奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

橿原神宮と橿考研附属博物館

2025-01-21 21:26:16 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第1407弾


1月18日に家族と橿原神宮に行きました。この日は橿原神宮の駐車場に車を止めた後、まず、深田池に行き、その後、橿原神宮に行きました。今回はその続きです。



深田池から橿原神宮の南神門に行く途中で、第二鳥居を見てみると、ちょっと前に見たときは山が鳥居の中にあったのですが、今度は鳥居の上に見えていました。ちょっと不思議ですね。五万分の一地形図を見ると、音羽三山の音羽山、経ケ塚山、熊ケ岳が見えているのだと思われます。



南神門を過ぎると中は広々としていました。



これは御朱印を受ける参集所です。



その向こう側の建物は神楽殿です。ちらっと太鼓が見えています。



これは拝殿だと思ったのですが、橿原神宮には拝殿が二つあって、これは外拝殿の方のようです。



今年の巳年の大絵馬が置かれていました。この大絵馬の前で写真を撮るので、列ができていました。





外拝殿の中に入ってみました。前方に見えているのが内拝殿です。正月期間中は内拝殿まで進めるのですが、この日は外拝殿まででした。



その代わり、ちょうど習字の展示がされていました。ネットで調べると、1月5日と6日に「橿原神宮席上揮毫書初め大会」がジェイテクトアリーナ奈良という体育館で開かれたようで、その優秀作品が展示されているようです。





この展示のお陰で、外拝殿の北側廻廊を途中まで行くことができました。そこから撮った内拝殿です。



内拝殿の向こう側には幣殿があるのですが、その屋根が見えていました。





外拝殿で御参りをした後、外に出てみました。そこにこんな石が置かれていました。「さざれ石」だそうです。「君が代」に登場しますね。説明によると、もともとこんな細かい石のことを「さざれ石」と言うのだそうです。その小さな石と石との間に炭酸カルシウムなどが入り込み、結束して岩となり、苔の生えるまで末永く栄えるようにという意味だそうです。学術的には、石灰質角礫岩というようです。



第一鳥居の方に行ってみました。



橿原神宮と書かれています。



お昼は「Cafe橿乃杜」で食べました。私は「かしもりランチ」を頼みました。



橿考研附属博物館は橿原神宮のすぐ近くなので行ってみました。



まず、ガレージに展示されている横穴式石槨を見にいきました。これは斑鳩町龍田北にある竜田御坊山3号墳のものだそうです。



普通、石棺の蓋は上にあるのですが、これは横に穴が開いていて、蓋は横にあることになります。その蓋が右に置かれていました。



その穴を覗いてみました。



博物館では、「ミステリー小説の中に考古学が登場する件」という特別陳列が開催されていました。実は、家族はこれが目的だったようです。2時から説明があるというのでそれに間に合うように行きました。ただ、見物客が多くて、説明があまり聞こえなかったので、私は途中で諦めて常設展の方を見にいきました。



説明が終わった後、松本清張の「内海の輪」の中に登場するガラス釧(くしろ)の写真を撮っておきました。説明を聞かなかったので、詳細は分かりませんが、研究所の方が出された論文を後から読んでみると、推理小説の中に考古学の話はよく登場するが、三内丸山遺跡、吉野ケ里遺跡のように大きな発見があると、それをもとにした推理小説が多く出されているとのことです。ところが、清張はまだ世間的に注目されていない考古学的な話を題材として、清張自身の説を小説の背景にしたり、登場人物に語らせるという方法を用いているというような内容でした。

