奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

朝の散歩 トンボ、植物

2021-07-31 20:33:36 | 奈良散策
奈良散策 第159弾


7月22日朝の散歩の続きです。この日写したのはトンボが多かったですね。



最初はアオモンイトトンボ



それからウチワヤンマ





後日、花弁が互いに離れた株が見つかったので、花弁の重なっているこの株はメマツヨイグサということにしておきます。



そして、シオカラトンボ





この日もイタチがいました。チョウセンイタチかどうか分かりませんが。



この間、Meganeuraさんに教えていただいたタイワンウチワヤンマがこの日もいました。上のウチワヤンマと比べるとよく分かるのですが、タイワンウチワヤンマはうちわ状突起が全体に黒く、腿節も黒いのが特徴です。一方、ウチワヤンマはうちわ状突起に黄斑があり、腿節にも黄斑があります。





これはタマガヤツリだと思います。



コモリグモの仲間だろうと思いますが、よく分かりません。



これはホテイアオイ





葉に鋸歯があるので、これはアメリカアゼナだと思います。

雑談)今日は先日見つけた、キンエノコロにしては穂が長く、やや垂れ下がり気味のイネ科の植物を調べてみました。長田氏の「日本イネ科植物図譜」によると、アキノエノコロもやや紫紅色を帯びると書かれていたのですが、小穂の基部にある刺毛の数がまったく違っていました。アキノエノコロは2本程度なのですが、今回調べたものは8本。また、第1包頴と第2包頴の長さが小穂の1/3と1/2程度なので、第2包頴が小穂とほぼ同じのエノコログサとも異なります。この意味でほぼキンエノコロの特徴と合うのですが、刺毛を除いた穂の幅が5-6mmと細いので、コツブキンエノコロではないかと思っています。穂が細いので、垂れ下がるのでしょうね。イネ科もじっくりと調べていくと何となく分かっていくようです。詳しくはまた今度載せます。

朝の散歩 金魚の養魚池

2021-07-30 20:50:04 | 奈良散策
奈良散策 第158弾


7月22日朝の散歩のときに撮った写真です。今日は30日、だいぶ報告が遅れてきました。この日はいつもの金魚の養魚池巡りをしました。



最初はマンションの廊下で見つけた蛾です。これはカニクサシダメイガ。「日本産蛾類大図鑑」(1982)発刊以降に見つかった種類で、発刊以降の追加種をまとめた'Post-MJ' Edition 2(2000)に、和名が図鑑で用いられていない種として、括弧付きで和名が記されていました。大阪北部でよく見る種だったのですが、和名がなかったので、ずっとNeomusotima fuscolinealisという学名で呼んでいました。



これはショウジョウトンボ♀。



それから、シオカラトンボ



そしてコフキトンボ。背景が変な色なのですが、これは金魚の養魚池がこんな色になっていたからです。





ちょっと前まではこんな色ではなかったのですが、どうしてこんな色になったのでしょう。



これは民家の生垣からはみ出していたタマサンゴ。ナス科です。





金魚の養魚池には田んぼや畑に水を溜めたものとため池があります。このため池は以前、地元の人が金魚すくい用の金魚を養殖していると話されていた池です。空気を入れるためなのか、こんな水車を動かしていました。



これはナガコガネグモ







畑にちょっと大きめの鳥がやってきたと思ったら、ヒバリでした。スズメに比べるとかなり大きいのですね。まだ、続きがあるのですが、次回に回すことにします。

雑談)以前、一眼レフにマクロレンズを付けたものと、NIKON P950というちょっと大型のコンデジ、Canon SX70 HSという小型のコンデジ、それに双眼鏡を持って、散歩に出かけていました。すべて右肩にかけていたら、右の胸の筋肉を傷めてしまい、それ以降はNIKON P950一台だけを持って散歩に行っていました。でも、花や虫を撮る時はどうしても接写が欲しくなります。コンデジでも花や虫にくっつけるように撮影すると接写はできるのですが、離れているときはどうしようもありません。それで、クローズアップレンズを取り付けて撮る練習をしているのですが、AFではなかなかピントが合いません。AFにしたり、MFにしたりといろいろと試しているのですが、失敗がかなりあります。それで、今日の昼は一眼レフとCanon SX70 HSを持って撮影に出かけました。一眼レフの接写は慣れているのでやはり安心して撮れます。最近は鳥があまりいないので、この組み合わせで出かけようかなと思っています。

