本日、大島都議、たぞえ都議、吉良都議候補と一緒に日本共産党東京都議会議員団として東武鉄道に「可動式ホーム柵(ホームドア)の整備促進に関する申し入れ」を行いました。
東武鉄道株式会社 殿
国土交通省は、ホームからの転落事故・列車との接触事故が多発している問題の打開にむけて、貴社も含む鉄道事業者の代表による「ホームドアの整備促進等に関する検討会」を設置しており、8月10日に同検討会の「中間とりまとめ」が発表されました。
その中では利用者10万人以上の駅について可動式ホーム柵(ホームドア)の整備を優先する方針がしめされています。しかし優先順位をつけることを否定はしませんが利用者10万人以上の駅だけでは不十分です。
可動式ホーム柵(ホームドア)を、都市における安全・安心な生活を保障するために必要不可欠なインフラとして位置づけて、整備を思い切って促進されるよう、以下の項目について申し入れます。
1、利用者10万人以上の駅にとどまらず、都内のすべての駅への可動式ホーム柵(ホームドア)の整備をすすめること。
2、可動式ホーム柵(ホームドア)整備の具体的な計画を明らかにすること。
3、内方線付き・JIS規格対応の点状ブロックや、音声・音響・光等により列車の接近を知らせる装置等の整備、ホーム上の安全を確保する人の増配置など、ホームからの転落防止対策を強化すること。
東武鉄道は、 内方線に関しては5駅で設置、今後国の支援も受けながら整備していくと。
可動式ホーム柵(ホームドア)に関しては、
10万人以上の乗降客の駅は東武東上線では4駅、本線では北千住、新越谷の2駅だそうです。国への応分の負担を求めながら検討していくが、むずかしい問題がたくさんある。
例えば、乗り入れをしている日比谷線車両は一両18㍍、東武線は20㍍と違うため、ドアの位置が合わないこと、(各鉄道会社によって違うのですねー…)新車両に切り替えるには費用と時間がかかる。
また、運転保安装置もATSからATCに切り替えなければいけないなど、変えていかなくてはいけないことが多すぎてすぐにはできない。環境がそろった段階で自治体からの援助を前提にすすめていくと回答しました。
先は長い…
また京成電鉄、千住大橋駅は、バリアフリー対策として内方線、エレベーター設置などすすめてきたが、可動式ホーム柵(ホームドア)に関しては設置するとなると、ホームを車椅子が通れなくなってしまう(ホームが狭いのですね…)、ホームを広げるには線路も広げなくてはならず非常に難しいとのことでした。
それに代わる安全対策に関しては、ホームの下に線路に落ちたら避難できるスペースを作っている、のぼれる梯子も設置した、ラッシュ時には非常勤の職員も増員してホームにいてもらっているなどの対策を行っているそうです。
ひとえに、可動式ホーム柵(ホームドア)設置といってもなかなか大変なことだと実感しました。
しかし、引き続き安全確保のため要望は続けていきます!