虹の向こうに

4人の子どもの父親をしています。
リバ剣、段位は三段。
なぜか少年野球の監督してます。

メスは浅かった

2007年04月09日 | ひとりごと
昨日は都知事選挙でした。

選挙前にここでボクなりに物申そうと思っていたけど、できないまま投票を迎えてしまいました。

だからせめてボクなりに振り返りと今後の展望を。


結果は、もうみなさんご承知のとおり、現職石原大勝でした。

でも、正しくは対立候補の大敗といったほうがいいでしょう。

都政の私物化、教育・福祉・医療の縮小による弱者切り捨て、怠慢な勤務実態(週勤2日)、派手な大型事業への本格転換と、2期目の4年間は輪をかけてやりたい放題だった石原。

なのに対立候補はそこを攻め切れなかった。

元足立区長の吉田万三氏が、政策ではもっとも中身があった。

立候補も早かったし意欲が感じられた。

しかし、知名度をあげきれなかった。
共産党は正式に推薦しておきながらきちんとアピールできていたか疑問だし、吉田氏本人も控え目すぎて露出度が低かった。

元宮城県知事の浅野史郎氏は、対抗馬としてもっとも有力だったが、なんといっても立候補表明が遅すぎた。

短い選挙戦となり、パフォーマンスはまずまずだったが石原都政に切り込むほどの政策は示せなかった。というか、正直石原都政と大差なかった。

他は有象無象だから、言うに及ばず。

結果的に誰も石原都政の膿にメスを深く入れることはできなかった。


結局、石原都政にいじめられてる弱者よりも、そのおかげで甘い蜜を吸える人間と直接の害を感じない人間を合わせた数のほうが多かったんだろう。

だから、無党派層という「良識ある」都民の票は真っ二つ(石原vs浅野)に割れたのに、自民公明系の人間どもの力で圧勝するわけですな。

石原再選を受け、浅野を立てた民主は何にもなかったかのように石原実質与党に成り下がるでしょう。

都民の、底辺の都民の声はさらに届かなくなります。

やりたい放題です。

でも、いやだからこそあきらめちゃいけない。

良識ある都民として石原都政に目を光らせ、いざとなったら物申さないといけない。

当選したから何やってもいいんじゃないんだぞ、と。

そして、最終的には「リコール」だってあるんだぞ、と。

東京は都知事のためにあるんじゃない。

都民のためにあるんだ。