奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

早朝の散歩 佐保川土手の虫と植物2

2024-07-31 20:48:15 | 奈良散策
奈良散策 第1232弾


7月20日早朝の散歩のときに接写用の一眼レフとコンデジの二台のカメラを持って出かけました。この日は佐保川土手で虫の撮影をするつもりです。そのときに撮った写真を昨日に引き続いて出すことにします。



最初はコンデジで撮った写真で、ツバメシジミです。



これはトモンハナバチが飛んでいるところ。





これはタチアオイ





そして、ナンキンハゼの実です。



最後はコフキトンボでした。

ここからは接写した写真です。



最初はマンションの廊下で見つけたホソヘリカメムシ



これはアオドウガネ、ヤマトドウガネ、ドウガネブイブイでだいぶ迷いました。結局、アオドウガネにしたのですが、いまいちはっきりしません。



これはアシナガバエのAmblypsilopus属です。写真を撮るときにフラッシュをたくと、その瞬間に逃げてしまうので、失敗写真ばかり撮れてしまいます。それでも、諦めずに撮り続けていると、そのうち、ハエもくたびれるのかちゃんと撮れるようになります。



これはイナゴ類の幼虫かなぁ。



これはたぶん、ツユムシの幼虫。





そして、アワダチソウグンバイ。これはたくさんいます。



最後も迷いました。最終的にチャノコカクモンハマキにしたのですが、これもはっきりしません。

雑談)奈良市にある率川神社とそのお祭りである三枝祭について、この1年間調べてきたのですが、その結果をまとめて自分用の冊子を作りました。でも、終わってしまうと、何だか物足りなくなるので、また、何か調べてみようと物色し始めました。今のところ、三輪山付近に神武東征以前に住んでいたとされる磯城氏について調べてみようかと思っています。この氏族については記紀にしか載っていないのですが、志貴御縣坐神社が式内社であるのと、崇神天皇の瑞籬宮がこの付近であるというところが手掛かりです。

大和郡山の植物10

2024-07-31 16:48:38 | 奈良散策
奈良散策 第1231弾


4月中旬から大和郡山市の植物を調べ始め、もう3か月半くらいになります。そろそろ歩いていても新しい種に出会うことはほとんどなくなりました。それで、これまでのリストを作ったり、写真を並べて図鑑のようなものを作り始めました。ただ、初めの頃は植物調べで歩いているときに撮った写真をブログにまったく出していませんでした。いざ、写真を並べようとしたときに、リストに載っている種の写真が埋もれてしまっていて、探すのがひどく大変だということが分かりました。それで、ずいぶん昔の写真にはなるのですが、ブログに出しておこうと思っています。今日は5月3日の午前中に金魚池周辺を歩いたときに撮った写真です。



これはシチヘンゲの花。



この変な形の植物はヒルザキツキミソウかな。



これはクスノキの花。5月初めだとクスノキの花が見られたのですね。





ブタナのようですが、花弁が小さくて花が十分に開いているように見えません。これはヒメブタナという帰化植物です。



これはニガイチゴ



そして、これはアゼナルコ



これはノイバラの花。



そして、マメグンバイナズナ



これはウシハコベ



この葉は三行脈なのでクスノキ



そして、これはヤマグワの葉。よく見ると、実が見えるのですが、うまく写っていませんでした。



ため池にはキンクロハジロがいました。最近はため池を見ても何もいません。なんだか懐かしいような気がします。



そして、これはハラビロトンボ



このアザミは何でしょうね。



ツマグロヒョウモン



これはハリコウガイゼキショウ



また、キンクロハジロ



これはダールベルグデージー。栽培種が逸出したものでしょう。







そして、苦手なミカン科です。ちょうど花が咲いていました。葉の基部に小さな翼がついています。秋になると夏ミカンのような大きな実ができます。でも、名前が分かりません。









そのすぐ近くに別のミカン科の木があります。こちらはまだつぼみです。葉の基部には大きな翼がついていて、茎には驚くほど大きな棘があります。秋になるとやや小型の実ができます。いつも見ている「図説 植物検索ハンドブック」には、ユズ、ナツミカン、ウンシュウミカン、カラタチの4種の検索表が載っていますが、それによると、翼が大きくて茎に棘のあるのはユズ、狭い翼で茎に棘のないのはナツミカンになっています。ひょっとしたら、ナツミカンユズなのかもしれません。

早朝の散歩 佐保川土手の虫と植物

2024-07-30 21:00:03 | 奈良散策
奈良散策 第1230弾


7月20日の早朝散歩は佐保川土手で虫探しをしました。そのときに撮った写真です。





まずは佐保川に行く途中で見た植物です。溝にはウキクサがいっぱい浮かんでいました。拡大してみると、コウキクサの仲間のようです。この辺りのウキクサについては以前調べたことがあって、おそらくコウキクサだろうと思います。





