クロカミ The Black Slipー国民死刑執行法今井 恭平現代人文社このアイテムの詳細を見る |
内容紹介
死刑執行人が無作為抽出で選ばれることになったら・・・・・・。執行人としての出頭を求める「クロカミ」が届いてから執行までの間の、さまざまな思いを描く異色小説。
【オビ内容】
執行ボタンは1億2千万個。
《確かに殺されるのは、あなたにとって誰かだ。でも殺しているのは誰かではなく、あなたなのだ。[森達也/映画監督・ドキュメンタリー作家]》
「国民死刑執行法」が導入され、国民の中から死刑執行員を無作為抽出で選ぶことになった。
電子機器メーカーに勤める小河真由に届いた、「執行員候補者召喚状」。
真由は法務省による説明会に出頭し、そのまま研修を受け、ついには執行場のある拘置所に来た。
「すべてを手順通りに、ことに時間の進行を正確に行うこと。そして、最後まで刑の執行の厳格さと尊厳を保つこと」
真由は、「国民の義務」を果たすことができるのか。
著者について
今井恭平(いまい・きょうへい)
1949年生まれ。福岡県出身。
ジャーナリスト。冤罪、死刑等を中心テーマに執筆。
本書は初のフィクション。
訳書:『死の影の谷間から』ムミア・アブ=ジャマール著(現代人文社)
「生」と「死」をこの本をアプローチにして考えるのもいい。