短刀 横山祐包
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/98/9dba40db918297f2ff0a313632ec2970.jpg)
短刀 銘 備前長舩住横山祐包天保十三年
祐包は先に紹介した祐永の甥に当たる。祐永と同様に備前古作を手本として江戸時代後期の需要に応じた綺麗な互の目丁子を得意とした。
鎧通し風に重ねの厚いしっかりとした作。地鉄は微塵に詰んだ小板目肌で、殊に鍛えに叢がなく整然としている。刃文は焼幅に抑揚のある互の目に丁子を交えた構成で、足は長くはないが淡く綺麗に入る。刃縁はくっきりとしておらず、自然味があり、刃縁のほつれ、端整な小丸返りとなる帽子の淡い掃き掛けも、地底にある鍛え目に感応した働き。美しい短刀である。
カラー写真のデータを紛失してしまったため、モノクロで紹介する。刀身写真は、色の再現がたいへん難しいため、多くの印刷物ではモノクロ写真を用いている。実際に撮影する段階でモノクロのフィルムを用いると、頗る綺麗な写真が出来上がる。カラーフィルムからではおのずと限界があり、その傾向はデジタルでも同様。実は刀身はモノクロで鑑賞したほうが微妙な働きまで良く見えるかもしれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/34/a198bf8202817492beec2b9382fe3bb3.jpg)
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短刀 銘 備前長舩住横山祐包天保十三年
祐包は先に紹介した祐永の甥に当たる。祐永と同様に備前古作を手本として江戸時代後期の需要に応じた綺麗な互の目丁子を得意とした。
鎧通し風に重ねの厚いしっかりとした作。地鉄は微塵に詰んだ小板目肌で、殊に鍛えに叢がなく整然としている。刃文は焼幅に抑揚のある互の目に丁子を交えた構成で、足は長くはないが淡く綺麗に入る。刃縁はくっきりとしておらず、自然味があり、刃縁のほつれ、端整な小丸返りとなる帽子の淡い掃き掛けも、地底にある鍛え目に感応した働き。美しい短刀である。
カラー写真のデータを紛失してしまったため、モノクロで紹介する。刀身写真は、色の再現がたいへん難しいため、多くの印刷物ではモノクロ写真を用いている。実際に撮影する段階でモノクロのフィルムを用いると、頗る綺麗な写真が出来上がる。カラーフィルムからではおのずと限界があり、その傾向はデジタルでも同様。実は刀身はモノクロで鑑賞したほうが微妙な働きまで良く見えるかもしれない。
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