奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

昨年撮った写真 トンボ編

2022-01-14 21:04:30 | 記録
今日は寒くて散歩には行きませんでした。それで、昨年撮った写真から目についたものを集めてみました。今日はトンボ編です。



ムスジイトトンボ(5/26撮影)。ここ大和郡山市は金魚の養殖で有名です。それで、町の周囲には広い範囲で養魚池があり、また、ため池も多数あります。池と養魚池や田んぼを結ぶ用水路も縦横無尽に走っていて、また、佐保川、蟹川、地蔵院川、富雄川などの河川もあります。こんなに水が豊かな土地なので、きっとトンボは多いだろうと期待していたのですが、昨年に見たトンボは全部で24種。思ったほどいませんでした。イトトンボではこのムスジイトトンボが珍しいなと思いました。ムスジイトトンボの写真は5月18日から31日まで撮りました。



アオモンイトトンボ(5/26撮影)。一方、このアオモンイトトンボは大量にいました。メスには緑色型(同色型)と赤色型(異色型)があり、同色型はオスとまったく同じ色なので、パッと見ただけではよく分かりません。アオモンイトトンボとムスイイトトンボの見分け方についてはこちらに書きました。撮影できた期間は5月14日から9月25日まで。



ウチワヤンマ(6/20撮影)。ウチワヤンマも養魚池、ため池でよく見かけました。撮影できた期間は5月30日から8月11日。



タイワンウチワヤンマ(7/22撮影)。たくさんいるウチワヤンマの中にタイワンウチワヤンマが混じっていることは、コメントをいただくまでは気が付きませんでした。その後、気をつけて見ていったのですが、見たのは2回だけでした。うちわ状突起の全体が黒いのでウチワヤンマとは見分けられます。それにしても、この2種以外にサナエトンボにはまったく出会えませんでした。



コフキトンボ(5/18撮影)。コフキトンボはこれまでほとんど見たことがなかったのですが、こちらに来たらコフキトンボだらけです。シオカラトンボよりも数がずっと多くて、養魚池ではコフキトンボが優勢で、シオカラトンボは脇の用水路に追いやられていました。見た期間も5月14日から10月15日までと大変長かったです。



マイコアカネ(10/6撮影)。秋になると、アキアカネ、ナツアカネ、リスアカネ、コノシメトンボ、マイコアカネに出会えましたが、この中ではマイコアカネが一番珍しかったです。ほぼ決まったところにしかいなかったのですが、そこに行くと必ず見ることができました。撮影できた期間は10月6日から30日。



チョウトンボ(7/9撮影)。チョウトンボは以前にもよく見ていたので、別に珍しくはなかったのですが、夕方、見に行ったら、群れになって止まっていたのが印象的でした。その時のブログはこちら

雑談1)コロナに関連してウイルスの基礎的な勉強をしてきたのですが、ほぼ終わりになりました。最後、細胞内でコロナウイルスが再構成され、出芽する部分がどうもはっきりしないのですが、この辺りの研究がかなり少ないようなので仕方がないかもしれません。ウイルスやコロナウイルスの一般的な勉強が終わったので、今後はオミクロン株の基礎的なデータを集めたり、人体の免疫応答の勉強をしてみようかと思っています。

雑談2)先日、換気について調べ、ちょっとしたシミュレーションができるようになったので、自分の家の換気の具合を調べてみようと思って、CO2濃度測定器を購入してみました。これは二酸化炭素O=C=Oの非対称伸縮振動2350cm-1の吸収を4.26μmの赤外線で調べる器械です。絶対値の正確性は分かりませんが、普段は500~900ppmくらいの値を示します。台所でガスを使うと1000ppmを越えることもあります。清浄な空気の基準が1000ppmなので、きわどい所ですね。

昨年気になった植物

2022-01-06 20:21:51 | 記録
昨年1月末に奈良の大和郡山に引っ越してきてから、散歩のときに植物もいっぱい写しました。その中から目についた植物を選んでみました。