橿原神宮と深田池

2025-01-20 20:40:13 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第1406弾


1月18日に橿原神宮に行ってみました。奈良に来てから一度も行っていなかったのと、近くにある橿原考古学研究所付属博物館にも行ってみようと思ったので。





橿原神宮の駐車場に車を止めて、表参道に顔を出すと、ちょうど第一鳥居と第二鳥居の間に出てきます。そこから第一鳥居の方角を見た写真です。





表参道には大小の燈篭が規則正しく並んでいます。表参道沿いには屋台もいくつか出ていました。





第二鳥居のちょっと手前に小さな橋がありました。「橿原神宮境内図」によると、これは神橋だそうです。



これが第二鳥居です。



第二鳥居を過ぎたところで撮った写真です。



振り返ると、第二鳥居の間に第一鳥居が見え、更に、遠くの山も見えています。五万分の一地形図を見ると、これは音羽三山の中の音羽山と経ケ塚山のような感じです。いずれも800mほどの山です。



そして、南神門が見えてきました。この門を過ぎると、拝殿に行くことができます。



その前に南神門とは反対側にある深田池の方に行ってみました。



餌をやっているのか、カモが集まっています。



ヒドリガモのようです。



アメリカヒドリっぽいのもいます。



池の傍にあった説明板によると、深田池は奈良時代には築造されたと伝えられているそうです。(ただし、橿原神宮のHPによると、飛鳥時代築造と書かれていました)



池の畔に長山稲荷神社がありました。





こんな赤い鳥居がずっと続いています。



これは手水舎です。



由緒書きによると、長山稲荷神社は橿原神宮が作られる前から、この場所で地主神として祀られていたようです。



これが本殿です。





上の方から鳥居の列を撮ってみました。





神社から下りたところに咲いていました。これはジュウガツザクラなのかなぁ。Wikipediaの「冬桜」によると、冬桜にはコバ、コブク、ジュウガツ、シキがあるそうです。





これは下に花びらが落ちているので、サザンカなのかな。



池の中ほどを渡る橋がありました。地図によると、中桟橋と書かれています。これを渡ってみました。





岸を見ると、先ほど行った長山稲荷神社が見えています。



渡ったところにはマガモがいました。





この先に南桟橋があり、それも渡ると、池の1/3程度を回ったことになります。先ほど渡った中桟橋を撮ってみました。

この後、橿原神宮の拝殿に向かったのですが、それは次回に回します。

佐良気神社の十日えびす

2025-01-15 21:25:29 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第1401弾


1月10日は十日えびすの日です。それで、まだ行ったことのない春日大社の摂社佐良気(さらけ)神社に行ってみました。この日はむちゃくちゃ寒くて、雪でも降りそうな天気だったので、どうしようかと思ったのですが、とりあえず出かけました。それで、いつもの県営高畑駐車場ではなく、春日大社の駐車場にとめることにしました。



春日大社の駐車場からは二之鳥居がすぐそばにあります。





写真を撮っている外国人がいたので、何を撮っているのだろうと思って見ると鳥居の下にちょっと貫禄のある鹿がいました。



事前の情報だと、佐良気神社の十日えびすは朝10時ごろは混雑するので、12時ごろがお勧めと書かれていました。それで、11時半ごろに行ったのですが、参道は意外に空いていました。