これはホソミキンガヤツリ



それからツタバウンラン



これはメマツヨイグサ





そして、佐保川に着きました。これは朝6時ごろの佐保川です。







土手を歩いていると、ムラサキツメクサにハチが来ていました。トモンハナバチのようです。



これはツバメシジミ



シオカラトンボ





これもムラサキツメクサに来ていたハチです。「日本産ハナバチ図鑑」を見ると、バラハキリバチが似ている感じです。



これはブチヒゲカメムシ



ミズアブの仲間であることは確かなのですが、それから先が分かりませんでした。それで、Googleレンズで調べてみると、コウカアブという名前が出てきました。コウカアブはこれまで見たことがなかったのですが、Nagatomi (1974)の検索表を見ていると、何となくそうかもしれないなと思うようになりました。



これはベッコウクモバチ

天理参考館へ行く

2024-07-29 20:51:33 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第1229弾


7月18日に天理参考館に行きました。天理参考館は天理市にある天理大学の付属施設で、今回が初めての訪問です。ちょうど「布留(ふる)遺跡の歴史―物部氏より前から後まで」という企画展をしていました。







天理参考館はこんな立派な建物でした。



これが入り口です。



入ったところのホールです。広々としています。



中にはこんな石像が置かれていました。オルメカ石頭像のレプリカだそうです。オルメカというのは紀元前1200年ごろから紀元前後にメキシコ湾岸で生まれた文明のようです。



入館料として500円を払い、展示室に入りました。実は、天理参考館については何も知らなくて、企画展を開いている展示室が1つか2つあるだけだろうと思っていました。実はこの建物全体の1階から3階までが常設展になっている大きな博物館でした。









一階は「世界の生活文化」の展示になっていて、大阪の千里にある国立歴史民俗博物館に入ったような気分になりました。入り口から、アイヌ文化、朝鮮半島、中国・台湾、バリ・・・と続いていきます。ただ、内部は相当に暗くて、コンデジでは撮影が難しいので、ここから後はスマホのカメラで撮りました。



この辺りは中国・台湾の民俗品です。



この辺はバリ島みたいです。



説明を見ると、台湾のパイワン族みたいです。だんだん分からなくなってきました。



これはヒンズー教尊像「翼をもつ獅子シンガ」。



そして、これはバリ島の仮面舞踊劇「バロン劇」の仮面。



これは台湾地方の帆掛け筏 「竹排」だそうです。





この辺りはパプアニューギニアの精霊たち。薄暗いし、ちょっと気味が悪いですね。





二階は生活用品が多かったので、写真は撮りませんでした。三階は「世界の考古美術」で、この辺は日本の考古文化です。



この辺は中国だったかなぁ。家族の話だと、二階か三階に富雄丸山古墳で最近発見された三枚の鏡の実物が展示されていたようです。いい加減に見ていったので、気が付きませんでした。



三階に企画展示室があって、「布留遺跡の歴史」の展示がありました。



布留遺跡は石上神宮と近鉄天理駅の間くらいにある広い遺跡です。



布留遺跡は物部氏の遺跡として知られていますが、実は、それ以前の旧石器時代、縄文時代の遺物が見つかっていて、古くから人が暮らしていた地域だということです。物部氏は神武天皇が大和に着く前に既に北九州から移ってきたとされている豪族なので、いつごろやってきたのかが気になっていました。しかし、展示を見る限りはそのヒントになるような展示はありませんでした。



三階から外をみたところです。参考館の内部は広々としていて、中でゆったりと見学するのによい所でした。

早朝の散歩 虫と植物の接写

2024-07-28 19:48:57 | 奈良散策
奈良散策 第1228弾


7月18日の早朝散歩は接写用のNIKON D7100とコンデジのCanon SX70 HSの二台のカメラを持っていきました。今日はそのときに、家の周りで虫や植物を接写した写真を載せます。





最初はマンションの廊下で見た甲虫です。ひっくり返っていたので、もとに戻してから写真を撮りました。



クロコガネかマルオクロコガネあたりだと思うのですが、前胸背板後縁にかすかに点刻列が見えているので、マルオクロコガネの方ではないかと思いました。



これはヒメホシカメムシ





死んでいる甲虫です。中脚と後脚脛節外縁の二段刻がかすかに見えているので、シロテンハナムグリではないかと思います。





ノブドウに目立たない花が咲いていました。



これはアカメガシワの葉にある蜜腺にアミメアリが来ている所。



これはたぶん、オスクロハエトリ♀だろうと思います。



アオモンイトトンボ



そして、ヤサイゾウムシ



カメムシの卵です。蓋の開け方が綺麗でないので、たぶん、寄生バチの出た後ではないでしょうか。



アカメガシワの雌花。



また、アカメガシワの葉に来ていたアミメアリです。



アカメガシワの葉の基部にはこんな蜜腺があります。



このカタツムリは何でしょう。



これはトビイロシワアリかな。



最後はネコハエトリだろうと思います。

雑談)大和郡山市で行っている植物調べの記録を最近のものまでデータベースに入力しました。全部で514種。目標としていた500種を越えました。