ニセカラクサケマン(4/2撮影)。散歩をし始めてしばらくして、これまで見たことのない植物を見つけました。用水路脇の道沿いに結構、いっぱい咲いています。調べてみると、ニセカラクサケマンという地中海沿岸原産の帰化植物でした。



クスダマツメクサ(5/3撮影)。佐保川土手にいっぱい咲いていました。西アジアから北アフリカの原産の帰化植物です。以前にも見たことがあるのですが、何となくかわいいので好きな植物です。



ナヨクサフジ(5/9撮影)。初め、ヒロハクサフジだと思っていたのですが、調べてみたら、ヨーロッパ原産の帰化植物でした。春、佐保川土手一面に咲いていました。記録を見てみると、引っ越してすぐの2月10日に初めて撮って、最後は5月14日。秋になった9月1日ごろからまた咲き始めていました。



ヤセウツボ(5/9撮影)。佐保川土手を歩いていると、枯草のような奇妙な草が生えているので何だろうと思って調べてみました。ヨーロッパから北アフリカの原産の帰化植物で、マメ科、セリ科の根に寄生する寄生植物です。



オオアブノメ(5/30撮影)。以前に金魚の養魚池に使っていた場所にたくさんの草が生えてきていました。その中にこの草が生えていました。池の中央付近に咲いているので、望遠で何度も撮ったのですが、よく分かりませんでした。そのうち、花が咲いたので、それを手掛かりに探してみると、どうやら、オオバコ科のオオアブノメのようでした。近畿地方では奈良県以外は絶滅危惧Ⅰ類か絶滅種になっていました。たぶん、オオアブノメで合っていると思うのですが、よくは分かりません。



セイヨウヒキヨモギ(6/15撮影)。佐保川土手を歩いていたら、黄色の花がちょこちょこ咲いていました。気になって探してみると意外に広範囲に咲いています。調べてみると、ヨーロッパ西部原産の帰化植物でした。



タケトアゼナ(6/22撮影)。これは田んぼに生えていました。ただ、この種はちょっと微妙です。私は「帰化&外来植物950種」の花の写真を見て、これかなと思ったのですが、「日本帰化植物写真図鑑」によると、アメリカアゼナには葉の基部が細まるCタイプと、基部が丸くなり鋸歯が明瞭なRタイプがあり、後者をタケトアゼナと呼ぶとあります。ただ、この名前はそれほど市民権を得ていないようです。詳しくはその時のブログを見てください。



ハナハマセンブリ(7/11撮影)。家の近くの空き地で見つけて撮りました。地中海沿岸の原産の帰化植物で、似た種にベニバナセンブリがあり、見分け方は以前のブログを見てください。小さくて可愛い花です。センブリとありますが、薬用ではなく観賞用に植えられたものが逸出したようです。



シロバナサクラタデ(7/18撮影)。ちょっと大きめの白花が咲くタデなのですが、空き地一面がこの花で埋め尽くされてなかなかの壮観です。印象に残ったので、今回、選に入れました。



ヤブツルアズキ(9/16撮影)。これも近くの空き地にいっぱい生えていて、初め、栽培のアズキが逃げ出したのかなと思ったのですが、野生の花でした。秋になると、この花の周辺にウラナミシジミがいっぱい飛び回っていました。

2021年で気になった生き物6選

2022-01-01 19:54:38 | 記録
昨年1月末に大和郡山に引っ越してきてから、散歩のついでに生き物の撮影を始めたのですが、気になった生き物をいくつか選んで出してみます。



最初はタウナギ(撮影2021/03/29)。養魚池の横の畦道にいたのですが、最初、何だかまったく分かりませんでした。それで、ブログに出したら、タウナギだと教えていただきました。調べてみると、タウナギ科の魚で、20世紀初めに奈良県の人が朝鮮半島から持ち込んだのが始まりだそうです。その後、田んぼや川を伝って広がり、今では西日本に広く分布しているようです。頬の皮膚を介した空気呼吸をするので、田んぼの土の中で何か月も生きるようです。金魚を食べたり、田んぼの畔に穴をあけたりと被害が出ているようです。詳しくはこちら



