奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

早朝の散歩 虫と植物の接写

2023-06-30 21:04:37 | 奈良散策
奈良散策 第848弾


6月25日早朝の散歩のとき、接写用のカメラと望遠用のコンデジの両方を持っていきました。それで虫や花を撮ったのですが、名前調べがともかく大変です。まだ、よくわからないものがあるのですが、とりあえず出すことにします。



初めはマンションの廊下で見つけた虫です。これはマエキオエダシャク



これはたぶん、マダラヒメグモかな。



この蛾がなかなか分かりませんでした。触角を後ろに伸ばしているので、メイガ科を疑ったのですが、「標準図鑑」を何度見ても該当する蛾が見つかりません。それで、ひょっとして、ハマキモドキ科とかヤガ科のアツバかなと思ったのですが、それも見つかりません。諦めてまた、googleレンズに頼ってしまいました。すると、ナイトウノメイガというのが出てきました。何となく似ています。まだ、確信が持てないのですが、一応、ナイトウノメイガにしておきます。









ここからは外です。散歩道にセリがいっぱい咲いているところがあります。ついつい撮影してしまいます。







このハチは名前がどうしても分かりません。





金魚池の縁に生えていたのですが、接写のピントが合っていなかったので、コンデジの写真だけです。タチスズメノヒエかなと思ったのですが、よくは分かりません。





これはおそらく、シマスズメノヒエ







カブトエビが裏返って泳いでいるので撮ったのですが、写真はいまいちですね。



最後はセマダラコガネです。まだまだ、写真はあるのですが、名前調べが大変なので、次回に回します。

早朝の散歩 ツバメ、猫など

2023-06-29 21:11:34 | 奈良散策
奈良散策 第847弾


6月25日早朝の散歩のときは、接写用の一眼レフと望遠用のコンデジの2台のカメラを持って出かけました。接写した写真の整理はまだできてないので、とりあえず、コンデジの写真だけ出すことにします。



まず、コフキトンボを撮りました。金魚池周辺ではコフキトンボがたくさんいます。





畑に植えてあったもの。おそらく、カボチャ



近くにツバメが2羽止まりました。1羽は幼鳥、もう1羽は親のようです。



また、コフキトンボ





「猫広場」には、黒猫が2匹いました。



アジサイにハグロトンボが4匹も止まっていました。





この間から気になっていた植物です。ハゼノキ、ヤマウルシ、ヤマハゼ、ウルシのどれかよくわかりません。「植物検索ハンドブック」によると、茎や葉にほとんど毛がないとハゼノキ。これは毛があるので違います。果実はまだないので、小葉に着目すると、小葉の側脈が13対だとヤマウルシ、7-12対だとウルシ、側脈が13-20対だとヤマハゼということです。写真では18-19脈あるので、おそらくヤマハゼではないかと思っています。



これはヤマトシジミ



ハグロトンボ



モンシロチョウ





今頃はアガパンサスの花が綺麗です。





これはマダラバッタ



それにヘクソカズラ







畑に植えてあるオクラです。







金魚池の周りを猫がうろうろしています。この猫は目が青い、外国産の猫です。







最後は道端に生えていたキク科の植物です。おそらく、帰化植物かなと思って、「日本帰化植物写真図鑑」を見ても載っていません。それで、また、googleレンズに頼りました。花だけだと関係なさそうな種ばかりが候補に出てくるので、特徴的な葉も入れると、ダールベルグデージーThymophylla tenuilobaが候補になりました。確かに似ています。栽培種が逸脱したようです。

雑談)1)散歩の途中で生き物の写真を撮っているのですが、そろそろまとめてみようと思って、鳥、昆虫、動物については冊子の形にまとめてきました。植物も編集を始めたのですが、まず、第1冊目の菌類、シダ、コケ、裸子、単子葉の編集が終わり、今、製本に出しています。来週初めに出来上がる予定です。今日は、この後の双子葉についてもまとめ始めました。

2)この間、率川神社の三枝祭に行ったのですが、そもそも桜井市にある大神神社の摂社がなぜこんなに離れた奈良市にあるのだろうか、なぜ、当初、神武天皇の皇后が一人だけ祀られたのだろうか、なぜ、同時に漢國神社を造ったのだろうかと、ともかく疑問ばかりが出てきます。古事記や日本書紀、それにいくつか論文を読んでみたのですが、虫の名前を調べるのと違い、謎はなかなか解明しそうにありません。

