僕が住んでいる地域に馴染み深い2人のスポーツ選手が、今注目を浴びている。
ひとりは現役バリバリで、ひとりは現役を引退した。
プロ野球のダルビッシュと、サッカーの宮本である。
今日はまず、ダルビッシュのことを書いてみたい。
日本のエースが、いよいよ大リーグへ行くことになった。
昨日のニュースでは、テキサス・レンジャーズが交渉権を得たと報じられた。
大リーグでどんなピッチングを見せてくれるのか、大いに楽しみである。
ダルビッシュは、僕が住む大阪府藤井寺市のすぐ隣の羽曳野市の出身である。
全羽曳野ボーイズという少年野球チームで活躍し、全国大会にも出場した。
ところで、僕の家のすぐ近くの川沿いにサイクルロードがあり、
そのコースがわが家の近くの橋を基点として、羽曳野市などを通り、
大阪府で最も南の端に位置する河内長野市というところまで延びている。
その距離21キロ余りで、往復するとちょうどフルマラソンの距離になる。
1キロごとの距離表示もあるので、ランニングの練習にはぴったりである。
そんなことで、僕はランニングの練習にはいつもこのコースを走った。
スタートして6キロ余り走ると、河川敷に少年野球のグラウンドがあった。
そこを通過する時、いつも少年たちの元気なユニフォーム姿を眺めるのだが、
バックネットの上に「練習と書いて勝利と読む」と大きく書かれた看板があった。
目に飛び込んでくるそのフレーズが頭にこびりつき、ランニングで苦しくなると、
「練習と書いて勝利と読む、やでぇ~」と自分に言い聞かせて走ったりしたものだ。
この少年野球チームがダルビッシュが所属していた全羽曳野ボーイズだった。
そのことを、後から知って驚いた。そして、ちょっと後悔した。
十何年か前、堤防を走りながら眺めていたあの少年野球チームの中に、
ダルビッシュ少年がいたのか、と思うと…
「あぁ、一度でもグラウンドに下りてじっくり見ておけばよかった」と…。
「本物」を見ていれば、この話も、もう少し深みが出るんだけどね~
僕にとってダルビッシュは「まぼろし探偵」ならぬ「まぼろし少年」となった。
ダルビッシュはその後東北高校に進み、計4度、甲子園に出場したが、
一度は決勝戦まで進みながら、最後に涙を呑み優勝はならなかった。
東北勢の高校は、いまだに甲子園での優勝がない。
東北にとって、ダルビッシュで優勝を逃したのが痛恨の極みである。
そしてプロ野球は北海道の日ハムに入団した。
大阪から離れ、「北の旅人」のように北へ北へと行くダルビッシュであった。
(僕も「北」に憧れ自転車で東北、北海道へ行ったで~。 関係ないか?)
そして、今度はいよいよ米大リーグへ行くダルビッシュ。
レンジャーズへの入団にはまだ紆余曲折があるかも知れないが、
早く入団を決めてもらって、来期の大リーグでの勇姿を見たい。
ところで、ダルビッシュは覚えているのかなぁ。
「練習と書いて勝利と読む」という、あの言葉を…。