これはカブトエビ(撮影2021/06/10)。田んぼに水が入った6月初めから1か月ほど田んぼの中で見つかりました。カブトガニをうんと小さくしたような恰好で田んぼに張られた水の中を泳いでいました。カブトエビにも何種かいるのですが、調べてみると、アジアカブトエビではないかと思いました。詳しくはこちら



これはカイエビです(撮影2021/06/17)。こんな姿で泳いでいるので、シュモクザメに似た生き物かなと思っていたのですが、実は2匹がくっついていたのでした。貝殻の中にエビが潜んでいるような姿なのですが、もともとこんな格好をしています。これにも種類があるようなのですが、まだ調べていません。撮ったときのブログはこちら



それからジャンボタニシです(撮影2021/07/18)。正式にはスクミリンゴガイといって、タニシとは関係ないようです。大和郡山の田んぼのあちこちで見ることができました。卵は鮮やかな赤色をしていますが、これは警戒色で、神経毒が含まれるようです。稲刈りのときに茎についた卵をどうするのかなと思っていたのですが、気にしないでそのまま機械で刈っていました。撮ったときのブログはこちら



気になる生き物というわけでもないのですが、哺乳類の写真も出しておきます。これはイタチです(撮影2021/07/17)。畑でも、川の土手でも、民家の間でも、あちこちで見ることができました。すぐに逃げてしまうので、写真がうまく撮れないのですが、写真のイタチはこちら向かってやってきたので、顔を撮ることができました。たぶん、チョウセンイタチだと思っていますが、どうだか分かりません。撮ったときのブログはこちら



最後はヌートリアです(撮影2021/02/13)。こちらに来て初めて佐保川土手に行ったときに見つけました。それ以後はあまり見かけていません。

今年の鳥10選

2021-12-28 21:30:32 | 記録
今年の1月末に大阪府池田市から奈良県大和郡山市に引っ越してきました。そして、2月初めから散歩のついでに写真を撮り始めました。早いもので、もう年末を迎えました。そこで、この1年に撮った写真をまとめてみようと思いました。まずは鳥からです。鳥は大和郡山市内と馬見丘陵公園で撮っているのですが、何とか撮れた写真も含めて全部で77種になりました。そこで、この中から自分なりに印象の深い種を10種選んでみようと思いました。



これまで何度もブログに出してきた種もあるし、いっぱいいるのにあまり出さない種類もあります。たぶん、いっぱい出した種は印象が深いのかなと思って40枚以上出した種について統計を取ってみました。実に、オオヨシキリが1番でした。自分でも驚きです。やはりあの鳴き声は強い印象を与えるのでしょう。次がセッカ。これも上昇しながら、ヒッヒッヒッと鳴き、降りてくるときにはジャッジャッジャッと鳴くので、鳴き声が印象的です。それからモズ。これも鳴き声が独特ですね。というのがトップ3になりました。この中からモズ、アオジ、タヒバリ、ツバメの普通種4種を抜いて、代わりにアリスイ、コムクドリ、タシギの3種を加えて、全部で10種にしてみました。



まずはオオヨシキリ。最初に撮ったのが4月23日、そして最後に撮ったのが6月13日。大和郡山では休耕田がヨシ原になっているところが多いので、オオヨシキリもあちこちでその声を聴きます。



そして、セッカ。最初に撮ったのが4月12日、最後は8月30日。ヨシ原でジャッジャッジャッとヒッヒッヒッという2種類の鳴き声が聴こえてくるので、てっきり2種の鳥がいると思いました。でも、同じ鳥だと分かってびっくりです。



それから、ホオアカ。これも初めて見たときは驚きました。というのは、北海道で見ただけだったので、こんなところにいるとは思いませんでした。初めて撮ったのは3月10日だったのですが、冬越しをしていたと思うので、もっと前からいたのでしょう。最終は4月27日でした。今シーズンは11月29日に初めて見ました。



