「ビッグモーター」のニュースが新聞やテレビのニュースを賑わせている。
上司から部下に「◯◯しなければ、殺すぞ!」というLINEの画面をニュースで見て、この会社、ホンマにおかしいとつくづく思った。狂気の沙汰である。
僕も数十年前、似た様な経験がある。
「オマエ、殺すぞ!」
ある時、新宿2丁目のバーで一緒に仕事をしていた後輩に面と向かって言われた。彼が酔っていたとはいえ。何故、彼がそう言ったか、「理由」はここでは書かない。
僕は「その言葉を根に持つ」のでは無く、「哀しい」のである。だから、「その言葉を忘れられない」。僕は死ぬまで忘れないだろう。
彼は今も「テレビ番組」を作っている。
でも、「人に対しての『優しさ』を持っていない彼が作る番組」を僕は観る気が全く無い。彼が「番組制作」に関してどんなに優秀だとしても。
「テレビ」をやっているからと言って、「周りの人たちを傷付ける権利」は無い。
「優しさ」「謙虚さ」「遠慮」「礼儀」「人見知り」が必要だと思う。
先程、「彼の番組」を全く観ていないと書いたが、この間、偶然観る機会があった。
僕の個人的感想だが、「番組として成立していなかった」。
妻に話す事がある。
「オマエ、殺すぞ!」と言われた瞬間の事。その時の僕の気持ち。
妻は言い放った。
「そんな人にはいつか、『誰かからのしっぺ返し』が来るよ。もう一刻も早く忘れた方が良いよ」
その通り。彼の為に僕が「子の刻参り」をするのは時間があまりにももったいない。
「人の気持ち」が分からなければ、「ドラマ」は作れない。
そういう事だ。
「ドラマのプロデューサー」は、「キャスト」「スタッフ」「社内の関係者」の前では、自信に満ち、的確で早い判断をしなければならない。
しかし、一歩現場を外れれば、「自信の無い1人の人間」で良いのである。いや、そうであらねばならない。
「怖い上司」には全く文句が言えないのに、僕が「気が弱い」と分かると、「オマエ、殺すぞ!」と言えるプロデューサーが人間を描く「ドラマ」を作れるはずが無い。
やはり、「怖い上司」には「強く」、「弱い上司」(上司だけじゃ無く、すべての人々に対して)には「優しく」。それが「人間を描くドラマ」を作るプロデューサーの資質だと僕は思う。
山田太一さんのドラマの目線は「いつも人に優しい」。それは
師匠である木下惠介監督譲り。
先日、このfacebookにも書いたが、この映画も優しい。「キャスト」「スタッフ」、そして「脚本」「監督」を手がけた吉田竜平さんの「人に対する目線」がとんでもなく優しい。
君は永遠にそいつらより若い [DVD] https://amzn.asia/d/6oXy7Wy
「特典映像」を「本編」を観る前に観て頂きたい。
「ドラマの撮影現場」は過酷なスケジュールなので、雰囲気が殺伐としがちだ。しかし、この映画の「メーキング映像」を見ていると、それが全く無い。この映画に関わったすべての人々が「クランク・アップ」するのをとてもとても惜しんでいる。理想的な現場だと思う。
現場の雰囲気は必ず画面に表れる。
今の日本で求められているのは、こんな映画やテレビドラマだと僕は思う。
違うと思う方、手を挙げて!
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