ある日、レンタカー会社「ハーツ」から突然8万円の請求書が来た。
その数ヶ月前、確かにイギリス旅行に行き、イギリス南部を「ハーツ」のレンタカーを借りて旅した事があった。
その時のレンタカー代は確かインターネット上でクレジットカードを使って決済したはずなのだが。
よくよく請求書の明細を読んでみると、「スピード違反」「駐車禁止」「ロンドン市内進入税」などの項目が見て取れる。
実際、「スピード違反」はしていたと思う。日本でいう「オービス」の様なカメラが高速道路のあちこちに設置されていた。
「駐車禁止」。泊まるホテルに着いたが、駐車場の場所が分からず、フロントまで訊きに行く間、ホテルの裏手に車を止め、5分位車から離れた事があった。
イギリスの首都ロンドンは街の中心部が車で大渋滞。
その混雑を解消する為に出来た税が「ロンドン市内進入税」だ。
この税がある事は知っていたが、「税を払う料金所」の様なものがあると信じ込んでいた。
今回、イギリスの公的機関の代わりに「ハーツ」が違反した全ての料金を請求して来たのだ。
つまり、イギリスには何千何万という無数のカメラが設置され、カメラが映す膨大なデータを解析・処理して、ハーツに請求させる巨大なシステムが存在する事になる。
もちろん、僕は8万円というお金は「ハーツ」に支払ったが、日本との違いを思い、いろいろ考えさせる事があった。
「悪いものは悪い」だから、「違反をした者からは絶対お金を取る」イギリス。国民もその事を「是」としている様だ。
日本の場合、高速道路の「オービス」も録画していない事もある。「駐車違反」の取り締まりも人海戦術だ。もちろん、都心が車で混雑しても「都心進入税」を導入する気配すらない。
これらの事に寛容な国民性とも言えるが、「決して国民を追い詰めないという公的機関の暗黙の了解」もあると思う。
ある種、悪い意味での「以心伝心」である。
全国で統一地方選挙が行われている。僕の知っている人物も立候補した。
僕の気持ちがそう思わせるのか、その人も政治家を目指す事になってから、「顔付きが悪く」なった。
「政治に新しい風を起こしましょう!」
彼のスローガンだ。毎日、Instagramで多数の写真や動画を上げている。講演会も繰り返し開いている。
「新しい風」とは具体的に何の事なのか?それを具体的に説明して欲しい。
「現職」に対抗する選挙の為、その様に言っているのか?彼が何をしたいのか、全く見えて来ない。
そして、選挙カーにより行われるうるさいだけの選挙活動。
実際に、その候補が「市長」や「市議会議員」となった時、何をしてくれるか、ちゃんと説明して欲しい。もちろん、なった暁には実践を伴う事は言うまでも無い。
話が少しそれたが、「イギリスの公平で厳格な車に関しての意識」と「日本の『以心伝心』」、もう一度比較して考え直す時代に来ているのではないだろうか?
自らの確固たる意思を持たず迷走する「岸田政権」の事も真剣に考える時期に来ている様だ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます