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ななみ(血管肉腫)もりし(急性腎不全)うっちー(肺水腫)うぃる(脳腫瘍?)、せがーる・しおり コーギー姉妹の徒然日記。

脾臓腫瘍について~しおりの場合

2022-07-26 | 脾臓疾患*しおり

ここまで、脾臓疾患についてまとめてきましたが、

じゃあ「しおり」はどうするべき…なのか

 

エコーでの発見があり報告を受けた当初、私は即手術を希望しました。

それは ななみの経験、そして犬友達の経験から、

※私の周りでは多くのワンコが脾臓トラブルを経験していました。

悪性の可能性が比較的高いこと、そして悪性を内包していることで

残りの生存期間に大きな違いが出る事を知っていたからです。

 

でも担当医(他医院の担当医も)は、まてまてまて

という事で、急く私を抑え込みに入りました。

それは感情論だけではなく、知識と経験からの冷静なもの。

「例えば、乳癌の疑い、小さなしこりがあって、

じゃあ危険だからスグに全摘出、

怖いからその下の組織までもをガッツリ取りましょう

…と言っているようなものだ…と。

 

2週間スパンで「何か」の動きを探りながら約2ケ月間

都度、主治医と議論を重ねました。

 

1.病理に出すまでは、悪性か良性かの判断は難しいこと  

※針を刺して組織片で調べる事は不可能ではないが、脆い臓器の為止血叶わず、

結果開腹手術に至る場合もある上、悪性だった場合針で引っ張り上げるルートに

散らしてしまう可能性があり、トータルで見て高リスク。

2.脾臓の何か?は…それなりに悪性の可能性が高いこと

ただし、今見えている表情は「悪い」印象は薄いということ

3.大きな変化なく、動かない血管肉腫も存在すること

(長く脾臓内に悪性癌が滞在する為、血流に乗り術後の予後の生存期間に大きく影響が出る)

4.(例)相手の動きを見ていて、1年見送った場合その分年齢を重ねるリスクが高まること

5.(例)1年後に動きが出たとして、血管肉腫の場合急激な動きが出る場合があること  

またその出方によっては、脆い脾臓が更に脆くなり摘出の際のリスクが上がること

6.「形を成した状態の脾臓」の場合は摘出施術は難しくないこと

 この状態の脾臓であれば今の技術なら鼻血を出すより少なく手術が出来る

7.計画的手術(急に動き出した場合これに該当しなくなる)の場合、

施術日に照準を合わせ、耐性菌をコントロールしながら手術に向かえること

8.開腹することは直接臓器を目視できるため、

他、疑いや危険因子を確認する事ができること

9.幸い腎臓の状態は手術に耐えうる状態である、ということ。

 

良いことも、悪いことも語り尽くしたので、

先生の本音も見えてきました。

一番の不安要素は、しおりの身体中に存在する耐性菌

開腹手術をするという事は、耐性菌のコントロールに失敗すれば、

腹膜炎などで命を落とす可能性もある。

「寝ているコ(耐性菌)を起こしてしまったら…とても悪い奴らだからね」

そんな風にも話されていました。

 

そして結論として。

相手の動きを待っていたら「計画手術」から外れてしまう事。

相手の動きを待っていたら、年齢を重ねてしまう事。

非腫瘍性であっても、未来に肥大しうる可能性は大きい事。

この3つが決め手となり、手術を選択することになりました。

 

急いた思考の中の決断ではなく、議論の上での決断にな至ったことに、

今は、とてもほっとしているのです。

議論を重ねてくださったそれぞれの主治医にも、

知識をフォローしてくださった食育のJ先生にも、

経験からアドバイスをくれた友人達にも…心から感謝しています。

しおりの時間を守ることができますように…。

 

 

それぞれのワンコの年齢や状態、抱えるものによっても、

その判断は大きく変わって来ると思います。

どうか私としおりの経験が、それぞれの犬達と飼い主さんが思い描く、

少しでもベストな決断に至る道程の、小さな道標になりますように。

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