そして、ヒバリです。ヒバリはどこにでもいる鳥なのですが、表情が面白いのでついつい撮ってしまう鳥です。大和郡山ではあちこちにいました。



それから、ニュウナイスズメです。これは最近見たばかりです。記録を見ると、11月15日が初見でした。電線に100羽から200羽の鳥が止まっていて、一斉に畑に降りて餌をつまみます。そして、一斉に飛び上がって元の電線に止まります。こんなことを朝早く繰り返していました。



そして、カワセミです。大和郡山は金魚の養魚池が一面に広がっていて、また、金魚を一時的に放すためのため池が多く、さらにその間に用水路が張り巡らされ、また、佐保川などの川もあるので、水で満ち溢れています。そんな環境だからか、あちこちでカワセミを見ます。シーズンになると、朝、散歩に行くと必ず1羽は見るぐらいでした。



次は、ケリです。奈良に来てすぐ、ケリを見つけて喜んで写していたのですが、佐保川土手を歩いているとき、散歩をしている人と話していたら、「ケリはどこにでもいます」と言われるのでびっくり。確かに、畑には群れをなしていました。そして、初夏になると、人が近づくと幼鳥がうるさく鳴き、そして、威嚇に飛んでやってきます。奈良の生活はケリと一体化しているような感じです。



そして、アリスイです。キーキーキーとなく声が聴こえるので、何だろう何だろうと思って探してみると、このアリスイでした。以前、淀川河川敷にアリスイがいるとの情報があったので、わざわざ行ったのに見つかりませんでした。それがこんな畑の中にいるとは。本当に驚きです。



タシギは以前滋賀県長浜で写しただけだったので、私の中では珍しい鳥でした。これも用水路や佐保川で見ることができました。



オオヨシキリを写しにヨシ原に行ったときに、ヨシ原の向こう側の木に何かが止まったので写したら、このコムクドリでした。写真に撮ったのはこれが初めてです。でも、見たのはこのときの1羽だけでした。

という具合に「今年の鳥10選」を選んでみました。本当はクイナも入れたかったのですが、NIKON P950を購入する前で、ちょっとぼやぼやした写真だったので、今回は除きました。今年こそはと思っているのですが、今年の春に見た場所では見かけません。鳴き声は聞こえるので、今度粘ってみたいと思います。このほか、馬見丘陵公園で撮ったヒクイナとアオバトがいたのですが、最近撮ったばかりだったので、省きました。

大和郡山市とその周辺で見た鳥、虫リスト

2021-12-04 20:45:05 | 記録
とうとう手元にある写真のストックが無くなってしまいました。これまでブログに出してきた写真のデータベースもまだ10月半ばまでしか入力していないのですが、今年の1月末に引っ越してきてから、これまで大和郡山市とその周辺で撮った鳥とチョウ、トンボのリストを作ってみました。そのほかの虫や植物はデータベースが完成してから出すことにします。

山野の鳥(48種)
アトリ科
 アトリ、イカル、カワラヒワ、シメ、ベニマシコ
ウグイス科
 ウグイス
エナガ科
 エナガ
カラス科
 ハシブトガラス、ハシボソガラス
カワセミ科
 カワセミ
キツツキ科
 アリスイ、コゲラ
シジュウカラ科
 シジュウカラ、ヤマガラ
スズメ科
 スズメ、ニュウナイスズメ
セキレイ科
 キセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ、ハクセキレイ、ビンズイ
セッカ科
 セッカ
タカ科
 オオタカ、トビ
ツバメ科
 ツバメ、コシアカツバメ
ハト科
 キジバト
ハヤブサ科
 チョウゲンボウ
ヒタキ科
 イソヒヨドリ、キビタキ、ジョウビタキ、ツグミ、ノビタキ、ルリビタキ
ヒバリ科
 ヒバリ
ヒヨドリ科
 ヒヨドリ
ホオジロ科
 アオジ、オオジュリン、カシラダカ、ホオアカ、ホオジロ
ムクドリ科
 コムクドリ、シロハラ、ムクドリ
ムシクイ科
 センダイムシクイ
メジロ科
 メジロ
モズ科
 モズ
ヨシキリ科
 オオヨシキリ

