タイと日本の交通事故！

　　
　走っている自転車の数が少ないこともあって、バンコク市内でも自転車に絡んだ事故は、余り見ません…

　タイ警察によると、09年の交通事故による死者は男性8,247人、女性2,470人の計1万717人で、08年の
1万1,561人を下回り、過去10年で最も少なかった、と自慢げに報告されていましたが、それでも一万人を
超えて　かつての日本が交通戦争と言われた時と同数ですから大変な数なんですネ。

因みに、タイの交通事故死者数は2003年に14,012人を記録して以来、下がり続けているとの事です。
そして　09年の日本の交通事故死は4,914人です、ってヨ・・・

　

　交通戦争とは、1955年～1970年に交通事故死者数の水準が、戦争での日本の戦死者を上回る勢いで
一万人を超えて、この状況は一種の　「戦争状態」　であるとして、付けられた名称だそうな・・・
その後70年をピークに減少、　しかし　88年に再び1万人を超え、第二次交通戦争と云われたようです。

　タイの人口は日本の約半分で車の数も少ないにも拘らず、タイの事故死数は多いように思われますネ。
まだ速度違反や飲酒運転の取締りが緩いのか、また　医療レベルも低く死亡事故に繋がることが多く
事故で重傷を負った人の追跡調査も十分に行われていない為、実際の数は統計を上回るでしょうネ。

　大体　タイの交通事故はバイク絡みが多いんですが、昨年末のラチャパット大学による交通安全調査の
アンケート結果でも、オートバイのドライバーのうち約80％が交通規則を無視しており、ヘルメットを
着用しているのはわずか46％に過ぎないことが報告されています。　

運転していても、確かに　そう感じます、横から前からよく飛び出してきますしネ。　その上　飲酒運転も
多いと聞きますから尚更です。　タイでは飲酒で捕まっても、5,000バーツの罰金、禁固刑は執行猶予が
付くようですので、飲酒運転を無くす為には、執行猶予の適用をはずし、罰金額も引き上げるべきですネ。
日本も飲酒運転の罰則を厳しくしてから、随分と飲酒運転に係わる事故が少なくなっていますモンね・・・

　

　タイの飲酒運転による検挙数は4,561件で、これは日本も5,000件前後あるようですが、唯　驚くのは、
人身事故で逃走中の容疑者は男性1,148人、女性75人、容疑者不明は2,669人もいるんです、ってヨ。
昨年の日本でのひき逃げ件数は172件あったそうですが、殆どが検挙されていますモンね・・・

タイのニュースで、交通事故を起こして逃げてしまった、なんて報道がよく流れますが、実際　こんな数字を
聞くと、実感が湧きます。　こんな実感が湧いてもしょうがないんですが・・・　（笑）

　先のアンケートでも、現行の飲酒運転に対する罰則が、「甘過ぎる」　或いは　スピード違反についても、
全国の主要道路に速度取り締まりカメラを設置し、違反者は免許取り消しなど処分を厳しくする必要が
ある　との意見が目立ったようです。　
　タイの交通事故事情、ワタシもそう思います。　　



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