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テレビ生放送の「確定」

2023年07月11日 | テレビ
「生放送」には「確定」と言う用語がある。

いちばん、多くの人が知っている「確定」は、「24時間テレビ」の「大エンディング」。

あの名曲「サライ」がスタートする時間は「番組のエンド」から逆算して、「◯◯時◯◯分◯◯秒」まで「確定」で時間が決まっている。

たとえ、まだ「チャリティーマラソンランナー」がゴールしていなくても。強制的に「サライ」は定刻に流れ始め、そのイントロで、羽鳥アナウンサーが「募金総額」を発表する。

「確定」では無いが、ZARDの「負けないで」を放送する時間もほぼ決まっているはず。チャリティーマラソンランナーの走る映像と共に。

「11PM」。「エンディング」でゲスト歌手の歌が入る事もあった。

やしきたかじんさんが「歌のゲスト」で来た時、幾つかの「確定」が存在した。

MCの藤本義一さんと吉田由紀さんがお別れの挨拶をして、画面からフレームアウト。

その瞬間に、やしきたかじんさんの「やっぱ好きやねん」のイントロが流れ始め、たかじんさんが画面に入って来る。「音楽」のスタートは「確定」である。

歌が始まる。
1番を歌い終わった。

画面の右側を空け、そこにスタッフの「エンドロール」が流れる。やしきたかじんさんの顔にかぶらない様に。

ちなみにこの「エンドロール」が出る時間も「確定」。

たかじんさんが2番を歌い終わるまでに「エンドロール」は流れ切り、そして2番終わりで「ダバダバダバダバ」という「11PM」の「エンディングアニメーション」と「音楽」に「やっぱ好きやねん」から「確定」で乗り替わる。
※この模様はYouTubeで、「11PM やしきたかじん」で検索すると出て来ます。

僕はTK(タイムキーパー・番組の進行に合わせて、時間読みをしたり、VTRをスタートさせたりする人の事。基本、女性が多い)をやっている時、この「確定」が大好きだった。

幾つもの「確定」が重なると、同時に複数の「秒読み」をしなければならないので、几帳面な僕の性格に合っていた様だ。

「24時間テレビ」に話を戻すと、ある年、僕はTKをやっていた。番組は「関西エリア」の差し替え部分。

その番組のど真ん中に「ネットCM」が入っていた。日本テレビが全国ネットで放送している「24時間テレビ」。その中で、「ローカル番組差し替え推奨枠」というゾーンがある。

そこで系列各局が「それぞれの地域に根ざした番組」を放送する仕組み。

僕がやった「関西ローカル番組」もそうした成り立ちの番組だった。

それゆえ、番組のど真ん中に「確定」で日本テレビ発の「ネットCM」が入っていたのである。

司会は羽川英樹アナウンサー。このCMには羽川さんも緊張の面持ちだった。

どんなにトークが弾んでいても、このCMだけは決まった時間に行かないと、番組が途切れた様になり、視聴者から見れば、放送事故になりかねない。

この時は羽川さんの見事な仕切りで、番組はつつがなく終わったが。

僕は「編成」というセクションに行った事が無いので、分からない部分もあるが、「24時間テレビ」の「大エンディング」。札幌テレビから沖縄テレビまで全国31局のリレー中継があるが、各局の待ち時間は30秒と決まっている。

日本テレビへの「ネット回線」は確か2本。「終わったら次、終わったら次、状態」で系列局の映像・音声が日本テレビの「サブ(副調整室・ディレクターが指示を出す部屋)」に入って来る。それを30秒毎に切り替える。否応無しである。これも一種の「確定」と言えるかも知れない。

「確定」と言えば、「番組のエンディング」。エンドロールが流れるが、TKはもう一つ準備をしなければならない。

もし、万が一、エンドロールが流れない場合の為、普通のテロップで「制作著作 よみうりテレビ」を出す用意。

放送している番組の「著作権」がどこにあるかを示す事はとっても重要なのである。

「生放送」の「確定」。テレビマンたちはこの言葉に緊張しつつ、日々放送に勤しんでいる。

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