奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

午前の散策 蟹川水門、クサシギほか

2021-12-31 21:26:02 | 奈良散策
奈良散策 第324弾


昨日(12月30日)の午前中に家族と散策に出てみました。日がさして、ちょっと温かそうな気がしたのですが、いざ、外に出てみると、風が強く、しかも途中から曇ってきて、大変寒くなりました。それで、早々と家に戻りました。その途中でちょっとだけ撮った写真です。







途中で見た花です。たぶん、ニンジンではないかと思います。



これはツグミ。寒かったのですが、鳥はツグミを始めとして、ムクドリ、スズメなどが飛び回っていました。









車で走っていると、以前見ていた蓮池が緑色に見えたというので行ってみました。ハスはすっかり枯れてしまい、水の上に水草がいっぱい生えていました。ハスの収穫をした様子も見えないので、放置されているのかもしれません。





そして、蟹川水門に着きました。いつ見ても立派な建物です。これが水門だとは到底思われません。



そして、「蟹す」という文字もありました。以前、なにこれ珍百景に登場した字です。









佐保川にクサシギがいました。ちょっと撮影してから、寒いので引き返しました。







途中、ケリがいました。



そして、アオサギも。





あっ、そういや、このタネツケをまだ調べていなかったなと思い出して採取しました。



根出葉は消えていました。下の方の葉の頂葉は深裂しています。小葉も深く切れ込んでいます。



花は小さく、莢(さや)は細長いです。



花弁は2mm程度の大きさです。



種はまだ熟していませんでした。

というような情報から調べてみました。「帰化&外来植物950種」に載っている検索表では、根出葉なし→茎の毛なし→先端の葉は小葉より大きく深く切れ込む、と進み、種子に翼があればコタネツケバナ、なければニワサキタネツケバナとなります。「図説植物検索ハンドブック」を見ると、コタネツケバナは花弁長2mm、果実に毛なし、果柄短い、種子縁に膜状翼となっています。それで、コタネツケバナの可能性が高いかなと思ったのですが、ネットを見ると、どうもそれほど単純ではないようです。「帰化&外来植物950種」では、コタネツケバナとなっていますが、学名はCardamine kokaiensis、「図説植物検索ハンドブック」では学名が出ていないのですが、コタネツケバナ(コカイタネツケバナ)となっています。ネットを探していると、九州オープンユニバーシティの「日本の野生植物総点検プロジェクト タネツケバナ属 Cardamine」というサイトには、コタネツケバナ C. parvifloraの国内への帰化は確認されていない。さらに、「新種コカイタネツケバナを探そう!」となっています。春になって、種が熟すのを待って翼の有無を調べてみる以外に、もう少しタネツケバナ属自体も調べてみる必要がありそうです。

午前中の散歩 今頃の花と猫2匹

2021-12-30 20:41:20 | 奈良散策
奈良散策 第323弾


12月29日の午前中に散歩に出かけました。この日は寒さはましだったのですが、たぶん、何もいないだろうと思って、今頃でも咲いている花を撮り始めました。でも、途中からチョウゲンボウやらオオタカが出てきて、すっかり鳥の方に関心が移ってしまいました。この日は猫2匹に出会いました。





最初はたぶん、イヌホオズキだと思います。





そして、アキノノゲシ



これは、「帰化&外来植物950種」でみて、たぶん、オオアレチノギクではないかと思いました。





これはオニノゲシ





そして、ハキダメギク



オオイヌノフグリも少しだけ咲いていました。



これはシロツメクサ



そして、ヒメジョオン



これは実もなっていました。イヌホオズキですね。



それから、ナズナ



ホトケノザ。こうやって撮ってみると、意外にいっぱい咲いていますね。



これは世界の侵略的外来種ワースト100に指定されているシチヘンゲ



それから、ヒメツルソバ



そして、コセンダングサ



ふと斜め前方を見ると、猫が隙間から覗いています。



ちょっとだけ近寄ってみました。だいぶ警戒しているようすです。



そして、もう少し前に行って、全体が見えるところで写しました。これは以前、「シロ」の子どもではないかと思っている猫と一緒にいた猫のようです。まだ、子供かもしれません。



