「ピコン、ピコン、ピコン」
駅の自動改札機が鳴り響く。前の人、PASMOかSuicaの残高が足らない。急いでチャージしに行く後ろ姿を見送る。
僕はこれが出来ない。残高が足らなくて、改札機が鳴るのがいつも怖いのである。だからPASMOの残高は一万円以上をキープ。改札機を通る度に残高をこまめに確認している。
「家の鍵閉めたかな?」「ガスの元栓切ったかな?」などにこだわる事が無いだろうか?これが度を過ぎてしまうと「強迫神経症」という病気になってしまう。
「洗っても洗ってもカラダがキレイになったと思えず、延々とシャワーを浴び続けて家から出られない人」「トイレに行っても、またすぐ行きたくなるのでは無いか?電車の中で尿意を催したらどうしようと思い、電車に乗れない人」。僕もこの傾向は持っていると自覚している。
だから、そんな思いを持たずに生活している人が途轍もなく羨ましい。
少し、これらのケースとは違うが、クレジットカードやアプリ決済以外でお金を支払わなければならない場合。
例えば小さなクリニックでの支払い。僕はあらかじめちょうどの金額のお金を手に強く握りしめている。だから、僕が支払う小銭はいつも温かい。受付の人を待たせる事が耐えられないのだ。
スーパーのレジで小銭を一つ一つ数えながら払うおばあちゃん。後ろにたくさんの人が並んでいても一向に気にしない。すごいことだと思う。僕なら必ずカードで払って後ろを待たせない。
男子トイレの小便器。後ろに並ばれると僕は出るものも出ない。気い遣いなのか、神経質なのか・・・
トイレで思い出したのだが、最近小便でも女子の様に個室に入って用を足す男子は意外に多い。
妻や家族に「立って小便すると尿が飛び散って、せっかく掃除したトイレが汚れる」と常日頃言われる。
それで会社や学校でも個室に入るのである。
僕はそれに加えて、小便器にすると、小便の飛沫がズボンに付く様に思え、個室に駆け込んでしまう。
これは、いわゆる「潔癖症」だろう。
「強迫神経症」「潔癖症」、
「◯◯を完璧にしなければならない」という強い思いがその根底にあるのかも。
子どもの頃、「横断歩道の白い部分」だけ踏んで道を渡らなければならないと自分に言い聞かせて一人遊びをした記憶がある。
どこかそれに似ているのかも知れない。
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