虹の向こうに

4人の子どもの父親をしています。
リバ剣、段位は三段。
なぜか少年野球の監督してます。

正しい型破り

2006年05月18日 | ひとりごと
先日トーク番組で、歌舞伎役者の中村七之助が出てました。

その中で、父・中村勘三郎の平成中村座・ニューヨーク公演の後日談になったときのこと。

ニューヨーク公演は現地でも大成功と受け止められたようで、再演の声がかかっているそうです。

それが自信になり、ニューヨーク以外の海外公演をやりたいという欲(いい意味での)が出てきたと。

七之助としては、前回のニューヨーク公演にも出ているし、次の機会にもぜひ出たいと思っているけど・・・父はそれをよしとしないんだそうです。

「まずは基本である古典を身につけなさい」

と言うことらしいのです。

歌舞伎で多くの「型破り」をやってのけた勘三郎が、基本を身につけろとは・・・

そう思った七之助に、こう続けたそうです。

「しっかりと型を身につけて、自分のものにして、それを自分なりに破るから『型破り』なんだよ。

型が身に付かずに型を破ったら、それはただの『形無し』だよ」と。

うなりました。

もともと勘三郎のお話は(勘九郎時代から)好きで、いろいろ感銘も受けましたが、またこれもきた。

基本って、どんな分野でもめんどくさく見えがちだし、何となくかっこわるいというか、まどろっこしいというか・・・

でも、基本が身に付かずに背伸びするってもっとかっこわるいんだよなぁ・・・

と改めて肝に銘じました。

「形無し」にならないように、基本には忠実に、着実に。