早朝の散歩 外来の蛾

2023-06-28 21:02:18 | 奈良散策
奈良散策 第846弾


6月24日早朝の散歩のときに撮った写真です。この日は天気が悪く、歩き始めてすぐにぽつぽつ雨が降ってきたので、途中で引き返しました。でも、マンションの廊下で変わった蛾を見つけました。





出かけるときにマンションの廊下でバッタを見つけました。いつも望遠系のNIKON P950を持って散歩に行くのですが、これに焦点距離1mのクローズアップレンズを取り付けて撮りました。おそらく、ツチイナゴですね。NIKON P950にクローズアップレンズをつけた時の倍率については以前調べたことがありました。P950は35mm換算で2000mmまでのズームができるのですが、クローズアップレンズを取り付けたときは35mm換算で1000mmが焦点の合う限界で、この時の倍率は0.18倍でした。



変わった蛾というのはこの蛾です。普通のノメイガの仲間だろうと思って気楽に撮ったのですが、いざ、図鑑で調べてみると、適当な種が見つかりません。キムジノメイガにしようかと思ったのですが、念のためgoogleレンズで調べてみました。キムジノメイガが候補の大半だったのですが、中にシナチクノメイガという聞いたことのない蛾がありました。確かによく似ています。それで、文献を調べてみました。その結果、以下の1)から3)までが見つかりました。どうやら中国南部原産の外来種で2020年に愛知で見つかったのが初めてのようです。その後、静岡、神奈川、東京、千葉、岐阜などで見つかっているようです。文献2)と3)はダウンロードができるのですが、1)は日本蛾類学会の会誌で、私は退会してしまったので、見ることはできませんでした。

1)岩下幸平・松井悠樹、「中国南部からの外来種と考えられるノメイガ Eumorphobotys eumorphalis(Caradja, 1925) の日本からの初記録」、蛾類通信 No.300, 683 (2022).
2)Y. Yoshiyasu, "Identification and Redescription of Eumorphobotys eumorphalis, with Remarks on Its Relationship with Prodasycnemis inornata Referring to Abdominal Terminalia and DNA Barcode Information (Lepidoptera: Crambidae)", ESAKIA 55, 133 (2022).
3)横田光邦、「生田緑地におけるシナチクノメイガ Eumorphobotys eumorphalis (Caradja, 1925) の記録」、川崎市青少年科学館紀要 33, 26 (2023).







ここからは外の写真です。マンションの廊下でクローズアップレンズをつけたので、そのままにして出かけました。これはセリの花です。



そして、これはイシミカワ



モンシロチョウ



これはハマスゲ







そして、ハンゲショウ





これは果実が果柄よりかなり長いので、イヌガラシだと思います。



最後はハタケニラの種でした。

率川神社の三枝祭

2023-06-27 20:54:01 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第845弾


6月17日、奈良市にある率川(いさがわ)神社で三枝祭(さいくさのまつり)が開かれました。10時半から始まるというので、10時頃に率川神社に着くように家を出ました。



JR奈良駅から歩いたので、率川神社の裏口から入りました。



境内に入って、びっくり。関係者や見物客でいっぱいです。後でニュースを見ると、500人も集まったそうです。



神武天皇が7人の少女の中から媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)を選んだという故事にちなんだ七媛女(ななおとめ)やゆり姫の姿も見えました。横側の席は空いているのですが、ここだとまったく祭りの様子は見えません。それで、諦めて漢國(かんごう)神社に行って、式庖丁奉納を見ることにしました。その様子は昨日出しました。



漢國神社の式庖丁奉納が終わったので、率川神社に戻ってみたのですが、相変わらず人が多くて何も見えません。テレビで見るようになっていたので、しばらくテレビで様子を見ていました。



後半になって少し空いたので、正面に回ってみたのですが、まだ、こんな状態です。



それで、諦めて神社の外に出ました。





すると、ゆり姫や七媛女がぞろぞろ出てきました。どこに行くのだろうと思ってついていくと、旅館に入っていきました。おそらく食事を食べるのでしょう。ということで、我々も食事をすることにしました。





