やはり心配です。タイ国で2月から200万回分を入手して、同月に接種を開始するという
中国のシノバック製 ワクチン。一部のメディアも国民の間でも不安の声が上がっています。
ブラジル政府から、その不安を裏付ける新たな臨床試験の結果が発表されたからです。
シノバック社は以前から「軽微な症状に対しては78% 重傷者には100%の効果がある」と
<シノバック社のワクチン>
してきました。ですが13日のブラジル政府の臨床試験では「同ワクチンの有効性は50.4%」と
公表されました。78%から大きく下回っていることに、世界もが不審を抱くのは当然でしょう。
それでもタイ保健省内では、二つの意見に分かれているようです。「50.4%という数値はWHOが
定める50%という国際的なワクチン承認基準を上回るものので、タイ食品医薬品局も品質・安全性・
有効性など評価している。問題と捉えず予定通りに実施する」と。一方「シノバック社に
直接情報を求めているので、すべての事実を入手するまで待つべきだ」という意見です。
ワクチンだけでなく承認を要求する企業は、すべての情報を開示提供する義務がありますが、
そのシノバック社は、試験結果の詳細を公表せず、「問題ない」の一言で押し切ろうとして
いるよう。只でさえ、中国製に信憑性を感じる昨今です。ここは様子を見るべきでしょうネ。
シノバック社は、タイ国の他にブラジル・トルコ・香港にワクチンを供給する契約を結んでおり、
フィリピン・ミャンマーも後に続きそうです。インドネシアでは既に接種が始まったと聞きます。
こうした疑念があるにも関わらず、中国マネーに依存しているアセアン諸国では、中国製
ワクチンの導入に取り組まざるを得ない事情もあるのやも知れません。ただ意外なのは、中国
寄りのカンボジアは、WHOによる有効性確認検査を待つという、冷静な判断をしています。
タイ政府はメインとする英国のアストラゼネカ社ともワクチン契約(6,100万回分)を
結んでおり、アストラゼネカ社との契約も中国のシノバック社も、地元企業であるサイアム
バイオサイエンス社が国内販売します。また、輸出のための委託製造も大きな目的です。
<シデグラ>
タイは政府公認のバイアグラを真似た「シデグラ」など、ジェネリック医薬品大国として知られており、
アストラゼネカ社やシノバック社にとって、東南アジアにワクチンの製造・販売拠点を確保することは、
大きなメリットがあるのでしょう。それぞれ各国の国益優先という文字が見え隠れしている感ありです。
タイの知人曰く、“何か裏があるのではないか” と言っていましたが、いずれにしても、強い関心は
副作用の有無です。より完璧に近い安全性・有効性のあるコロナワクチンを購入して欲しいものです。
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