刀 伊賀守金道
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刀 伊賀守金道(京初代)
天正‐文禄‐慶長。天正中ごろから十数年で慶長、歴史的には江戸時代に入る。刀剣の歴史でも慶長初年を境に古刀と新刀に分けている。この時代に活躍した刀工を特に新古境いの刀工とも呼んでいる。古い時代の地域的特徴を明瞭にしていた刀工が、技術交流することによって新たな作風を生み出すに至る時期である。地鉄は小板目肌。鎬地は柾目主調。刃文は…刀工の特徴が最も現れる部分となる。さてこの刀は、慶長頃の特徴でもあるがっしりとした造り込み。戦国時代末期からこの形は登場しているが、地鉄が頗る綺麗になっている。小板目肌鍛えが良く詰んでいる中に板目肌が肌立たずに綺麗に表れている。金道は父と共に美濃から京に移住した刀工集団の一員である。この綺麗な地鉄の背景には美濃の技術がある。間違いなく美濃の優れた技術だ。同様に美濃から各地に移住した刀工も多く、いずれも美濃の技術を展開した。刃文はこの時代に流行していた相州伝。かつて、大和から移住した兼氏が、大和伝に相州伝を加味した作風を展開したが、ここにきて相州伝が再び強く意識されるようになる。刃文が揃った互の目にならず、湾れと高低抑揚のある互の目が交じりあい、帽子は綺麗な小丸返り。焼刃は粒の揃った沸を主体に匂が加わり、大変に明るい。刃縁が肌目によってほつれ掛かり、これが刃中においては金線を伴う砂流しとなる。どこに美濃伝の要素があるの?といった風情だ。
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刀 伊賀守金道(京初代)
天正‐文禄‐慶長。天正中ごろから十数年で慶長、歴史的には江戸時代に入る。刀剣の歴史でも慶長初年を境に古刀と新刀に分けている。この時代に活躍した刀工を特に新古境いの刀工とも呼んでいる。古い時代の地域的特徴を明瞭にしていた刀工が、技術交流することによって新たな作風を生み出すに至る時期である。地鉄は小板目肌。鎬地は柾目主調。刃文は…刀工の特徴が最も現れる部分となる。さてこの刀は、慶長頃の特徴でもあるがっしりとした造り込み。戦国時代末期からこの形は登場しているが、地鉄が頗る綺麗になっている。小板目肌鍛えが良く詰んでいる中に板目肌が肌立たずに綺麗に表れている。金道は父と共に美濃から京に移住した刀工集団の一員である。この綺麗な地鉄の背景には美濃の技術がある。間違いなく美濃の優れた技術だ。同様に美濃から各地に移住した刀工も多く、いずれも美濃の技術を展開した。刃文はこの時代に流行していた相州伝。かつて、大和から移住した兼氏が、大和伝に相州伝を加味した作風を展開したが、ここにきて相州伝が再び強く意識されるようになる。刃文が揃った互の目にならず、湾れと高低抑揚のある互の目が交じりあい、帽子は綺麗な小丸返り。焼刃は粒の揃った沸を主体に匂が加わり、大変に明るい。刃縁が肌目によってほつれ掛かり、これが刃中においては金線を伴う砂流しとなる。どこに美濃伝の要素があるの?といった風情だ。
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