食事が終わって、東向商店街を歩いていると、三枝祭の展示がありました。春日若宮おん祭のときも展示があったので、祭りのときは展示をするのでしょうね。



午後1時半からは七媛女・ゆり姫・稚児行列あるので、それを見に行こうと思ったのですが、午前中に三枝祭が行われていた漢國神社にもう一度行ってみることにしました。





漢國神社では祭りの道具はすべて片付けられていました。



式包丁奉納があった舞台にも何もありません。



唯一、ささゆりが飾られ、三枝祭と書いた紙が貼ってあるだけでした。



境内の植物を見てみました。これはクチナシの花。







それに、センリョウです。







漢國神社を出て、率川神社に向かいました。途中、変わった植物が植えられていました。名前がさっぱりわからないので、また、Googleレンズのお世話になりました。キジカクシ科ロマンドラ亜科のLomandra filiformisという植物に似ています。



率川神社に着いたのは1時15分頃だったのですが、本殿の前で何かやっているようです。見物客が減って中の様子を見ることができました。







どうやら行列の安全祈願をしているようです。





境内には行列に用いる車などが用意されていました。



そして、1時半に行列が始まりました。



これは稚児行列。



そして、七媛女の行列。



それから、ゆり姫の行列でした。

行列は近鉄奈良駅の方向に進んだのですが、今日はくたびれたので、我々はこれで失礼することにしました。

漢國神社の三枝祭

2023-06-26 20:51:49 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第844弾


6月17日に率川(いさがわ)神社で三枝祭(さいくさのまつり)が開かれました。10時半から始まるというので、10時頃に着いたのですが、すでに人でいっぱいです。それで、率川神社は諦めて、近くにある漢國(かんごう)神社の方に行ってみることにしました。この神社は推古天皇時代に勅命で、率川神社と一緒に建てられたとされている神社で、大物主神が祀られています。率川神社と同様、6月17日に三枝祭が行われます。漢國神社では式庖丁奉納があって、手を使わず、箸と包丁だけで魚をさばくというので見てみようと思ったのです。



漢國神社は近鉄奈良駅近くのやすらぎの道沿いにあります。道に面した鳥居の横に「清和流庖丁儀式」というのぼりが出ていました。





鳥居には榊の代わりにささゆりが取りつけられていました。



これは漢國神社の入り口です。



境内に入ると、思った通り、見物客はそれほどいません。



拝殿にはささゆりが供えられていました。





こんな舞台があって、おそらく、ここで庖丁儀式が開かれるのでしょう。横に野菜が置かれています。





始まる前に、境内を見て回りました。クチナシの花が咲いていました。



そのうち、太鼓が叩かれ、三枝祭が始まりました。



式次第のようなものが貼ってありました。一同着席、修祓(しゅばつ)に次いで、三番目に式庖丁奉納があるようです。写真が撮りやすい場所に陣取って待ち受けました。



拝殿の中に次々と入場していきます。後で分かったのですが、この人たちが式庖丁奉納をする方々だったのです。





そして、御払いが始まりました。



御払いが終わると、庖丁を入れたお盆を持って移動し始めました。



そして、先ほどの舞台の上に着席しました。



布の上に置かれていた錘をのけて、布を片付けると、大きなまな板が出てきました。



次に野菜が入った三宝を受け取ります。



上に載せてあったささゆりをまな板の隅に置きます。



庖丁と鉄箸を持ちます。



まな板の上には野菜と皿が置かれました。



そして、たすき掛けをします。



再び、庖丁と鉄箸を正面に持ちます。





そして、やにわ大根を切り始めました。



半分に切った大根の葉の付いている方を皿に載せます。



それから、残りの大根に斜めに庖丁を入れました。



そして、また、皿に載せます。



パプリカやナスも切って皿に載せます。



そして、キュウリを両側から細かく庖丁の刃を入れて、こんな形にして皿に載せます。



最後にささゆりを上に載せて、一皿出来上がりです。この後、魚をさばくのかなと思って待っていたのですが、どうやらこれで終わりのようです。



野菜の入った三宝を拝殿にもっていき、終わってしまいました。以前は魚をさばいていたようですが、今年はコロナ明けなので、省略したのかもしれません。ちょっとがっかりでした。式庖丁を見終わったので、この後、率川神社に行ってみました。これについては次回に回します。