甲南高校(兵庫県芦屋市)は7日、甲南大学の非常勤講師高田博次さんを招き、甲南学園創始者で、東京海上日動火災保険(東京)の社員でもあった平生釟三郎(1866~1945)の業績や生きざまを伝える講演会を開いた。1、2年生約350人が聴講した。
甲南学園や同社と地域活性化の包括連携協定を結ぶ兵庫県が、高校生に兵庫ゆかりの偉人を紹介し、職業選択や社会貢献の糧にしてもらおうと企画した。
同社OBで平生の研究家の高田さんは、平生が明治時代、大赤字に陥った同社ロンドン支店を、閉鎖するよう進言することで同社の倒産を防いだ実績を紹介。また関東大震災による火災被害に対して保険金が支払われず社会問題化する中、責任者を説得して見舞金を出す方向に導いたことも取り上げた。
後に甲南学園を創始し、川崎造船所社長や文部大臣を務めるなど多方面で活躍した平生。若者に「死を覚悟しても世のため人のためを全うする人格」を目指す高潔な精神を持つよう望んでいたとし、⇒
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