ドラマ「silent」も、今BSフジで放送している「101回目のプロポーズ」も視聴者の気持ちを、より盛り上げる様に音楽が入っている。
「オンリーユー 愛されて」の主題歌はオリジナルラブの「プライマル」。そのインストバージョンもドラマの中で効果的に使われているが、もう一曲、大事な曲が使われている。
このドラマの制作会社イーストの会議室。
撮影の始まるずっと前に、音楽監督の近藤由紀夫さん、小西香葉さんがある曲をプロデューサーたちに聞かせてくれた。
チャールズ・チャップリンが映画「モダンタイムス」のエンディングの為に作曲した名曲「スマイル」である。
この曲を使いたいと二人は力説した。
「スマイル」がこのドラマにハマった。視聴者の心を昂らせた。
最終回のロケ。鈴木京香さんと大沢たかおさんが湘南の海の中にゆっくりと消えて行くシーン。
チャップリンの「スマイル」が静かに流れ始める。
このシーンはまず海の中に
入って行くところを実際の湘南海岸で撮る。
完全に水中になってからは、湯河原にある「ダイバーの訓練用、深さ9メートルのプール」の中で撮った。
海面から差し込む陽光をバック
に二人はゆっくり水中で揺蕩う。
それを水中撮影専門のカメラマンが撮影する。
無音の中でお互いの顔を見つめ合う二人。手が差し伸べられ、二人の手が繋がった。
二人の心が一つになった瞬間。
「スマイル」の優しい響きが消えて、静寂が訪れた。ほんの数秒。
湘南海岸の海。再び、手を繋いだ二人が海面に現れた。
「スマイル」が素晴らしいメロディーを奏で始める。その響きが最高に達して・・・
二人は一つになれた。二人の「恋」は成就したのだった。
この「スマイル」。DVD化の際には全て別の曲に差し替えられている。
チャップリンの著作権が残っており、その著作権料が高すぎて使えないからだ。
うちのドラマ、他局と一線を画す為に、外国曲を使ったものが少なからずある。
それゆえ、再放送出来なかったり、DVD化出来なかったりしている。
著作権はとても重要なものだが、一ドラマファンとしては、完全オリジナルで観たい。
それゆえ、最近のドラマはDVD化、海外番販、配信などの事を考えて、著作権を全てクリアにして、制作されている。
「オンリーユー 愛されて」、本放送の時に全話録画しておいたら良かったと後悔している。
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