奈良散策 第644弾
11月15日は平城宮跡歴史公園で開かれた「おぎの美術館」を見た後、再現された遣唐使船を見学、その後、「天平いざない館」に行きました。「平城宮いざない館」は出土品や資料公開を通じて奈良時代の様子を今に伝えるために建てられた建物です。
遣唐使船を降りたところに奈良県のマスコットキャラクター「せんとくん」がいました。
その横に「天平みつき館」がありました。ここは土産物売り場です。中をざっと見て行ったのですが、私の住んでいる大和郡山が靴の産地であることを初めて知りました。
ここから「天平みはらし館」に行ってみました。見晴らしといっても2階に上がるだけなのですが、それでも平城宮跡歴史公園全体を見晴らすことができました。大極殿、南門、それに今建設中の東楼が見えています。
朱雀門は柳の木の向こうに見えていました。
鴟尾(しび)と軒下の飾りが金色に光っていたので、拡大して撮ってみました。
「天平みはらし館」を降り、「平城宮いざない館」に向かって歩きました。途中、朱雀門の前を通るので、またパチリ。
ついでに、鴟尾をもう一度撮りました。上に棘がたくさん出ているのは何なのでしょうね。
これは「天平いざない館」の入り口です。
その横にあった棚田嘉十郎の像です。説明によると、この方は1860年生まれで、奈良公園の植樹を行っていた職人なのですが、観光客に平城宮跡の場所を聞かれ、荒れ放題になっていた平城宮を再建しようと努力された方です。
「平城宮いざない館」は見えている建物だけだと思って入ったのですが、とてつもなく奥が深くて、広い展示室が5室もありました。これは最初の展示室「平城宮跡のいま」の入り口です。
ここでは大極殿などの復元の様子や歴史公園の説明がありました。
この長い廊下を過ぎると、2番目の展示室「平城宮のようす」になります。
ここでは平城宮の再現した模型が置かれていました。
次は「往時のいとなみ」という展示室で、ここには体験コーナーもあり結構面白かったです。
これは大極殿復原にあたり作られた1/5の構造模型です。
こんな感じにいろいろな体験コーナーがありました。私は「写し絵」をやってみました。
奈良時代の生活を示すいろいろな展示もありました。
これは廊下に置かれていた井戸で、朱雀門の近くで発掘されたそうです。
ここは「時を越えて」という展示室です。いろいろ置かれていたのですが、いい加減疲れてきてあまり詳しく見ることができませんでした。
ただ、こんな丸太をくり抜いた排水管が出土したのには驚きました。しかも、この木は藤原京の柱を使ったとのことです。
最後、出口近くに「おぎの美術館」の模型が置かれていました。
「平城宮いざない館」の全般的な印象としてはとにかく広かったです。その分、展示がやや散漫な気がしました。小学校の生徒がたくさん見学に来ていたのですが、おそらく何を見てよいのか分からないのでは。体験コーナーは面白かったので、もう少し充実させるとよいかな。展示室を子供たち用と一般用、それに専門家用の3つくらいに分けて展示するとよいかも。また、平城宮だけではなく平城京全体の説明をもう少し増やしたらどうかと思いました。