ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

気になる言葉 AGAIN おまけ2

2022-02-25 18:05:00 | 日記
そして…「刑事の鑑」と称される大隣署強行班一係の薮刑事が
3年前に妻と息子を轢き逃げした犯人を殺害し、証拠や目撃者を捏造して
その罪を、犯人の同級生である整くんに擦り付けようとしたものの、整くんに見破られたシーン…

「やっぱり笑うんですね…よくドラマで観るんですよ
殺人の疑いをかけられた時に、無実の人は怒って、真犯人は笑うんです
そんなことないだろうと思っていたけど、そういうもんなんですね」と整くん

「楽しかったですか?復讐は楽しかったですか?
聞くところによると、薮さんは刑事の仕事に命をかけて
家族を顧みず、家にはほとんど帰らなかった
おそらく、息子さんの行事にも何ひとつ参加してないんでしょう
轢き逃げに遭った時にも、病院に駆けつけなかった…

怖かったんですよね?死に目に会うのが…現実を見るのが怖かった
刑事としての薮さんの代わりは幾らでもいるのに、そこは無視した
それほど大事だった刑事という仕事も、復讐のためなら捨てられるんですね
復讐のためなら、時間を作れたんですか?

どうやって犯人に辿り着いたか判りませんが、膨大な時間と努力が要ったはずです
しかも、それは(通常の)仕事とは別だった
死に目に駆けつける時間はなくても、その時間は取れたんですね
なぜなら、仕事と復讐のベクトルは同じだから
あなたにとって、やりがいがあることだった
でも、生きてる時に家族に関わることは、やりがいを見出だせなかったんでしょう

薮さん、生涯でお子さんの名前を何回呼びましたか?
さっき(復讐を果たしたことを)奥さんとお子さんが喜んでくれるって言ってたけど、そうでしょうか?
僕が子供なら、こう思う…『お父さん、ナンか楽しそうだね

あんなに忙しい、忙しいって言ってたのに…
刑事の仕事は何より大事で、そのために全てを犠牲にして来たのに…
お父さんが忙しいって言ってたのは、僕らに会いたくなかったからで
僕たちが死んだら、もう忙しくなくなったんだね』って…」と話すと

突然家族の命を奪われた悲しみと犯人への怒りでもって執念の単独捜査の末
見つけ出した轢き逃げ犯に復讐を遂げ、その罪は露見したものの、満足感を得ていた薮刑事は
「お前に何が判るんだ!何が判んだ、お前に!
チャラチャラして生意気で偉そうで、親のスネかじって、ぼんやり生きてんだろ!
お前、命削って働いたことあんのか!?妻や子を持ったことない、そんなお前に何が判んだ!

…と整くんに掴みかかるも「判りませんよ!
薮さんの真実は薮さんにしか判らないし、僕の真実は僕にしか判りません
僕は確かに親のスネかじりで、働いたこともなく、嫁も彼女もなく、ボーっと生きてます
ただ、僕は、子供を持ったことはないですが、子供だったことはあります
親になると忘れてしまうのかも知れませんが
僕は今、子供の立場でものを言ってます」とキッパリ(汗)

更に…思わず脱力してしまった薮刑事に、轢き逃げをした犯人は別にいる可能性を示唆し
風呂光さんが、その真犯人が自首して来たことを伝えると
一欠片の満足感も砕け散り、虚しさのドン底に沈み込むのへ
「あなたも、いつもならここまで調べていたんでしょう
(殺人という行為の前に)タガが外れてたということでしょうか」と
無実を主張した自分に、薮刑事が言った言葉をそっくり返し

「遅くに生まれた子でな、こんな爺さんが参観日に行ったら恥ずかしいだろうと思った」
…という薮刑事なりの我が子への思いやりの一言には
「そういうことも話さないと、本人には伝わらないんですよ」と整くん
身内である青砥警部に連行されて行く薮刑事の後ろ姿に
「薮さん、さそり座ですか?11月生まれですね?ネクタイピンがトパーズだ
ネクタイの色も毎日えんじで、さそり座の色ですね。奥さんのプレゼントですか?

服の下に腹巻きもしてる。足首にもウォーマーをしてる。新しいものじゃない
奥さんが用意してくれてたんでしょう?奥さんは、あなたの無事を祈り、体を心配してた
あなたは、それをしてあげたことはありましたか?
奥さんの好きな花を仏壇やお墓に飾ってあげてますか?
お子さんが好きな食べ物を供えてあげてますか?そもそも何が好きか知ってますか?

復讐じゃなく、そういうところに時間を使いましたか?まず、それをしてみたらどうですか
今でも見つかるはずです。家の中に、写真の中に、お二人の好きなもの…
トパーズの語源は『探し始める』という意味があるそうです」
…と、ある意味、情け容赦なく、完膚なきまでに論破(汗)
確かに、薮さんは、仕事を言い訳にして家族から逃げたダメな夫・父親だったかも知れないけど
結婚指輪も着けていたし、家族を思っていたことは間違いないんじゃないかと…?

