刀 宮入昭平
刀 宮入昭平
人間国宝に指定された宮入昭平の、皇紀二千六百二年、すなわち昭和十七年戦時中の作。昭平というと相州伝を思い浮かべるが、初期は備前伝を焼いていた。腰反り強く踏ん張りのある美しい太刀姿で、鎌倉時代の備前物を手本としたことが良く判る。地鉄は良く詰んだ小板目肌。逆足の盛んに入る互の目丁子の刃文が鮮やかに浮かび上がっている。良い鋼が入手し難かったと思われるが、とても綺麗な太刀に仕上がっている。
刀 宮入昭平
人間国宝に指定された宮入昭平の、皇紀二千六百二年、すなわち昭和十七年戦時中の作。昭平というと相州伝を思い浮かべるが、初期は備前伝を焼いていた。腰反り強く踏ん張りのある美しい太刀姿で、鎌倉時代の備前物を手本としたことが良く判る。地鉄は良く詰んだ小板目肌。逆足の盛んに入る互の目丁子の刃文が鮮やかに浮かび上がっている。良い鋼が入手し難かったと思われるが、とても綺麗な太刀に仕上がっている。