奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

矢田町のヒガンバナ

2022-09-30 20:15:43 | 奈良散策
奈良散策 第585弾


9月24日は大和郡山市にある矢田坐久志玉比古神社から三の矢塚まで歩きました。おそらく、畦道のヒガンバナが綺麗だろうと思って。ついでに虫と植物も探してみました。





最初は矢田坐久志玉比古神社の駐車場で見つけました。スズメウリです。





駐車場の北側が池になっているのですが、そこにリスアカネがいました。





それから、たぶん、キミノクロガネモチかな。





神社から少し歩くと、庭園風にしてある場所があります。昨年も写したのですが、これはナガバミズアオイ



シソ科もあったのですが、名前が分かりません。植えてあるのか、自然に生えているのか、よく分かりません。





池にいっぱい生えているこの葉、スイレンに似ています。ひょっとしてスイレンなのかな。





これはキンミズヒキ



これはシラハギ。ハギ類の品種だとは思うのですが。







田んぼの畦に生えているヒガンバナはやはり綺麗でした。まだ、蕾がだいぶあったので、これからしばらくは咲くでしょうね。



これはハグロトンボ







葉が対生になっていて、かなり細く脈が目立つので、サワヒヨドリかなと思いました。



これはアゼガヤツリ





ヒガンバナの背景を青空にして撮ってみました。





三の矢塚に着いたので、これから戻ることにしました。その途中で見つけました。これはヒレタゴボウ



これは昨年調べたことがあります。たぶん、アゼガヤ





ヒガンバナ、もう一度撮っておきました。



これはトキワハゼ



そのヒガンバナに来ていたアゲハ



駐車場でウラギンシジミを見つけたので撮りました。



そして、もう一度、リスアカネ

雑談)この間から、こちらに引っ越してきてから奈良県内で見た名所をまとめて冊子にしようと思っているのですが、これが意外に大変な仕事になっています。昨年と今年をまとめて1冊にと思っていたのですが、あまりに数があるので、それぞれに分けて作り始めた。基本的にブログに出した文章と写真だけを使っているので、そんなに大変ではないと思っていたのですけど。

矢田坐久志玉比古神社

2022-09-29 21:00:51 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第584弾


9月24日に大和郡山市西部にある矢田坐久志玉比古神社(やたにいますくしたまひこじんじゃ)に行きました。去年、ほぼ同時期に行ったので、これで2回目です。今回は田んぼに咲くヒガンバナを見に行ったのですが、同時に撮った植物の名前調べが終わっていないので、まず、神社の写真を先に出すことにします。



神社の横に数台止めることのできる駐車場があります。そこに車を置いて、神社に入るとこの場所に出てきます。



ちょっと道側に戻って鳥居を撮りました。昨年はなかったのですが、今年は長いしめ縄が張られていました。(追記2022/09/30:「しめ縄」ではなく、災厄が入らないようにする「勧請縄(かんじょうなわ)」のようです。一方、「しめ縄」は神聖な領域と現世の境界を表す縄のようです





大きなプロペラがついた門があります。ここは昭和の初めに内務省から天空を司る神(航空祖神)はこの神社であると考証されたので、空への信仰の中心になったそうです。それで、満州事変で使われた陸軍91式戦闘機Ⅰ型から取り外されたプロペラが奉納されたとのことです。



境内には二の矢塚があります。この神社の御祭神は饒速日命(にぎはやひのみこと)と御炊屋姫命(みかしきやひめのみこと)の二座です。言い伝えによると、饒速日命は天照大神の命により、弟神の邇邇芸命(ににぎのみこと)の天孫降臨の前に、中津国平定のために「天乃羽羽矢」と「天璽十種神寶」を授かり、天磐船(あまのいわふね)で天空を駆け巡ったとのことです。そのとき、三本の矢を放ったのがこの地で、二の矢の落ちたところ(境内)に32従神と豪族物部氏を率いて天降り、土地の豪族登美長髄彦(とみのながすねひこ)の妹、御炊屋姫命を娶ったということです。この神社は平安時代に作られた延喜式神明帳の大和国添下郡筆頭の大社として載っています。





大正時代に奉納された馬の像です。二の矢の模様がついています。





そして、本殿の前にある拝殿です。



石灯籠にも「天落社」と書かれています。(追記2022/10/04:天落社→矢落社



ここから三の矢塚まで歩いて行ったのですが、途中で見た植物の名前調べが終わっていないので、次回に回します。ヒガンバナはまさに真っ盛りという感じでした。







そして、田んぼの真ん中にある三の矢塚につきました。前にもそう思ったのですが、どうしてこの場所を三の矢が落ちた場所だと思ったのか、どうしてそれが物部王朝邪馬台国につながるのか、さっぱり分かりません。まぁ、伝説と言うのはこんなものかもしれませんが。

