先ほどの興奮から、まだ1時間しか経っていない。
世界陸上のハンマー投げの室伏の金メダルは、よもやの快挙だった。
アテネ五輪の金メダルは、1位選手のドーピングによる繰り上げだった。
日の丸を背に場内をまわる室伏の晴れ姿を、初めて見ることができた。
ぱちぱちぱちぱち。
今回の世界陸上で、まさか日本から金メダリストが出るとはね~
世界陸上男子の金メダルは、東京で行われた大会のマラソンで、
谷口が獲って以来、何年ぶりか知らないが、これが2度目である。
まさに、貴重な生中継を見ることができて、よかった、よかった。
今回の世界陸上では、期待される日本選手がいつも以上に少なかった。
大会最初の種目で、メダルが期待された女子マラソンは惨敗。
1位から3位まで、女子マラソンの歴史の浅いケニアに独占された。
また、健闘を期待していた女子1万メートルの絹川愛さんは、
完走選手中の最下位でゴールし、倒れ込んで医務室に運ばれた。
一生懸命応援していただけに残念だったけれど、それよりも、
次の5千メートルに出場ができるのかどうか心配だ。
正直な話、これで何だか世界陸上に対する関心が薄れてしまった。
36歳の室伏は銅メダルでも取れたら御の字…という程度の期待だった。
それが、金メダル獲得という驚異的結果を見せつけてくれたのだ。
ただし最後にあわや逆転負け?…というきわどいシーンがあった。
2位につけていたハンガリーの選手の最後の一投がグンと伸びて、
テレビ画面を見る限り、室伏の記録を越えたように見えた。
(結果は、あと6センチの差でセーフだったが…)
あれには、ヒヤ~っとしたなぁ。
室伏の底力が、日本に歓喜の金メダルをもたらしたが、
もうこのあとは、日本のメダルが期待される種目はほとんどない。
僕の関心は陸上からサッカー日本女子代表…なでしこジャパンに移る。
ロンドン五輪への出場権をかけ、アジア最終予選が9月1日から始まるのだ。
女子サッカーは、世界ではW杯よりも五輪が重要視されているそうである。
それだけに、なでしこジャパンは、五輪でもう一度、真価が問われる。
でもその前に、肝心の五輪に出られるかというのが、難しいのだ。
タイ、韓国、オーストラリア、北朝鮮、中国と対戦して、
2位までに入らなければ、五輪に出場できない。
タイだけは実力が落ちるが、あとの4チームは強い。
日本選手と体格が似ているアジアの各国に対しては、
W杯で力を見せた日本のサッカーも、なかなか通じない…
という意見もあるほどだ。
マスコミに追い回されて、練習が十分出来ているかどうかも心配だ。
それと、男子サッカーでは考えられない過密日程も気になる。
1日 タイ戦
3日 韓国戦
5日 オーストラリア戦
8日 北朝鮮戦
11日 中国戦
11日間で5試合だ。
消耗戦になれば、何が起きるか予測がつかない。
ホンネを申せば、なでしこは、予選で敗退しそうな気がするのである。
どうも国民栄誉賞などをもらったら、あとは転げ落ちるだけみたいで…
さて、男子サッカーもW杯アジア予選の3次予選が始まる。
このブログに時々コメントをくださるコスタクルタさんからメールがあり、
9月2日の埼玉での北朝鮮戦のチケットが手に入りました…とのことだった。
そ~か、もう始まるのか…と、メールを読みながら思った。
こちらのほうも、3年後のブラジルW杯に向けて、いよいよスタートだ。
朝夕が涼しくなり、そろそろスポーツの秋の到来を感じさせるが、
やっぱり、いくら考えても、先ほどの室伏の金メダルはすごい。
僕はブログはたいてい早朝に書くのだけれど、
今夜は室伏の活躍を見てすぐに書きたい衝動に駆られ、ここまで書いた。
だから…
あぁ、もう、眠いです。