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先日の「応挙館」への出入りは、この吊り下名札を首にかけていると、一度体温測定して入館すると、その後は守衛所の出入りが何度でも楽にできた。
事前に名簿を提出していたこともあったが。
さて、昨日のこと、スタッフとして午前中から参加してくれた女性と立ち話をした。
時間が余ったので、畳敷の廊下で「上体のぶら下げ」をしたり、おしゃべりをしたり、一人でゆったりと時間を過ごしたりしたという。
そこで気づいたことは、廊下の外側に庇が出ている縁側があることで、室内は薄暗いことが、むしろ心地よかった、と。
この建物が使われていた江戸期はもっと暗かったに違いない。
能にしても歌舞伎にしても、現代とは比べものにならない暗さの中で、行われていたはず。
それを思いながら過ごした午前の時間は、すごく貴重だったとおっしゃる。
書院つくりの床間には丸山応挙の壁画、座敷を囲む襖絵がある。
ま白い障子は紫檀か黒檀だろうか。線の細い桟が美しい落ち着きを醸し出している。
スタッフでよかった!
かつての日本の暮らしの中に、タイムスリップしたようで。
床間を背に、最後に撮影した集合写真はさすがに光量不足であったが。