夕方の散歩 ハナハマセンブリを見に

2021-07-29 20:34:55 | 奈良散策
奈良散策 第157弾


7月21日の夕方、家の近くで咲いていたハナハマセンブリの萼裂片を写しにちょっとだけ散歩に出かけました。





いつものガマよりかなり小さなガマが見つけました。図鑑で調べるとコガマのようです。初めてみました。後日、もう一度見に行こうと思ったら、草刈りをしてしまって何も無くなっていました。





これは民家の塀にあった植物です。実が顔を出しているので、ゴーヤなのでしょうね。







これはミソハギではないかと思います。





刺毛の色からキンエノコロだと思うのですが、穂がかなり長いので本当かなと疑っています。今度、採取してきて調べてみたいと思います。(追記2021/08/12:採取してきて調べてみました。おそらく、コツブキンエノコロでよいのではと思っています





そして、ハナハマセンブリです。今月の12日に見つけたのですが、この日見に行ったら、すっかり枯れてしまっていました。それでも、萼裂片の長さは測ることができました。「日本帰化植物写真図鑑」と「帰化&外来植物950種」によると、ハナハマセンブリとベニバナセンブリの違いは、①花の中心の白い部分の範囲、②葉の形、③萼裂片の長さ、④ロゼットを形成するかどうかで見分けられます。①と③からはハナハマセンブリの可能性が高いようです。でも、葉の形がハナハマセンブリともベニバナセンブリとも違うのが少し気になります。

朝の散歩 セッカ、アマサギなど

2021-07-28 21:13:21 | 奈良散策
奈良散策 第156弾


7月21日朝の散歩のときに撮った写真です。3日ほど前、番条環濠に行ったときに、アマサギの群れを見たので、この日はもう一度確かめに行きました。アマサギの群れは見つからなかったのですが、家を出てすぐのところでアマサギとセッカを写すことができました。



出発前にマンションの廊下でウンモンスズメを見つけました。こちらに来てから半年になるのですが、蛾は20種ほどしか見ていません。こんなに少ないものかなと驚いています。



これはマメコガネ











佐保川に向かって歩いていたら、近くの草むらにセッカが降りてきました。ちょうどNIKON P950を持っていたので、一脚を伸ばしてできるだけ固定して撮りました。まあまあでしょうか。



ふと、反対側を見ると、田んぼの中でアマサギダイサギがいました。この日はそもそもアマサギを見に行くつもりだったので、こんなところで見れるとは思いませんでした。







一応、写したのですが、写真は今一歩。



こちらはダイサギ





佐保川を渡るときに上から撮りました。よく見ると、口ひげが生えているので、コイでしょうね。





橋を渡ってから見た花です。これはガウラとか、ハクチョウソウとか呼ばれている栽培種です。もともと、Gaura lindheimeriという名前だったのでガウラと呼ばれていたのですが、現在の学名はOenothera lindheimeriと属名が変わっていました。「日本帰化植物写真図鑑第2巻」には、ヤマモモソウという和名で載っていました。北米原産で、観賞用に栽培されていて、道端や河川敷で見られるのはワイルドフラワーとして播種されたものに由来することが多いとのことです。



これから「下ツ道」を歩きます。この道は平城京から藤原京までを結ぶ古代の幹線道路です。





これはカボチャ





大和郡山市ではイチジクの産地でもあるので、あちこちで植えられています。木の茂っているところが番町環濠内の熊野神社です。この間、アマサギの群れを見たのは、ここからちょっと北側の田んぼだったのですが、この日は見つかりませんでした。それで、菩提仙川沿いに佐保川まで歩きました。



セミがうるさく鳴いていたのですが、やっとアブラゼミの姿を見つけました。



そのすぐ横にニイニイゼミが。ニイニイゼミはまだ写真がなかったので、1種ゲット。





佐保川に着くと、キタテハがいました。



そして、ツマグロヒョウモン



最後は、土手で見つけたヤノネボンテンカです。「日本帰化植物写真図鑑第2巻」によると、南アメリカ原産で、もともと園芸植物として利用されたものが逸脱しているようです。