水辺の鳥(25種)
ウ科
 カワウ
カイツブリ科
 カイツブリ
カモ科
 オカヨシガモ、カルガモ、キンクロハジロ、コガモ、ハシビロガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、マガモ、ミコアイサ
クイナ科
 オオバン、クイナ、バン
サギ科
 アオサギ、アマサギ、ゴイサギ、コサギ、ダイサギ
シギ科
 イソシギ、クサシギ、タシギ
チドリ科
 イカルチドリ、ケリ、コチドリ

チョウ(36種)
アゲハチョウ科
 アオスジアゲハ、キアゲハ、アゲハ、クロアゲハ、ジャコウアゲハ
シジミチョウ科
 ウラナミシジミ、ルリシジミ、ツバメシジミ、ヤマトシジミ、ベニシジミ、ミズイロオナガシジミ
シロチョウ科
 モンシロチョウ、モンキチョウ、キタキチョウ
タテハチョウ科
 アカボシゴマダラ、アサマイチモンジ、ミスジチョウ、ホシミスジ、コミスジ、ゴマダラチョウ
 ヒオドシチョウ、ヒカゲチョウ、ジャノメチョウ、ヒメジャノメ、サトキマダラヒカゲ
 ヒメウラナミジャノメ、キタテハ、ヒメアカタテハ、アカタテハ、テングチョウ
 ミドリヒョウモン、ツマグロヒョウモン、メスグロヒョウモン
セセリチョウ科
 イチモンジセセリ、チャバネセセリ、キマダラセセリ

トンボ(24種)
イトトンボ科
 ムスジイトトンボ、アオモンイトトンボ、クロイトトンボ
カワトンボ科
 ハグロトンボ
サナエトンボ科
 ウチワヤンマ、タイワンウチワヤンマ
トンボ科
 ショウジョウトンボ、コフキトンボ、ハラビロトンボ、シオカラトンボ、シオヤトンボ
 オオシオカラトンボ、ウスバキトンボ、コシアキトンボ、チョウトンボ、アキアカネ
 マイコアカネ、リスアカネ、ナツアカネ、コノシメトンボ
ヤンマ科
 カトリヤンマ、クロスジギンヤンマ、ギンヤンマ、サラサヤンマ

まとめてみると、鳥は思ったより多かったですね。田んぼの中に建つマンションなので、周りにあまり鳥はいないだろうという予想でした。でも、休耕田が草原やヨシ原になっていて、そこにやってくる鳥がいたり、養魚池が多いので、そこにくる鳥もいたり、川や池があったりと、意外に環境が豊かで、それで多かったようです。その代わり、虫は本当に少ないですね。周りに遮るものがないので、マンションの照明に集まる虫がもう少しいてもよいと思ったのですが。特に蛾が少なかったですね。どうしてでしょうね。田んぼや草むらが多いので、もう少しイネ科に依存した虫が多いと思ったのですが、稲にはほとんど虫が付いていませんでした。農薬のせいかなぁ。植物は野草のほか、作物や栽培種などなんでもかんでも写してきたので、まだ整理がついていません。でも、全般的に帰化植物が多かったようです。大和郡山に来てからもうすぐ1年。早いものですね。

雑談)コロナの勉強をまだ続けています。感染症の数理モデルであるSIRモデルを使って、結局、普通のシミュレーションのほか、1)ワクチン接種の効果、2)ウイルス干渉の効果、3)新規感染者数の導入、4)ブレークスルー感染の効果を調べるシミュレーションをやってみました。頭の中でただ考えているだけではなく、数値的に調べてみると実感が湧くので意外によく分かりました。今は、感染者がぽつぽつと出たときに、SIRモデルでは感染拡大に発展するのに、実際にはそれが感染拡大にならないのはなぜだろうか、何か閾値のようなものがあるのだろうか、レーザー発振のような非平衡系の相転移現象で扱えるのだろうかと考え始めました。それとは別に、ウイルスとその感染メカニズムなど、ウイルスそのものの勉強も始めました。私にとっては初めての分野なので言葉が分からなくて、なかなか進まないのですが、その分、新鮮な気持ちで論文が読めるので、頑張ってみようと思っています。