また久しぶりに岸田屋に行った。
今回は、5時半ごろ独りで入ったのだが、もうすでにほぼ満席。
コの字型のカウンター席の隅に座らせてもらい、まず中生とにこみをネギつきでもらう。ちなみにこのネギつきというのは、僕が定番化させたと自負している。岸田屋に行き始めたころ、ほとんどみんなネギなしで食べていた。僕がネギつけられますか?って訊いて刻みネギをつけてもらって食べてから、みんなネギつきで食べるようになったのだ。あれからもう10年以上経つ。
田舎に引っ込んでから、来る機会がめっきり減ってしまったのだが、親父さんが亡くなって、ほんとに一時期火の消えたようになってしまって実に心痛い思いをしたのだが、僕にはどうにもならない。たまに行く以外何も出来ない・・・
品書きを見ると、黒い札はまだ裏返っているのが多いが、まず、焼き物、煮物はほぼ全部復活しているようだ。そこで、キンキの煮付け、コマイの生干しを注文した。キンキは、昔どおりの味付けだ、味が濃くて旨い・・・。また、コマイを出す店は少ないが、ひさしぶりにコマイを食べた。これもにがうまである。酒を、純米の「川亀」に切り替えて、今度は生もの、鯵のたたきを頼んだ。刻みネギと生姜とにんにくが程よいバランスで、一緒にたたいてある。旨い・・・。酒によく合う。
仕上げに、いわしのつみれ汁を頂いた。ダシの効いたいつもの味だ。これも文句なし。どれも味は昔と変わっていない。ただし、マグロのかけ醤油や、ほかの生ものがまだまだ復活していないことが残念。この時期は昔なら、もどり鰹と牡蠣酢が一緒に食べられたものだ。寒さが増してきて鍋ものも復活するのか気になるところだ。この辺は年内にもう一度くらいは行って確かめてみたい。
でも、配膳に二人の娘さん(どちらもかなりの美人!)が出ていて、客あしらいもうまい。世代交代がうまくいったかなと感じさせらた。このまま、岸田屋が繁盛して欲しい。そして昔のようにうまい料理と酒をまた味わわせてもらうことを期待している。がんばれ岸田屋!!!