予想が裏切られた。
嬉しい誤算・・・・である。
タイガースの事ですよ。
シーズンが始まって間もなく、
いや、始まる前から危惧していた事…。
重量打線にした副作用。
守備力の低下と、
機動力の使えない打つだけの打線。
これらがなりとろは気に入らなかった。
なので、常に真弓阪神を酷評し続けてきた。
(ジョージ・マッケンジーはまた別の話)
でも・・・。
交流戦を前にして、大和の出番がちらほらあった。
そして藤川俊介の守備力も片鱗は見せていた。
そして交流戦。
明らかにチームのムードは変わりつつあった。
嬉しい誤算が見え始めたのである。
一つ目の変化は、2番を打つ平野。
今や打率ではセ・リーグの3位に位置する安打製造機になった。
今や彼がタイガースの打線を引っ張っていると言って過言ではない。
もともと守備の評価は高い選手、
恐怖の2番打者だ。
そして新戦力のマートン。
押しも押されぬ首位打者だ。
チャンスにも強く、
出塁率も非常に高い。
平野と二人で得点を稼ぐシーンもかなり多くなっている。
前に、夏になると相手投手がバテるので、
重量打線が生きてくるかも…と書いた事があるが、
今のタイガース打線は前出2人の活躍も有り、
その予測を上回る爆発力を発揮している。
ブラゼルの活躍は織り込み済み。
あれくらいやってくれると期待していた。
3割超えは予想以上でしたけどもね。
期待外れは新井だけかな。
でもまだこれから、彼の出番は来るはずだ。
それは鳥谷にも言える事。
夏場に調子をあげるタイプ、心配はしていない。
今年はシーズンに入ってから、
それもGW明けからチームがどんどん変化して行った。
もちろん、いい方に。
その一番大きな要因・・・・。
なりとろは思う。
金本の存在ではないかと。
金本が故障で連続フルイニング出場をSTOPしてから、
選手の心の中に何かが芽生えたのではないかと思う。
金本が帰ってくるまで団結して頑張らねばと言う思い。
逆に、レフトのポジションが空いた・・・・チャンス!と思う気持ち。
実際、お世辞にも調子の良いとはいえなかった金本の打撃。
そして、レフト前ヒットでは必ず2塁走者がホームへ走ってしまう守備力・・・。
タイガース再興の一番の功労者に申し訳ない言い草だが、
明らかに金本はタイガースの重荷になっていた。
それが、彼が先発メンバーから外れてからというもの、
外野守備に変化が表れた
試合後半で守備固めとして登場することの多い大和&藤川俊介。
彼らの守備範囲の広さは中継ぎ、抑え投手を助け、
大事な走者としても機能し、
足で相手チームをかき回すなど、攻撃に勢いをつけた。
そして最近は、センターに浅井が入り存在感を見せつけている。
その守備範囲は広く、
マートンをライトに追いやった。
そして、桜井は外野守備のまずさも有り、
淘汰されてしまいかけている。
金本ショック以降、
チーム内に競争意識が芽生え、
チームがいい方向に活性化している。
それが、現在のタイガースの強さにつながっているのではないかと思うのだ。
もちろん、金本は要らない存在だと言っている訳ではない。
ただ、
金本が帰ってきても、
以前のようにフルイニング出場と言うのはナンセンスで、
休ませながら、大事に使うというスタイルが一番いいのではないかと思うのです。
試合後半の勝負処での守備、走塁。
せっかくうまくいっている流れを変える必要はない。
だから金本の使い方、すごく大事だと思う。
代打では味がない。
先発してこその選手。
誰もが認めるチームの柱。
ここをふまえて使えば、
必ず金本の存在は優勝に向けて大きな力となってくるはずだ。
今日は大洋相手に逆転勝ち。
連打や本塁打で逆転したのではなく、
若い選手たちの『足』で勝ち取った勝利だった。
お立ち台に上がった、大和、上本。
彼らの存在がクローズアップされればされるほど、
なりとろが願う、最強のタイガースに近づくのではないかと思う。
打つだけのチームから、
守れて走れるチームへ。
7月になって、
ようやくタイガースの試合にわくわくしてきた。