羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

奉納・野口体操

2007年04月20日 20時08分27秒 | Weblog
 思わぬ申し入れを受けてしまった。
 昨晩、電話が鳴った。電話の主は、お庫裏さんだった。
 この寺は、京王線沿線にあって、「京王観音」の札所の一つになっている。
 八十八箇所のうちの一つらしい。
 寺の敷地内に観音様がいらっしゃる。

 寺では五月十八日に、毎年「観音祭り」を行っているそうだ。
 もうお察しだろう。
 奉納の茶会と日本舞踊の間に、野口体操を指導してほしいというお話だった。
 つまり「奉納・野口体操」である。

「では、日程の調整をいたしまして、出来る限りお伺いいたします」
 とっさにそう答えてしまった。
 父や先祖が眠っている墓がある寺からのお話を無碍に断ると、罰が当たるような気がした。

 住職の奥さんは、この寺よりも格が上の大きなお寺さんからお嫁入りなさった方だ。お姑さんが亡くなって、寺の改革に着手されて数年が経過したところだ。
 ようやく寺らしい活動をはじめて、檀家のためになる方向性を探っておられる。
 住職さんを支えるというより、尼寺でもいいのではないだろうかと思うほど、筋金が入っておられる方だ。

 その方と、父が亡くなった時に、初めて親しくなった。
 ご自身は「野口整体」を学んでいらっしゃるようだ。
 なんとなく気が合って「奉納・野口体操」という運びになったわけ。

 何かのご縁だろう。
 子供のころから、両親の知人や私の友人の先祖の墓参りに誘われてついて行った思い出が多い。
 最近では墓参りのはしごまである。野口三千三先生にはじまって、友人の飼い犬の墓から友人のご両親が眠っていらっしゃる寺へと巡る。
 まさに巡礼なのである。
 これはやはり潅仏会の日が誕生日という縁に違いない。
 
 ちなみに「奉納・野口体操」を行う寺は、法然上人の浄土宗である。
コメント
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