本土の大金持ちの中国人が興味を持っていると言われる長期滞在ビザ(LTR = 10年ビザ)は
今後、より上の富裕層に来てもらうという政府の方針なんでしょうネ。 昨日からの続きです。
タイ経済に多大な影響を及ぼした新型コロナウイルスの発生により、富裕層の外国人を
タイに誘致する事で、国内消費や投資の活性化などに役立てるという背景があるようです。
2月1日から再開した隔離なし入国制度(テスト&ゴー)の新規受付が再開されましたが、
政府の見解では、過去最高の約4,000万人の観光客は、早期には戻らないと見ています。
対象者は、タイ国へ投資可能な裕福な外国人であり、悠々自適の年金生活者、高度な専門職を
持つ人、そして ITを活用しデジタル機器を駆使しながら世界中を飛び回り、自由に働く「デジタル
ノマド」の人達です。多くの人を誘致できれば、更には国の経済発展にも繋がるとしています。
10年ビザ(家族も含む)を取得するには、国債や不動産を少なくとも50万ドル分購入し、年間
8万ドル以上の収入があることを証明しなくてはなりません。退職者は最低25万ドル分の購入と、
年間4万ドル以上の収入が必要になります。これらは昨年、起案された際の条件ですが、
土地の購入などで、一部の反対もあり、今後 条件が変わってくると聞いています。
海外に投資して長期滞在しようとする外国人にとって、土地や不動産の所有権については
その国の法律や税制に関わることになりますので、慎重にならざるを得ません。
22年からスタートさせるとしていますので、近いうちに変更と詳細が発表されるでしょう。
同制度はなんでも、最初の五年間を試運用期間とし、最大100万人を国内に呼び込み、国内
投資は8,000億バーツ(約2兆8,000億円)、税収は2,700億バーツ(約9,500億円)の増加を
見込んでいるとか。でも、このような胸算用が本当に可能だと思っているんでしょうかねぇ~
これからは、物価が安いからという理由で滞在しているロングステイヤーの外国人はお断りと
いうことですネ。同制度によりタイ国に投資してくれる、或いは 多くのお金を落としてくれる
リタイヤーやタイ経済の発展に寄与して貰える人たちを呼び込もうということでしょう。
多くの日本人が取得している1年更新のリタイヤメントビザは、今後 無くなるという噂は
昨年からありますが、もし そうなれば更新できずに、日本人はじめ外国人の帰国が続出する
でしょうネ。同ビザ制度は先月18日の閣議で承認されていますので、そろそろ発表があるかな?
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