短刀 月山宗近
短刀 月山宗近
天正十一年紀の月山宗近在銘の短刀。穏やかに揺れる程度の綾杉鍛え。先に紹介した無銘の月山に比較すると戸惑うかもしれないが、明らかに奥羽の地鉄だ。造り込みを見ても研ぎ減りは判るが、茎の先端が張った独特の仕立て。揺れるような肌目に地沸が絡んで地景が穏やかに起ち、その肌目が刃中に及び、刃肌、ほつれ金線沸筋などを形成している。刃境の沸は地中に湯走りを成し、なかなか良い出来と言えよう。
短刀 月山宗近
天正十一年紀の月山宗近在銘の短刀。穏やかに揺れる程度の綾杉鍛え。先に紹介した無銘の月山に比較すると戸惑うかもしれないが、明らかに奥羽の地鉄だ。造り込みを見ても研ぎ減りは判るが、茎の先端が張った独特の仕立て。揺れるような肌目に地沸が絡んで地景が穏やかに起ち、その肌目が刃中に及び、刃肌、ほつれ金線沸筋などを形成している。刃境の沸は地中に湯走りを成し、なかなか良い出来と言えよう。
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