ちょっとだけ虫探し

2022-09-28 21:08:20 | 奈良散策
奈良散策 第583弾


25日午後からちょっとだけ虫探しをしてみました。





ノブドウの周辺にはシラホシトリバがいっぱい飛んでいます。調べてみると、食草がノブドウだったようです。



これはオンブバッタ



イナゴの仲間です。



アカメガシワの花外蜜腺にはヒメカメノコテントウが来ていました。



これが問題でした。腹部第2節背面全体が黒いのですが、第1節背面は黒くなさそうです。「日本産トンボ幼虫・成虫検索図鑑」によると、第2節の黒色条は前節とつながらないのがアオモンイトトンボ♀の赤色型、前節と続くのがアジアイトトンボ♀ということになっています。アジアイトトンボは第1節も黒くなり、それが第2節とつながっている感じなのですが、この写真の個体では第1節は黒くなさそうです。それでだいぶ迷ってしまいました。結局、アジアイトトンボだろうということにしたのですが、どうでしょう。



これはヒゲナガヤチバエ





そして、ネコハエトリ



それからオンブバッタ



最後は何かくわえているシラヒゲハエトリでした。

早朝の散歩 キタテハ幼虫ほか

2022-09-27 20:34:41 | 奈良散策
奈良散策 第582弾


9月25日早朝の散歩のときに撮った写真です。





最初に「猫広場」に行ってみました。いつもの「ヒゲ」がいました。以前は子猫っぽかったのですが、最近は貫禄が出てきた感じがします。







「猫広場」には黒猫もいました。舌をペロッと出しました。





ため池の縁に咲いていたオシロイバナです。



これはマルバアメリカアサガオ



ため池にはいつもカイツブリしかいないのですが、この日はこんなカモが来ていました。図鑑で見たのですが、よく分かりません。オカヨシガモの♀かなと思ったのですが。





これはコマツヨイグサ



これはショウジョウトンボ





もう一つ別のため池に行くと、カナムグラに花がいっぱいついていました。





NIKON P950に1mの焦点距離のクローズアップレンズを取り付けて撮ってみました。



よく見ると、葉が食われています。それに毛虫がついています。







カナムグラにつく毛虫ということで、これはたぶんキタテハの幼虫ではないかと思います。



これはクチベニマイマイ



触角第1節が複眼を含む頭部の幅よりは少し長いので、ホシハラビロヘリカメムシだろうと思います。





これはフヨウの花。







この植物が何だか分かりません。そのうち、花が咲くかなぁ。



キクイモあたりです。「帰化&外来植物950種」によると、イヌキクイモはキクイモの一形態ということになっているようです。キクイモとキクイモモドキは葉が対生か互生かで見分けられるとのことです。





ところが、株によって、上は対生、下は互生になっています。本の通りだと、上がキクイモモドキ、下がキクイモとなるのですが、本当に2種が混じっているのかなぁ。

雑談)この間から「奈良 名所探訪 2021~2022年」という冊子を作り始めました。奈良に来てから1年8カ月。少しでも奈良のことを知りたいと思って、暇さえあれば出かけていたのですが、いざ、それをまとめようとすると、その数の多いこと多いこと。ブログに出した写真と文章を使って作っているので、まとめること自体は比較的簡単なのですが、数が多いので意外に大変な作業になってしまいました。

早朝の散歩+新木山古墳

2022-09-26 20:38:09 | 神社・寺・古墳など
奈良散策 第581弾


奈良に来てからあちこちの神社仏閣、古墳などに行って、その様子をブログに出してきたので、それらをまとめて小冊子を作ろうと思っています。それで、9月24日早朝の散歩のときに、新木山古墳にも行って写真を撮ってきました。

まずは古墳以外の写真から。







「猫広場」にはこの日は「ヒゲ」だけがいました。



広告塔の上にアオサギが2羽止まっていました。



この猫はいつもこの場所で寝ています。





用水路の壁に止まっていたマダラバッタです。



これはヤマトシジミ





それからフヨウの花。





こういう海藻のようなものをよく見かけます。それで、この日は写真に撮って調べてみることにしました。ネットで調べると、これは陸生藻類のラン藻類の仲間のようです。分類学的にはネンジュモ目ネンジュモ科に属し、イシクラゲ Nestoc communeと呼ばれているようです。





これは用水路に生えているエビモ





最後はウラナミシジミです。この辺り、マメ科のヤブツルアズキがいっぱい生えているのですが、これが食草なのかな。




金魚池がちょっと外れたあたりにこんもりと茂った森のようなものが見えます。これが新木山古墳です。



近くにいってもこんもりと木が茂っているだけで何だか分かりません。





森の隙間から入れそうなのですが、柵があって入れないようになっています。宮内庁の管理になっているようです。





北側に行くと、大和郡山市の立てた説明がありました。この古墳については情報が少ないのですが、第4回こおりやま歴史フォーラムの「矢田丘陵周辺の古墳文化」にちょっとだけ載っています。墳丘部の全長は122.5mの前方後円墳で、横穴式石室と思われるが、埋葬施設、出土遺物に関する情報はまったく得られていないということです。



池越しに見た新木山古墳です。






最後はいつも通っている道の横にある用水路についてです。これは実は天井環濠集落のお濠の跡だったようです。大和郡山市教育委員会が1992年3月に出版した「稗田環濠」という冊子に載っていました。奈良県遺跡地図Webというサイトに、奈良県の遺跡地図が載っているのですが、金魚池周辺の集落はほとんどが環濠集落だったようです。ちょっと驚きです。