Festina Lente

ゆっくり急いでまいります

今教育が危ない!!!

2005年01月30日 | Blog徒然草
朝まで生テレビで、日本の教育問題について討論しているのを観た。

日本の子供の学力低下がOECDの学力テストで顕著だというのだ。
学力低下だけでなく、学級崩壊、不登校、非行、いじめ、少年凶悪犯罪など、戦後民主教育の崩壊と呼べるような事態が現在あちこちで起きている。
これについて、パネリストたちが自説をそれぞれ展開した。
学力低下は中曽根内閣時代の臨教審にはじまる「ゆとり教育」に元凶があるというのが一般的意見だった。ゆとり教育の理想は、社会の歯車を作るのではなく、これからは、考えることができる人材を、個性豊かな人材を作るための政策だったとのことだ。
そのために画一的な詰め込み教育はやめて、創造的なことにもっと時間を使おう、という考えの下に、教育指導要領が改定されていった。
創造的なことを教える体制ができていなかったからか、教師の力不足か、ゆとり教育は、子供の学力を低下させてしまった。のみならず、創造的な人材は育つべくもない、とまあ、こんな感じである。
ゆとり教育に限らず、戦後の民主教育は、子供をだめにした、という考えのパネリストもいたように思う。権利ばかり教えて義務を教えなかったからだ、とか、個の確立に資するような教育ができなかったとか、公共心を欠いた子供が多い、とか、僕にとっても興味深い議論がなされたが、問題提起だけのことが多く、深められることはなかった。

自由についての私見に加えるべきテーマがまたひとつ増えた。あとは暇がほしい!!!

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4 コメント

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お久しぶりです。 (ella)
2005-01-31 18:48:37
朝まで生テレビって番組自体はああいうつくりのもので、まぁ、体のいいエンターテイメントって事で・・・でもねぇ、教育問題って私には詳しい事解りませんが、人としての根本、ってこれが難しいのでしょうが、をいかに教えられるかなんじゃないでしょうか。それが分かれば必然としての義務と権利みたいな二律背反的なものまで理解できるようになる。ただ、それは決して大人のロジックなんかでは駄目なんじゃないかなぁ。大人の責任としてロジックの部分と子供の理解度による言葉の部分てのを分けて教えられないと・・・

最初にこの方向に向けていく、基本的なことがなんであるのかは大人の論理思考のなかで組み上げて、その後にだからこの勉強が必要だと・・・う~んでも最初の基本的なところが国の行き先でもあったりする訳かぁ・・・FLさん、ごめんなさい、もう一回整理して出直してきます。

でも一つだけ、日本人は勤勉で総合的な頭の部分で勝負できないと、終わっちまいますね、この国は。その将来を委ねる子供達のことだから、私も真剣に考えてみます。
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ありがとう (FL)
2005-01-31 22:48:53
ellaさん、どうも、ご無沙汰しちゃってごめんなさい。このテーマ、自由のこと考えるときにやはり避けて通れないと思うんです。僕もまた時間を見つけて書いてみます。



いま、うちの奥さん、風邪でひっくり返ってるんで、これから仕事終わったらその足で、江戸まで行ってきます。
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確かに意味のある変革なんですけど (kuroyasu)
2005-02-01 16:05:14
 「生きる力」を主題とした教育改革に私は賛成なんです。大昔の発見学習の二の舞にならないようにとは願っているのですが。

 例えば、円周率を3で計算させても、3.14で計算させても、その問題を解かせるという意味合いからは変わりません。小数点以下の計算をさせたければ別に練習させればいいのですから。

 また、台形の面積の公式もないですけれど、それよりは他の四角形の面積の公式や3角形の面積の公式から、発見的に求めていくことも不可能ではないので、そういった方向に導くことも重要です。

 また無理に英字新聞のコラムなどと言う難解なものを読ませるよりも充実した会話表現を習得させるべきだし、国語に関して言えば、従来の文学学習から国語学・文学・情操の3つの面から日常に切り返すように指導していくことは大切だと思います。

 最も問題となるのは、ゆとり教育を嫌悪しつつもその体制で教鞭をとる類の教師であり、上記の学習内容についての部分をセンセーショナルに問題視することだと思います。

 あと、創造的な面を伸ばすのにも、基本的な事項の知識は不可欠なので、暗記することはついてくるのだということを忘れないことです。

 教える側がこの点を意識することは不可欠な要素なのですが欠けています。また、今就学している児童生徒の保護者の意識を変革させないと、例えば学習内容を以前に戻しても、継続して学力は低下するのではないかと思います。

 雑感ですみません。
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「生きる力」賛成です (FL)
2005-02-02 02:51:07
kuroyasuさん、カキコありがとうございます。生きる力とは、未知の困難な問題に直面したときに、自分なりに答えを見つけて乗り越えていく力だと思うのですが、これを公教育の、それも義務教育の段階でしっかり身につけさせることができれば、成功ですね。影山メソッドも単なる反復継続学習ではなくて、朝ごはんのメニューから、おうちでのすごし方まで、家庭や地域共同体の協力を得て徹底的に指導したそうです。基礎的な人間としての条件の教育でさえこれだけ大変なのだから、教育を学校だけにすべて押し付けるのではなくて家庭や地域社会の協力が絶対に必要だと思います。
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