警察幹部を養成する「タイ警察士官学校」の通告、“来年から女性の入校は
許可せず、男性に限る” という本当の理由は何でしょう。 昨日からの続きです。
警察士官学校での4年の訓練期間中に、“男女の生徒同士で恋愛関係になってしまい、
双方の成績が落ちるケースが散見される“ なんてことを言いだす警察幹部もいました。
一般的にタイでは、男性よりも女性の方が勤務態度は真面目で優秀だと言われています。警察内に
女性スタッフが増えると、高官も女性が占めることになり嫉妬や畏怖の念を抱く男性警官も多いと、
一部マスコミは言っているよう。ある警察高官は “それを現国王も好ましく受けとめていない”
なんて言い出しています。 でも「嫉妬や畏怖の念」が真相のような気がしますネ。
警察士官学校は、2009年から女性の入校を許可するようになりました。おそらくは、男女平等
という時代の要求と、女性の優秀さを踏まえた結果の判断だったと思いますが、本当に女性の
入校を禁止するなら、10年余りで後戻りしてしまうんですから 悲しいことで残念なことです。
ましてや今の時代、犯罪の多様化、特にデジタルでのインターネット犯罪の高度化から 学校は、
これまでの軍事的訓練の割合を減らし、より IT系や法学などの教育時間を増やしています。
また、犯罪者との交渉や取り調べ技術、心理学などの単位も取り入れている最中です。
もはや、体育会系ではないんですネ。女性が務まらないどころか、むしろ女性だからこそ
男性と異なる感性で捜査に取り組めることもでき、女性の方が適職だとも言われています。
ましてや、タイではDV、性暴力も増える傾向にあり、観光立国として各国から大勢の女性旅行者も
増えてきています。 どう考えても、女性警察幹部と女性警官の存在が必要だと思いますがねぇ~
この入校禁止の通告を伝え聞いたUNウィメン(UN Women’s Organization 11年1月に
活動開始した国連の新組織)が黙っていませんでした。女性の地位向上を目的とするUN
ウィメンは、“入校禁止とはとんでもないことで、言語道断” と糾弾しています。
またタイの女性を守る人権団体も性犯罪被害者、特に強姦による被害を受けた女性へは
女性の警察官が対応するように望んでいます。もし、女性警察官がいなくなってしまったら
<女性犯罪者の逮捕にも立ち会う女性警察官>
男性の警察官に事件の詳細を話すことになり セカンドレイプになってしまい、被害者が
さらに傷ついてしまうと訴えています。よって、今でも少ない女性側からの起訴件数が
減少することにより 性犯罪が増加する恐れさえあると訴求しています。
「タイ警察士官学校」は、“これは国の政策によるものなので話すことはない” と人権
団体やメディアに対応しています。この態度に多くの女性の人権団体は、この方針の
見直しを求めて行政監察官(オンブズマン)に、是正措置を取るように求めました。
当然でしょうねぇ~ 今後の流れに注目しましょう ・・・
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