BS12で現在放送中の「眠狂四郎シリーズ」。
大映京都作品「眠狂四郎 無頼控 魔性の肌」を観た。主演は市川雷蔵。
脚本は高岩肇。音楽は渡辺岳夫(アニメ『巨人の星』の音楽を担当した人)。監督は池広一夫。
池広一夫の演出が素晴らしい。高岩肇のよく出来た脚本を元に自由自在に軽々とドライに見せているのが最高。
池広演出は「テレビドラマ」に向いていると思った。人物のアップの多用、カットの切り替わりの速さ。そして、市川雷蔵演じる眠狂四郎のキャラクター造形の巧さ。「眠狂四郎」が活き活きとして動いていた。
田中徳三、安田公義、三隅研次、井上昭、「眠狂四郎シリーズ」はいろんな監督が撮っている。大映版は全部で12本。
三隅研次の演出は映画として、とても素晴らしいと思う。しかし、テレビ的なのは、池広一夫だろう。
後年、池広一夫は二時間ドラマでも数多くの作品を撮っている。
池広一夫監督は現在、93歳。
池広一夫に関する本は出ないものか。今は他の池広一夫作品を観たいと切望している。
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