マルタ日記

感謝な出来事。聖書からのみことば。
思いのまま吹く風と共にきらきら輝くキリストの花嫁の日々

アナベル

2013-07-09 | ガーデン

友人のご主人が亡くなった。
同年代。

お花が好きで、庭をご自分で作る方だった。
私も友人も、お互いきれいな宿根草ガーデンを作ろうねと、
花屋を一緒に回ったものだった。

不治の脳腫瘍
余命1年半と言われ、
ほぼその通りに亡くなった
先日、家に行くと、
闘病で庭に手をつけられなくなって、
芝生も除草剤で一掃されていた 

 

白いアジサイを持って行った

アナベル

 

ずっと私も欲しかった白いアジサイ

アナベルと言う名前のアジサイだから、なおさら友人にあげたかった。
毎年、花の時期に思い出せるように。 

 

昔、エドガー・アランポーの「アナベル・リー」という詩に出会ったことがある。
切なく美しい詩だった。

最後の言葉がずっと記憶に残っていた

海のほとりの奥津城で
海のほとりの奥津城で 

 

「奥津城(おくつき)」という言葉に魅せられた。

今、検索しても、なかなかこの訳には出会えない。

一つだけ見つけた。。
誰の訳かもやっぱりわからない。。

 

アナベル・リー


はるか昔のことだった
海のほとりの王国に
一人の乙女が住んでいた

アナベル・リーという乙女
わたしを愛し愛される
思いに生きる人だった

幼い二人の恋だった
海のほとりの王国で
愛より深く愛しあう

わたしとアナベル.リーだった

翼をつけた二人さえ
うらやむ程の仲だった

そのねたみゆえ その昔
海のほとりの王国で
雲から風が吹いてきて
アナベル.リーを凍えさせ
位の高いはらからが
彼女を奪い連れさって
海のほとりの王国で
墓場の中にとじこめた

わたしたちより幸うすき
天使はねたみつづけてた
そのためだった
(人も知る 海のほとりの王国で)
夜中に風が吹いてきて
アナベル・リーは 凍死した


われらの愛は年上の
賢い人の愛よりも
はるかに強い愛だった
天国に住む天使さえ
海底に住む悪魔さえ

アナベル・リーとわたしとを
へだてることはできなんだ

月の輝く夜ごとに
アナベル・リーの夢を見る
星の輝く夜ごとに
アナベル・リーの眼がうかぶ

いとしいいとしい わがいのち
わが花嫁のかたわらに
われ夜もすがら横たわる

夜ごと夜ごとに潮騒の
海のほとりの奥津城に…
海のほとりの奥津城に…

 

 エドガー・アラン・ポー