それから、鳥を撮って、帰る間際に養魚池の端を歩いている「シロ」を見つけました。この間、うずくまっていたので、どこか悪いのかと思っていたのですが、この日は元気そうでした。



養魚池の縁を歩いていきます。



途中で、養魚池の方に体を伸ばし始めました。



どうやら金魚を獲得したみたいですが、あまりに動作が速すぎてシャッターが追い付きませんでした。



これで終わりかと思っていると、また、狙っています。





また、体を伸ばしたのですが、今度は養魚池の縁に隠れてしまいました。でも、また捕まえたようです。捕まえているところを撮ろうと思って待ち構えていたのですが、やたら脚やら体を舐め始めました。どうやら食事は終わったようです。ということで、私も帰ることにしました。

午前の散策 オオタカ、チョウゲンボウなど

2021-12-29 20:41:24 | 奈良散策
奈良散策 第322弾


今日は少し寒さが和らいだので、午前中に散歩に行ってみました。どうせ何もいないだろうと思って、今頃咲いている花を撮りながら歩いていたのですが、途中から鳥がいろいろ出てきて、結局、鳥ばかり撮ってしまいました。花の方は次回に回して、鳥の方を先に出します。





電線にツグミが止まっていました。これを撮ったのがきっかけになって鳥ばかり撮るようになりました。









畑の上を低空で飛ぶ鳥がいたので、目で追いかけていると、ちょっと先の広告塔のてっぺんに止まりました。望遠で撮ってみると、チョウゲンボウでした。









しばらく見ていたら、急に飛び立ちました。どこかに行ってしまったのかなと思ったら、何かを捕まえて戻ってきました。バッタみたいなものを食べています。私も虫を探しながら歩いていたのですが、はるかかなたからあの小さな虫がよく見えますね。





畑の畔にはケリがいました。





養魚池の方に向かうと、いきなりハシボソガラスが飛び立ちました。何やら赤いものをくわえているので、追いかけていくと、畑に降りました。やはり大きな金魚をくわえていました。





養魚池にはバンがいました。これは幼鳥なのかな。



そして、オオバンも。みんな金魚を狙っているのでしょうね。





いつものため池に行くと、近くの木に何か大きめの鳥が止まっています。でも、写真を撮り始めたら逃げてしまいました。たぶん、チョウゲンボウだろうと思って撮ったのですが、後で写真を見るとオオタカでした。









養魚池にはまた別の金魚狙いの鳥がいました。カワセミです。金魚をくわえたところを撮ろうと思って狙っていたのですが、くわえるとすぐに飲み込んでしまい、うまく撮れませんでした。





イソシギも養魚池の周辺をうろうろしています。



最後に空を飛んでいるワシタカがいたので、この間口コミにあったようにMFで撮ってみました。でも、動き回るので、ピントを合わせる暇もなく、結局、ピンボケでした。後で写真を見ると、これはトビのようです。飛んでいる鳥の写真、何とかしたいですね。

雑談)コロナの勉強はその後も進んでいるのですが、ウイルスmRNAがリボソームで翻訳されるときにフレームシフトするというProgrammed -1 Ribosomal Frameshift (-1 PRF)の仕組みのところでつかえてしまいました。これはmRNAのあるときは初めの部分だけを読みとり、またあるときは初めの部分とその後の部分も読み取るという仕組みなのですが、論文を何度読んでもその仕組みが理解できません。ウイルス学、なかなか難しいです。

今年の鳥10選

2021-12-28 21:30:32 | 記録
今年の1月末に大阪府池田市から奈良県大和郡山市に引っ越してきました。そして、2月初めから散歩のついでに写真を撮り始めました。早いもので、もう年末を迎えました。そこで、この1年に撮った写真をまとめてみようと思いました。まずは鳥からです。鳥は大和郡山市内と馬見丘陵公園で撮っているのですが、何とか撮れた写真も含めて全部で77種になりました。そこで、この中から自分なりに印象の深い種を10種選んでみようと思いました。



