「非常事態宣言」 の発令で、どうなるタイ・バンコク！

　　
　日本でも既報 通り、一昨日 政府は バンコク全域と隣接するノンタブリ県、スワンナプーム
国際空港があるサムットプラカン県とパトゥムタニ県の一部に 「非常事態宣言」 を 発令しました。　
期間は、今のところ 22日から60日間の二か月間です。

昨年10月過ぎから 治安当局の権限を 強化したり、警察活動を 高める 「国内安全保障法」 を 同エリアに
発令していました。　今度は、「非常事態宣言」 の発令ですから、日本にいるタイの国情や情勢を
詳しく知らない人たちには、“大変なことになっている？” という印象を 与えるでしょうねぇ～

　
　 ＜ついにインラック首相、非常事態宣言を 発令した！＞

　国内安全保障法は、軍主体の国内安全保障司令部に、
＊ 関係政府機関の動員　＊ 特定の建物、地域への進入禁止　＊ 外出禁止 ＊ 集会禁止 ＊　移動禁止 ・・・
などの権限を 与えるものだけですが、非常事態宣言は 指定された地域で、以下の内容が禁止されます。

１． ５人以上の集会 及び 秘密会議、もしくは治安を 乱すと考えられる行為を 禁止
２． 国民に不安を 与える記事、治安に関し国民に誤った情報を 提供する記事を 新聞などすべての
　　　媒体を 通じて配布・販売することを 禁止
３． 治安維持責任者が指定した交通路・交通機関の一般利用を 禁止
４． 治安維持責任者が指定した建物への一般の立ち入りを 禁止　
５． 治安維持責任者が指定したエリアから市民を 移動させ、指定エリアへの出入りを 禁止

　　
　＜チャルーム労相とアドゥン警察長官…＞

これは、容疑なしでの30日間の身柄拘束、報道統制などを 合法化するものですが、今回の宣言による
治安維持活動の担当大臣は、タクシン氏に近いチャルーム労相で、アドゥン警察長官が補佐します。

ですが、国内安全保障法にしても、今回の非常事態宣言に関しても、軍の協力が得られなかったと
見られ、デモの取り締まりや治安維持に実効性があるか どうかは 不透明の状態でしょう。

宣言により軍事クーデターの噂も飛び交っている中ですから、緊張感も高まっているのも事実ですネ。

　

　ではバンコクの様子はと言うと、７カ所の交差点など封鎖された以降、市バスや乗り合いワゴンの数が
激減していますが、高架電車のBTSや地下鉄、チャオプラヤー川の船などの公共交通機関は 通常通りです。
　
ですが、BTSサイアム駅・アソーク駅周辺のショッピングエリアやセントラルワールド・MBKセンターなどの
デパートは状況により、18時前後に閉店を してきたりしていますので、留意する必要がありますネ。

　

こんなデパート事情ですから、タイで運営する楽天の電子商取引サイト、タラート・ドット・コムが
反政府デモ隊によるバンコクの主要交差点占拠が始まった１月13日から19日の売り上げが、１月１日～

12日に比べ28％増加したと発表しています。　デモが本格化した昨年12月からセールを 仕掛けており
10月～12月の売り上げは、前年同期比71％も増加させ　良い形にしている会社もあるんですネ。　

　

　基本的にバス以外の公共交通機関で、市内を 移動するには問題ありませんが、
下記の駅周辺は、デモ隊の影響を 受けますので、ご注意を ・・・・

BTSであれば、アソーク ・チッドロム ・サイアム ・サラデン ・ナショナルスタジアム ・
パヤタイ ・戦勝記念塔 ・モーチット … … 等々。
地下鉄であれば、シーロム ・スクムヴィット ・パホンヨーティン ・チャトゥチャク ・・・ ・・・ 等々。
　再度 状況が変われば追報しますネ。　　　



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