遅ればせながら先日ワックスドジャケットデビューを果たし、メンテナンス用の道具も一式買いそろえました。が、よくよく考えてみると、僕は以前「ワックス」処理された日用品を買っていたことを思い出しました。
以前、オンラインショップで購入した蝋引き帆布の薄型財布です。
高級ブランドの財布を見慣れた方だとこの小さな財布は見劣りがしてしまうかも知れません。しかし、一度この小ささに慣れてしまうと、もう一般的なサイズの財布には戻れません。手ぶらで外出しても、ジャケットやパンツのポケットにおとなしく収まってくれるこの財布を長らく愛用しています。
この財布の特徴は小さく薄いことだけではなく、外側が蝋引きの帆布になっていることです。僕自身は「財布=革」というイメージが強かったので、帆布製の財布というのはとても新鮮でした。(ちなみに財布の内側は山羊革になっていて、とても滑らかに仕上げられています)
しかも、単なる帆布ではなく蝋引きされています。使い始めはやや見た目が白っぽい気もしましたが、使い続けていると徐々に馴染んで味が出てきます。新品のジーンズを買って履き続けるような感覚が近いかも知れません。当たり前ですが、そのまま使い続けていると蝋が落ちてきてしまい、(言葉は悪いですが)やや見窄らしくなってきてしまいました...
しばらく財布の劣化を頭の片隅に追いやっていたのですが、Barbourのジャケット購入をきっかけに、急にこの帆布の財布を思い出しました。
Barbourもしばらく着続けているとワックスが抜けてくるので、「リプルーフ」というワックスを塗り直す作業をするようなのですが、蝋引き帆布の財布にも同じお手入れができるのではないかと気付いたのでした。(今にして思えば財布の説明書きにそのようなことが書いてあったかも知れません)
早速アマゾンで「ワックス コットン」をキーワードに検索してみると、様々な商品が発売されていることが分かりました。今回は財布用に使いたいのであまりベタベタしても嫌ですし、財布だけに手で触る頻度も高いのでできるだけ肌や健康に害のなさそうな製品を選ぶことにしました。
僕が選んだ製品はツタエルというブランドの蜜蝋です。石鹸のような形状なので塗り込むときも楽そうですし、「天然素材」という単語が決定的でした。
蝋引き帆布生地(蜜蝋)の保管方法とメンテナンスについて | お手入れ・メンテナンス方法 | カスタマーサポート | VASTLAND
蝋引き帆布つながりで上掲のWebページを参考に、蝋引き財布の「リプルーフ」を早速やってみました。
はじめに先日購入した洋服ブラシで財布全体をブラッシングし、汚れを払います。次に、購入したワックスを手に取り、財布の帆布面が白っぽくなるまで擦ります。表面が白っぽくなったらドライヤーの熱風をあて、ワックスが溶けて無色になったらドライヤーを止めて数分乾かしました。実に簡単で、誰でもできる作業でした。
一つ反省点をあげるなら、ワックスを早く溶かしたいがためにドライヤーを財布にかなり近付けた状態で熱風を当ててしまったことでしょうか。財布の表面は帆布なのですが、裏側は山羊革になっているので、革素材のことを考えると近距離から熱風を当てるべきではなかったです。
ともあれ2回ほどワックスを擦りつけてドライヤーで乾かす作業をしたところ、僕の財布は見違えて綺麗になりました。しかも、新品とはまた違った味のある綺麗さなので、大満足です。蝋引き帆布の財布も、これからずっと大切に使っていこうと思いました。
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