ともあれ…冤罪が晴れて、大隣署を後にする整くんを見送りながら
青砥警部が呟いた「あいつ、自分の父親への恨みを話してるみたいだったな」という言葉の意味は
この先、次第に明かされて行くんでしょうけど
「久能よ、お前も『おじさん』になるんだぞ」という呟きに関しては
「整くんは、おじさんになっても大丈夫でしょ」という気持ちと
「イヤ、その前に、結婚できるのかなあ?」って心配が、ない交ぜになってしまいました(苦笑)

第1話ということで、登場人物のキャラクター紹介的な部分が多かったとはいえ
整くん役の菅田将暉さんのセリフ量がハンパない!(汗)
この記事のために抜粋してみただけでも、ほぼほぼお一人で喋りっぱなしだし
しかも、表情や声のトーン、抑揚も変えながら、動きもつけながらだし…

でも、整くんの、些細な仕草やちょっとした表情の変化も見逃さない観察眼は
何より「人間」に興味があるからでしょうし
豊富な雑学の知識は、あらゆることにアンテナを張り巡らしてしまう
旺盛な好奇心の賜物と思われますし、何事につけ独自の見解を持つ人って
どうしても「お喋り」になり勝ちなんじゃないかと…?(笑)
…って、ちょっと甲斐さんを思い浮かべながら書いておりますが…(笑)

ただ、その「何事につけ」の優先順位というか
その時その時で、整くんの一番関心が高いことが
周りの皆さんにとっては、どうでもいいことだったりするので(笑)
「なに?この人…」とか「めんどくさいヤツ」と思われてしまう部分もナキニシモアラズ…(苦笑)
例えば、印象派展に行こうとして飛び乗ったバスがジャックされ
他の乗客たちが驚き、恐怖を感じている時に…
「あのう、3時までには終わりますか?」と整くん(笑)

もちろん、バスジャック犯は「終わる訳ねぇだろ!」と答えるも「じゃあ、せめて3時半…」
…って、整くんにすれば、印象派展のチケットを買って前々から楽しみにしていたものの
ナゼか?最終日まで観に行くことが出来ずにいて
それも4時閉場だから、3時までには入館したいと焦ってバスに乗ったのに…
という気分だったんだろうけど、まあフツーは「それ心配するトコじゃない」ですよね?(笑)

乗客の1人に話しかけられた時も、その話の内容にはお構い無しに
相手の頭部を見て「それ、地毛ですか?いいですね、直毛で…」と整くん(笑)
当然、相手は戸惑い「そこ、気になるトコ?今…?」と答えるも「夢に見る髪ですよ」(笑)
まあ、グリグリの天然パーマで、時々美容院で抑えて貰わないといけない
「モジャモジャ頭」の持ち主としては、切実なことなんでしょう(笑)

ともあれ…バスが途中で公園に立ち寄り、乗客1人ずつにトイレ休憩が与えられた時
犯人が「3分以内に戻って来い!逃げるなよ!
もし逃げたら、もし誰かが戻って来なかったら、残り全員、皆殺しだ!
逃げたお前のせいでみんなが死ぬ!お前がみんなを殺すんだ!」と脅すと
「それは違うと思います」と異議あり!な整くん(苦笑)

「何を言い出すんだ!?」と他の乗客たちが驚いて見守る中…
「逃げた人のせいでみんなが殺されても、それはその人のせいじゃない、あなたのせいです
ここで発生する全ての問題は、あなたのせいで起こるんです
全部、あなたのせいです!あなただけが悪いんです!
責任転嫁しないで下さいね」と、ど正論をブチかますんだけど

「ナンだ!?お前、逃げる気か!?逃げるための言い訳か!?」という犯人の言葉に
「逃げませんよ!そんな話されて…
第一、もう印象派展には間に合わないんです
間に合っても、5分や10分じゃ全部観られないし、ショップにも行けない
ドガの『踊り子』のマグネットを買って、冷蔵庫に貼りたかったのに…」
…って、この期に及んで、まだ印象派展にこだわってるトコ、ある意味スゴイです(笑)

それはともかく…犯人が「てめえ!ブッ殺すぞ!」と運転手さんを恫喝し
乗客の1人が、思わず「ヤメて!殺さないで!」と叫んだことから
「誰か教えてくれよ、どうして人を殺しちゃいけないんだよ?」って話になった時
「いけないってことはないんですよ、別に法律で決まってることでもないんですから」と整くん

「ウソつけ!捕まるじゃねぇか!」と言う犯人に
「罰則はありますけど『人を殺しちゃいけない』って法律はないです
ナゼ、人を殺しちゃいけないのか?いけなくはないんだけど
ただ、秩序のある平和で安定した社会を作るために、便宜上そうなってるだけです
だって、人殺しなんて、ひとたび戦時下になれば、いきなりOKになるんですよ?
それどころか、たくさん殺した方が褒められるって状態になる
そんな二枚舌で語られるほど、適当な話なんですよ

実際に今、殺しまくってる場所は世界中にある
あなたもそういう所に行ったらいいんですよ
ただし、そういう所では、あなたもサクッと殺されます
『どうして人を殺し…』辺りでもうサクッと殺されてると思います
あなたが今、殺されずに済んでいるのは、ここにいるのが秩序を重んじる側の人達だからです
『どうして人を殺しちゃいけないんだろう』なんて、わざわざ考えることもない
そういう人達だから、今、あなたは殺されずに済んでいるんですよ

つまりね、あなたは水泳大会にやって来て『棒高跳びがした~い!』と言ってるようなもんなんです
大変、迷惑なんです。だから、あなたは棒高跳びの大会に出たらいいんですよ
ただし、その大会は何のルールない、誰も順番を守らない
あなたの棒をへし折りに来る敵もいる、そんな大会です。それが、あなたの出たい大会なんです

ただし、もし、そういう所には行きたくない、自分だけが殺す側でいたい
…とか思うなら、それはまた別の話です
それは単に、人より優位に立ちたいとか、人を支配したいとか
つまり、劣等感の裏返しでしかないからです
『どうして人を殺しちゃいけないんだろう』なんてレベルの話じゃ、そもそもないんですよ」
…と立て板に水で、まくし立ててましたが

整くん役の菅田将暉さんによれば「整くん=原作者の田村由美さん」らしく
整くんが話すことは、田村さんが常日頃、感じていらっしゃることなんだとか…(笑)
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