↑ このTCIのデモ機を左耳につけています
耳鳴りに順応するためのTRTの機器(TCI)をつけて2週間になる。
今日、午前中に病院へ行く。そこで次の段階の指示を仰ぐことになるのだろう。
今使っているのはデモ機だから、自分のTCIの購入手続きもしなければね…。
先月23日から、起きてから寝るまで、基本的にはずっとこれをつけている。
外すのは通勤時、夜の食事時、風呂に入るとき、そして就寝のときなどだ。
それ以外にも、時々外したりしているが、1日10~12時間はつけていると思う。
小さな機器なので、正面から見ると耳に装着していることは人にわかりにくい。
それでも、やっぱり目ざとい人にはすぐに“ 発見 ”されて、
「あれ? その左の耳のところ、何をつけてんの?」と聞かれたりする。
その時は、なるべく煩瑣な内容にならないよう、簡潔にTRTの説明をする。
どれだけ理解してもらえるかわからないが、職場でずっとこれをつけているので、面倒でも機器の説明は、きちんとしておかなければならない。
補聴器と間違えられても困るもんなぁ。
でも、電話で話すときは、僕は左耳でしか受話器を当てられない性分なので、機器のノイズと耳鳴りと相手の声が同じ場所から飛び出してくるような変な感じになる。相手の声が小さいと、やはり聞き取りにくい。と言って、デスクの電話が鳴るたびに機器を外していたのでは、そのうち失ってしまいそうである。
冒頭の写真をご覧になっておわかりかと思いますが、形状はやはり補聴器みたいですね。
あるとき、ある人が、これを見て、てっきり補聴器だと思ったのか、
「俺もこのごろ耳が遠くなってね。家でテレビをかけると、音を大きくしすぎじゃない…? と家族から言われるんだけど、聞こえにくいから仕方ないんだ」
そう言いながら、
「ところでその補聴器はどんな具合? 良さそうだったら紹介してよ」
そんなことを言われたことがある。
さて、これを2週間つけて、何がどうなったのか…
今のところ、トータル的には変化はないが、機器を外してからしばらくの間は、、右耳の耳鳴りが聞こえなくなることがある。機器をつけている左ではなく、右の耳鳴りが一時的に消えるのである。しかし、夜寝るときなどは以前と同じように右も鳴るので、結局何がどうなっているのか、よくわからない。
キーンという音階がこれまで以上に高くなり、音色も澄んだ音になったような気がするが、総体的に言えば、音が大きくなったという感じはない。しかし、これまでは、日によって耳鳴りの状態が変わるということはほとんどなかったが、これをつけ始めてからは、その時々で、大きくなったり小さくなったりするようになった。大きくなった時はさすがに不安になってくるが、元々この治療は、大きくなったり小さくなったりしながら徐々に改善されていく、ということだから、あまり神経質になってはいけないのである。…と、わかっていても、これをつけ始めて耳鳴りが大きくなったので、怖くなってこの治療をやめた…という人が数多くおられる。その気持ちも、よくわかる。でも、今はとにかく継続することが大切なのだ。
この2週間で変化があったところと言えばそんなものだが、まだまだ入口にさしかかったところだから、これからどうなるのか、予測がつかない。しかし、つけていても、特に不快だという感覚はないので、TRTは今後も続けていける、という感触を得たのはこの2週間の最大の収穫だった。耳鳴りの状況や周囲の静けさの度合いに応じて、ノイズの音量の上げ下げもできるのだが、その辺のコツも、少しつかめてきたし…。
ただし、小さなものなのでうっかりしていると、落としたり濡らしたりする。
先日、2日続けて失敗した。
通勤自転車に乗っている途中に、左耳をさわった拍子に機器を道路に落としてしまった。すぐに拾って事なきを得たが、翌日、もっと大きな失敗をした。朝、シャワーを浴びるのに、これをつけたまま風呂場に入り、シャワーを頭から浴びた瞬間に「あっ!」と思って左耳をさわると、はめていたはずの機器がない。ありゃりゃりゃ…えらいこっちゃ、と思って床を探すと、タイルに落ちていた。あわてて拾い上げ、乾いたタオルで拭いてそっと耳に当ててみたら、いつものザーザーというノイズが聞こえたので、ほっと胸をなで下ろしたものである。
容器に保管するときはなるべく乾燥剤を入れるように…と言われたほど、湿気に弱い機器なのに、よりによってシャワーを浴びるのに耳から外すのを忘れるなんて、本当に僕はドジである。
しかしこれも考えようによっては、それだけ「つけているのを意識していない」ことは機器との相性が合っているということになるのかも知れないが、逆に、つけているのに気がつかないほどであれば、つけている意味がない…ということになるのかも知れない。
これも、どう分析・解釈したらいいのかわからない。
あ~あぁ。いっぱいわからないことだらけだ。
わからん、わから~ん。わからへ~ん。
でも、これは僕だけの話ではない。耳鳴り治療をしている人は、大多数の人たちが迷路をさまよい歩いているのである。それというのも、耳鳴りの治療に関してはデータが乏しく、医学的にも解明されていない部分がきわめて多いからだ。
な~んてことをグズグズ言いながら、今日は午前中に病院へ行くのです。
そして、これは、たまたまそうなったのですが、大手前病院のすぐそばにある大阪府庁で、午後から会議があります。
ですから、今日の僕は、午前中は休暇をいただき…。
午後からはお仕事をさせていただく…ということになります。