昨年12月に発表され今年一年間行なう 「全国 違法薬物一掃取締り」、早くも成果が実績となって
表れていますねぇ~ この辺のタイの政府と警察力は大したもんです! 数が半端じゃありませんヨ。
タイではこのところ、一回で数万から数十万錠の覚せい剤が押収されるケースが相次ぎ、覚せい剤汚染の
深刻化が懸念されていました。 また 12月には中部アユタヤ県で大物麻薬密売容疑者が面白半分に
通行車両に発砲して車に乗っていた少年が死亡する事件があり、警察の取締り姿勢に批判の声が・・・
そんな矢先のことです。 先月から今年にかけて二つの大捕りものがありましたネ。
先月23日には、バンコク都や隣接するパトゥムタニ県で麻薬の一斉取り締まりを行ない、麻薬や銃器の
所持で1,000人以上を逮捕、覚せい剤 「アイス」 4キロ、覚せい剤3万錠、手りゅう弾、自動小銃など
押収したとの事。 逮捕者の中には、以前からマークしていた大物、スラチャイ容疑者も含まれており、
同容疑者の自宅からも覚せい剤約3万錠が見つかったようです・・・
更に 12月21日から1月5日には、麻薬の全国一斉取り締まりを行ない、麻薬密売・使用などの容疑で
2万1,662人を逮捕、覚せい剤約161万7000錠、大麻295キロ、幻覚作用がある植物クラトム831キロ、
銃345丁などを押収したと発表しています。 バンコクだけでも4,244人を逮捕し、覚せい剤64万7,900錠と
10キロ、大麻30キロを押収し、南部ではサトゥン県の警察副署長が麻薬密売容疑で逮捕されたとの事。
信じられませんねぇ~ 二万人以上の逮捕者ですヨ! 普段から取締れよ~ と言いたいねぇ~
タイは過去20年で国内の大規模なケシ畑をほぼ撲滅しているようですが、今だ ミャンマー、ラオスと
いった近隣国から大量の覚せい剤、ヘロインなどが流入し、麻薬問題を解決できずにいます。
2003年には当時のタクシン首相が 「対麻薬戦」 を宣言し、10カ月間に麻薬容疑者約9万人を逮捕、
覚せい剤4,000万錠などを 押収したほか、麻薬密売人1,300人が 「同士討ち」 で死亡しいます。
死者は一説には3,000人以上と言われ、超法規的処刑として海外から国際社会の批判も浴びました。
しかし 「対麻薬戦」 は国内では支持され、麻薬汚染は一時改善しましたが、その後の政局混乱などで
取締りが緩み、国内の麻薬中毒患者は2003年の46万人 (タイ政府推計) から2008年には60.5万人に
増えているとの事です。
タクシン時代とは違い、今回の 「全国 違法薬物一掃取締り」、死者は出ていないようですので
救われます。 いずれ タイ社会の大きな問題である薬物、この際 徹底的に潰してほしいですネ。
今回の薬物一掃の取締りを仕切っている国家薬物委員会と警察… 頑張って!
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桁違いの人数で開いた口が閉まりません。
今回も万単位の検挙者になるのでしょうから、潜在的には一体どれほどの中毒者がいるのやら・・・・
旅行者といって、ぼーっとしていたら、薬物にいつの間にか関わってしまうかもしれませんね。
恐ろしいです。
一般のタイの人も、もっと真剣にこの問題に注視してほしいんですが、どうも人ごとのようです。