これまで何度もブログに出してきた種もあるし、いっぱいいるのにあまり出さない種類もあります。たぶん、いっぱい出した種は印象が深いのかなと思って40枚以上出した種について統計を取ってみました。実に、オオヨシキリが1番でした。自分でも驚きです。やはりあの鳴き声は強い印象を与えるのでしょう。次がセッカ。これも上昇しながら、ヒッヒッヒッと鳴き、降りてくるときにはジャッジャッジャッと鳴くので、鳴き声が印象的です。それからモズ。これも鳴き声が独特ですね。というのがトップ3になりました。この中からモズ、アオジ、タヒバリ、ツバメの普通種4種を抜いて、代わりにアリスイ、コムクドリ、タシギの3種を加えて、全部で10種にしてみました。



まずはオオヨシキリ。最初に撮ったのが4月23日、そして最後に撮ったのが6月13日。大和郡山では休耕田がヨシ原になっているところが多いので、オオヨシキリもあちこちでその声を聴きます。



そして、セッカ。最初に撮ったのが4月12日、最後は8月30日。ヨシ原でジャッジャッジャッとヒッヒッヒッという2種類の鳴き声が聴こえてくるので、てっきり2種の鳥がいると思いました。でも、同じ鳥だと分かってびっくりです。



それから、ホオアカ。これも初めて見たときは驚きました。というのは、北海道で見ただけだったので、こんなところにいるとは思いませんでした。初めて撮ったのは3月10日だったのですが、冬越しをしていたと思うので、もっと前からいたのでしょう。最終は4月27日でした。今シーズンは11月29日に初めて見ました。



そして、ヒバリです。ヒバリはどこにでもいる鳥なのですが、表情が面白いのでついつい撮ってしまう鳥です。大和郡山ではあちこちにいました。



それから、ニュウナイスズメです。これは最近見たばかりです。記録を見ると、11月15日が初見でした。電線に100羽から200羽の鳥が止まっていて、一斉に畑に降りて餌をつまみます。そして、一斉に飛び上がって元の電線に止まります。こんなことを朝早く繰り返していました。



そして、カワセミです。大和郡山は金魚の養魚池が一面に広がっていて、また、金魚を一時的に放すためのため池が多く、さらにその間に用水路が張り巡らされ、また、佐保川などの川もあるので、水で満ち溢れています。そんな環境だからか、あちこちでカワセミを見ます。シーズンになると、朝、散歩に行くと必ず1羽は見るぐらいでした。



次は、ケリです。奈良に来てすぐ、ケリを見つけて喜んで写していたのですが、佐保川土手を歩いているとき、散歩をしている人と話していたら、「ケリはどこにでもいます」と言われるのでびっくり。確かに、畑には群れをなしていました。そして、初夏になると、人が近づくと幼鳥がうるさく鳴き、そして、威嚇に飛んでやってきます。奈良の生活はケリと一体化しているような感じです。



そして、アリスイです。キーキーキーとなく声が聴こえるので、何だろう何だろうと思って探してみると、このアリスイでした。以前、淀川河川敷にアリスイがいるとの情報があったので、わざわざ行ったのに見つかりませんでした。それがこんな畑の中にいるとは。本当に驚きです。



タシギは以前滋賀県長浜で写しただけだったので、私の中では珍しい鳥でした。これも用水路や佐保川で見ることができました。



オオヨシキリを写しにヨシ原に行ったときに、ヨシ原の向こう側の木に何かが止まったので写したら、このコムクドリでした。写真に撮ったのはこれが初めてです。でも、見たのはこのときの1羽だけでした。

という具合に「今年の鳥10選」を選んでみました。本当はクイナも入れたかったのですが、NIKON P950を購入する前で、ちょっとぼやぼやした写真だったので、今回は除きました。今年こそはと思っているのですが、今年の春に見た場所では見かけません。鳴き声は聞こえるので、今度粘ってみたいと思います。このほか、馬見丘陵公園で撮ったヒクイナとアオバトがいたのですが、最近撮ったばかりだったので、省きました。