南門前にある階段はいつもは通れるのですが、この日は通行止めになっていました。



南門の横には「佐良気神社 十日えびす」と書かれた案内板が立っていました。



この道は若宮に至る道で御間道(おあいみち)と呼ばれています。人は少ないですね。





2022年に式年造替された若宮です。



若宮を過ぎると佐良気神社に続く道になるのですが、ここからは人がいっぱい並んでいます。やはりだいぶ混んでいるようです。







それで、反対側から佐良気神社に行ってみることにしました。これは途中にある金龍神社です。



金龍神社を過ぎると佐良気神社にすぐ着きます。ところが神社の前には人が並んでいません。どうやら福笹をもらうために並んでいたようです。







これが佐良気神社です。えびす神社のご祭神には事代主神と蛭子神があるのですが、ここは蛭子神のようです。我々もお参りをしました。







福笹につける縁起物を売っているところに行ってみました。鯛、千両箱、倉などいろいろと売っています。思ったより安いですね。



でも、まだ、長い列ができていました。



それで今回は福笹は諦めて帰ることにしました。









帰りに奈良ホテルに寄ってみました。なかなか趣のある建物です。お昼でも食べようかなと思ったのですが、ちょっと高くて・・・。





建物の近くでジュウガツザクラが咲いていました。



奈良ホテルからだと、隣に在る旧大乗院庭園がよく見えました。

大和郡山の三社二寺参り

2025-01-12 20:11:09 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第1398弾


正月2日、今年もいつものように三社参りをしました。途中、お寺の門が開いていたのでお参りをして、結局、三社二寺参りになってしまいました。



最初は薬園八幡神社に行きました。



鳥居をくぐると正面に見えるのは拝殿です。中央を通ることができるので、割拝殿と言われています。



拝殿を過ぎると幣殿があります。お参りをした後、境内を見て回りました。



向かいにあるには神楽所です。



奥には摂社が並んでいます。



稲荷神社には狐がいっぱい置いてありました。





境内にはカリンの実がなっていました。



釣燈篭の影が面白いので撮りました。



これは社務所です。






薬園八幡神社のすぐ隣に薬園寺があります。普段は入り口が閉まっているのですが、この日は開いていたので、お参りをしました。ここは昨年10月終わりに、市制70周辺記念で「城下町の寺社巡り」で、本堂内を見せていただいたところです。








次は源九郎稲荷神社です。これまで何度も来ているのですが、三社参りには欠かせないところです。



境内ではたき火を焚いて、参拝客が暖まっていました。



社務所の内部には立派な墨絵がありました。説明によると、月与志という方が描かれた義経と静御前だと思われます。



その上には源九郎小唄の作詞をされた酒井雨紅氏の写真が飾られていました。酒井雨紅は野口雨情の弟子だそうです。








源九郎稲荷神社の隣には洞泉寺があります。ここも門が開いていたので、お参りしてきました。



最後は郡山八幡神社です。





ぽつぽつとお参りに来られている方がいました。



境内はお参りをする方と、お参りが終わってお守りなどを買う方を分けるように仕切りが置かれていました。



こちらが本堂です。





本堂のすぐ横でユリが2輪咲いていました。花に褐色の筋が入っているので、タカサゴユリだろうと思いますが、それにしても今頃咲くのかな。

白坂神社の「砂の道」

2025-01-09 20:45:44 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第1395弾


大晦日の午後2時ごろに大和郡山市白土町にある白坂神社に「砂の道」を見にいったのですが、4時から造るといわれたので、諦めて帰ってきました。それで、元旦のお昼ごろにもう一度白坂神社に行ってみました。





予想通り、鳥居の真ん中を「砂の道」ができていました。





鳥居から拝殿までずっと「砂の道」は続いています。



拝殿にはこんな幕が掛けられていました。丸に白の字の紋が入っています。



拝殿の中に入ってみました。これが本殿です。



「砂の道」は本殿の他、こんな境内社にまで続いています。



さらに、本殿の後ろまで続いて、本殿を一周していました。ちょうどお参りに来られている方がいて、本殿の周りを3周してお参りをすると言われていたので、そのための「砂の道」かもしれません。どうやら「砂の道」は神様の道というよりはお参りをする人のための道のような気がします。



これは反対側にあった境内社です。



後ろの御神木を祀っているのでしょうか。



本殿から拝殿側を見てみました。





さらに、拝殿から鳥居を撮ったもので、「砂の道」がずっと続いているのが分かります。





途中、分岐して橋を渡り、別の境内社に続いていました。





そのすぐ隣に興正菩薩叡尊の銅像のある御堂がありました。



普段は閉まっているのですが、この日は開いていました。銅像がシルエットで見えました。





これは隣にある浄慶寺です。結局、観音寺町の八幡神社と白土町の白坂神社の二か所で「砂の道」を見ることができました。



おまけで白土町で見たキジ猫です。