雑談1)ブログに出した生き物の写真のデータベースが出来上がったので、これをどのように使おうかと考えていたのですが、大和郡山に来てから半年、その間に撮った写真をまとめた写真集というか手作り図鑑のようなものの暫定版を作ろうと思い立ちました。動物が340種、植物が310種なので、そこそこのものが作れるかなと思って、今日は、以前オンデマンド印刷のときに使ったA5版のテンプレートを使って鳥の写真を入れてみました。ついでに大和郡山の史跡や産物などを紹介した冊子なんかも作るとよいかななんて思ったりして。

雑談2)重いカメラを持って歩き回っていたら、胸の筋肉を傷めてしまいました。たぶん、炎症はもう治まっていると思うのですが、少し動かすとまだ痛みが出てしまいます。少しずつリハビリをしないといけないのでしょう。それ以来、一眼レフか、NIKON P950のどちらかだけを持って出かけているのですが、やはり望遠と接写は両方必要なことが多いので困っています。以前、そのようなことを書いたら、Neotitiさんから、ウェストバッグはどうかと教えていただきました。それ以来、ネットで見たりしているのですが、やはり実物を見ないと何とも言えません。そこで、カメラ屋さんを探しているのですが、奈良県にはカメラ用品を売っている大きな店はないのかなぁ。

朝の散歩 クローズアップレンズ

2021-07-27 21:09:39 | 奈良のむし探検
奈良散策 第155弾


7月20日朝の散歩のときに撮った写真です。最近は朝早くでも暑くて、鳥はいないし、虫もいないし、花も咲いていないので、歩いていてもそれほど惹かれるものがありません。しかも、最近、胸の筋肉が痛いので、カメラ1台だけを持っていくので、望遠系を持っていくと、近くの花や虫は撮れないし、接写系を持っていくと遠くのものが撮れないしと、持っていくカメラによって撮る対象が決まってしまいます。それで、だいぶ前にNIKON P950用にと思って、口径67mm、焦点距離10 cm~1 mの4枚組のクローズアップレンズを買っていました。一度、試してみようと思って、この日は焦点距離1 mの一枚だけを持って、佐保川土手に行ってみました。





最初はショウリョウバッタで、これはマンションの廊下で見つけました。





ちょうどアオモンイトトンボがいたので、クローズアップレンズを取り付け、ズームを望遠側にして撮ってみました。距離をうまく取らないとAFがなかなか利かないのですが、何とか焦点を合わせて撮ったのがこの写真です。ややシャープさが足りない感じですが、とりあえず撮れるようです。



これはシロバナサクラタデの花です。これはうまく撮れました。



そして、これはイチモンジセセリ。ややぼやっとした感じで撮れています。



この辺から、どれがレンズを取り付けた写真なのか分からなくなりました。これはメマツヨイグサか、アレチマツヨイグサ。これはたぶん、レンズをつけていないと思います。



そして、これはこの間もいたトモンハナバチ





ショウリョウバッタもいました。



このイチモンジセセリはたぶん、レンズをつけて撮ったのかな。





最後は実がなっていたので撮りました。3本の脈がはっきりして、また、葉の先端側に鋸歯があるので、これはエノキだと思われます。

雑談)もともとNIKON P950はズーム最大での最短撮影距離が5 mもあるので、近くの虫や花を撮ろうとすると、結構、離れないと撮ることができません。そうすると、結局、小さくなってしまいます。この点を改良しようと思って、クローズアップレンズの焦点距離 1 mというのを取り付けてみました。クローズアップレンズは虫メガネと同じ原理なので、焦点距離以内に撮影対象を持ってくると写すことができ、従って、撮影倍率も上がります。実際、撮影してみると、確かにその通りで、ズーム最大でも近くで撮影ができます。撮れた写真はいまいちはっきりしなくて、ぼやぼやした感じでした。普段、接写をするときには、焦点深度を増やすために絞りを絞って撮影しています。絞りを絞ると当然暗くなるので、光量を稼ぐために内蔵フラッシュを炊きます。そうすると、今度は影が出てしまうので、できるだけ自然光に近い状態にするために、「影とり」を置いて拡散光にしてから撮影しています。たぶん、P950でも、同じようなことをしないとシャープに撮れないのではと思っています。