10年前、領有権問題となった島によって、お隣の国で抗議デモがありました。
10年前、ちょうど私が居た街でも、日本料理店や日式スナックが襲われました。
経営者は同郷人なのに・・・
そんな騒ぎが落ち着いた10年前の10月に『アンタ日本人嫌いでしょ』というブログを書いています。
内容は、
「キョウハ、ワタァシガ、マサァージ、ゴチソウシマス」
ニュアンスはわかりますが、ちょっと日本語のチョイスが違っているGの言葉でさそわれました。
9月の騒動がなかったかのような平穏な昆山ですが
政治的にはまったく進展しておらず、解決の兆しも見られません。
中国人だけでなく、われわれ日本人にも心の傷として残っています。
街中では、しゃべらないようにしている。そんな中で、中国のマッサージを受ける。
だいじょうぶかぁ
会社の総務も「もう、だいじょうぶですよ」というし、
Gも「アレハ、クニト、クニノ、コトナンデス。コジンハ、カンケナイ。」といいます。
そのくせ、マッサージの前に行った中国ローカルのちっちゃな料理店では
「アナタ、シャベラナイデ」と言って、全部一人で注文していました。
で、そのあと、バスに乗ってマッサージ店へ
もう、この店には何度も来ていますが、Gが受付で今日のメニューを頼んでいる間も
なーんか居心地が・・・
このあと、いつものように迷路のような店内を案内され、
ベットが3つある個室にはいりました。
Gは、足湯マッサージなのでベットに腰かけているだけですが、
私は、ベットに開いた大きなお尻の穴の様な穴に
顔を入れて、うつ伏せ状態。何をされても、見えません。
で、はじまりました。マッサージ・・・
痛い右肩の痛い場所のマッサージはもちろん痛いのですが・・・
その他にも、背中の筋肉?筋をゴリゴリ・・・イッーーータァーーーイ
そのあと、たぶん肘なんでしょうが、
体重を乗せて、肘を押しつけて筋をゴッリゴッリ・・・ウッ・・・ウウウゥ、ズルッ
ちょっち、風邪気味で鼻をすする音でGが
「ナイチャ、ダメ、オトコデショ」・・・他人ごとだと思って・・・
そのあと、腕をグールグル。
おい、おい、そんなふーには、まがらねぇよぉ
と、中国語で言いたいけど言えないもどかしさ・・・
こちとら、うつ伏せで見えませんが・・・
上では、ニヤニヤして揉んでいたに違いありません。
そして、1時間。苦痛に耐えてようやく、終わりました。
マッサージのアンちゃん、きっと日本人嫌いなんだな
と、実感して帰りました。もしかして、Gもかぁ?
おかげで、その晩は、肩の痛みよりも背中の痛みで寝れませんでした。
2日たって・・・背中の痛みはひきました。
その間、肩の傷みはありませんでした
でも、背中の痛みが無くなるとまた・・・
どっちかかい!
と、当時患っていた五十肩の痛みを和らげるためにいった中国式マッサージの様子を
書いていました。
それを10年後の今日、思い出しました。
湯治先の玉川温泉で受けた整体マッサージ20分コースです。
整体室の前に行くと
『イラッシャイマセ』というなんか懐かしい発音の声。
下がっている暖簾を分けると、チャイニーズレディがフロントと電話していました。
『2ジ10フンカ?イマキテル。』と電話を切ると『ドーゾ、ハイテクダサイ』
『ニモツ、ココニイレテ、メガネモトッテ、ドコ、マッサージシマスカ?』
『肩甲骨の間がいたい』と届かぬ腕で指さしました
『デハ、ウツブセニ、ネテクダサイ』と指さすところには、
大きなお尻の穴の様な穴の開いたベット・・・10年前と同じ
そこにマスクのまま顔を入れてうつぶせ状態。
『イキ、クルシケレバ、マスク、トテイイ』・・・心地よい発音
なんだか中国時代がよみがえります(^^)v
でも、心地よかったのはそこまで。
『セボネ、ココダケ、ヘンケイシテマス』だって(+o+)
そのあとは、背中の筋肉?筋をゴリゴリ・・・イッーーータァーーーイ
うつぶせ状態で何をしているのか見えないまま、
『どこの方ですか?』『ワタシハ、チュウゴク、カラキタ』
筋をゴッリゴッリ・・・
『中国のどこですか?』『ダイレン』
筋をゴッリゴッリ・・・ウッ・・・ウウウゥ
『わたしは10年前、昆山に居た』『コンザン?ドコ?』
筋をゴッリゴッリ・・・イッーーータァーーーイ
ナイチャ、ダメ、オトコデショと言ってくれる人はここにはいません。
『上海の隣、クンシャン』『・・・』・・・通じませんでした(T_T)
そんな話をしていると、
ピピピピピピピピ・・・
20分の拷問が終わりました(^^)/
『どうもありがとう、謝謝』『チュウゴクゴ、デキルカ?』
『イーテンテン』『バイバイ』
と、整体室をでました。
なんだか背中が軽くなったような・・・
でも、10年前はそのあと・・・
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