奈良散策 第1170弾
5月21日早朝の散歩のときに撮った写真です。この日は、行きに佐保川土手を下流側に歩き、帰りは昔の「下つ道」を歩いてみました。
朝6時半ごろだったのですが、佐保川土手にはモンシロチョウがいっぱい止まっていました。
対岸にあったセンダンです。花がいっぱいでした。
特定外来生物のオオキンケイギクもいっぱいです。
対岸にマンネングサがこんな塊になって咲いていました。おそらく、コモチマンネングサだと思うのですが、よくは分かりません。
しばらく歩いていたのですが、とにかくモンシロチョウがいっぱいいます。
土手の上からちょっと見下ろすような形になったのですが、ヨシ原でオオヨシキリが盛んに鳴いていました。
この辺りから下つ道を歩くことにしました。道端にオオキンケイギクが咲いていました。こんなところにも生えているのだなぁと思っていたら、
道沿いはオオキンケイギクだらけでした。
これは
遠くの方に猫が見えました。
近づくと、ちょっと怖い顔をしてこちらを睨んでいます。二毛猫あるいは三毛猫の薄色型のようです。以前、猫の毛色について勉強したことがありました[1-4]。そのときのことを少し思い出してみると、色素細胞内でメラニンが作られるメラノソームを細胞の端まで運ぶメラノフィリンをコードするD遺伝子に欠陥がありメラノフィリンが合成されなくなると薄色になります[3]。また、雌の二本のX染色体の片方に茶色にする優性のO遺伝子があり、もう一方に劣性のo遺伝子がある場合にニ毛猫ができあがります。これに、ブチをつくるwsという遺伝子が働くと三毛猫になります[4]。X染色体には多くの遺伝子があるのに対し、Y染色体にはほとんど遺伝子がないので、ここままだと雌は雄の2倍のタンパク質が合成されてしまいます。それを防ぐために卵割で20個ほどに分裂したときに、X染色体の片方を凝縮させます。これをX染色体不活性化といいます。どちらのX染色体が凝縮するかはまったくランダムに起きて、そのまま分裂が進んでいくので、体全体が20か所に分かれてまだらになってしまうという話でした[2]。
[1] 浅羽宏、「ネコもよう図鑑」(化学同人、2019)。
[2] 仁川純一、「ネコと遺伝学」(コロナ社、2003)。
[3] 仁川純一、「ネコの分子遺伝学」(コロナ社、2013)。
[4] V. A. David et al., “Endogenous Retrovirus Insertion in the KIT Oncogene Determines White and White spotting in Domestic Cats”, G3 (Bethesda) 4, 1881 (2014).
変わった花が咲いているなと思って撮りました。帰ってから、Googleレンズで調べると、ジャーマン・カモミールがよく似ています。
でも、見渡してみると、一面、この花でいっぱいでした。
用水路にカルガモが子ガモを連れているところに出会いました。
遠くから撮っていたのですが、こちらに気が付いたようです。あまり邪魔しないように通り過ぎました。
これはキタテハ。
また、ウキクサを撮りました。大きな葉がウキクサ、小さな葉がコウキクサ属です。採取して根っこの先を見ると、種類が分かるのですが、まだ調べていません。