寒い日の散歩 鳥とか猫とか

2021-12-27 21:00:49 | 奈良散策
奈良散策 第321弾


今日(12月27日)は寒い一日でした。テレビを見ると、各地で大雪が降っていますが、奈良は寒いだけで雪は降りませんでした。10時ごろに家を出たのですが、気温は2度。たぶん、何もいないだろうなとは思ったのですが、手元に写真のストックが無くなったので、散歩がてらちょっとだけ歩いてみました。







養魚池に薄い氷が張っていました。氷の下で泳ぐ金魚を捕ろうと思ったのですが、一匹も姿を見ることができませんでした。たぶん、池の底でじっとしているのでしょう。





ため池で泳ぐ一羽のオオバン。見るからに寒そうです。







いつもの水を抜いたため池に行ってみました。今日はクサシギが来ていました。



そのすぐ横にチドリがやってきました。





遠くてはっきりとは分からないのですが、たぶん、以前見たイカルチドリの幼鳥ではないかと思われます。



これは電線に止まっていたツグミです。







ふと空を見上げると、ワシタカ類が飛んでいました。この日はNIKON P950を持っていたので、早速撮ってみました。ゆっくり飛んでいるので、たぶん、大丈夫だろうと思ったのですが、何度やってもピントが合いません。後で写真を見ると胴体に暗い帯があるので、たぶん、ノスリだと思うのですが・・・。ネットで調べてみると、NIKON P950の鳥モードのAFでは飛んでいる鳥のピントは合わないと書いてあるクチコミがありました。置きピンか、MFでないと駄目だとのことです。わりあい近くを飛んでいたので、悔しいです。



がっかりして歩いていると、養魚池の向こう側を白猫が歩いていました。







顔を見ると、やはり、いつもの「シロ」ですね。ちっとも可愛くはないのですが、何度も見ているとそれなりの親しみが湧いてきます。





最後はナンキンハゼの実に来ていたムクドリでした。今日は寒かったけれど、そこそこ撮影対象がありました。それにしても、飛んでいる鳥、何とかならないかなぁ。

雑談1)年末、あまり写真撮影に行けないかもしれないので、この1年に撮った写真のまとめを出そうかと思っています。例えば、「今年の鳥10選」とか、「今年の花10選」とか、ほかにも、虫でチョウ、トンボ、甲虫、カメムシとか。10種どうやって選ぶかなと思って、散歩しながら考えました。とりあえず、ブログに出した写真の枚数のベスト10を出して、あまりに普通種を除いて、私にとって珍しかった種などを追加したらどうかと思っています。それで、鳥について枚数を調べてみると、1位はオオヨシキリ81枚、2位はセッカ66枚、3位はモズ60枚、4位はアオジ59枚、5位はタヒバリ57枚・・・などとなっていました。モズとかアオジとかタヒバリはよく見る種なので除いて、代わりにアリスイ、コムクドリ、タシギなどを入れたらどうかなどと考えています。

雑談2)今日も一日中、コロナについて調べました。今回はウイルスゲノムがコードしているタンパク質についてです。SARS-CoV-2は一本鎖の(+)RNAをゲノムとしているのですが、その中にはS(スパイク蛋白)、E(エンベロープ蛋白)、M(膜蛋白)、N(ヌクレオカプシド蛋白)という4種類の構造タンパク質と16種の非構造タンパク質、それに、9種類のアクセサリータンパク質がコードされています。非構造タンパク質はRNA依存RNAポリメラーゼなどでその役割が書かれている論文がいくつか見つかりました。しかし、アクセサリー蛋白については強いインタフェロン抑制効果があると書かれている記事が見つかっただけで、どのように抑制するかなど詳しくは分かりません。まだまだ大変ですね。それでも、認可されたり開発中の薬が何を狙っているのかがだんだん分かってきました。