歌手の西城秀樹が昨年12月に、2度目の脳梗塞で入院した。
幸い症状は軽く、最近、ステージでまた元気な姿をみせている。
先日、その姿をテレビのワイドショーで見た。
思わず、ヒデキ・感激~ と、古いフレーズを心の中で叫んだ。
西城秀樹 → 脳梗塞といえば…
どうしても自分の経験と結びついてしまうのである。
僕は6年前、2006年(平成18年)の6月22日、
仕事中に突然、右半身が麻痺する症状に襲われた。
何の前兆もなく、いきなり、それは襲ってきた。
物を言おうとしたら、ろれつも回らなかった。
すぐに職場の同僚に近くの病院へ連れて行ってもらった。
一過性脳虚血発作、という診断で、脳梗塞の軽いものだった。
後日、脳の専門病院で精密検査をしてもらったとき、医師が、
「血管が詰まった場所がひとつ間違っていたら、最悪の事態でしたね」
と、僕の場合、実にラッキーだったことを強調された。
持病だった心房細動 (不整脈) で出来た血栓が脳を詰まらせたのだ。
心房細動は、脳梗塞の最大の危険因子であると言われている。
元サッカー日本代表監督のオシムや、長嶋茂雄の例が有名だ。
それ以来、僕は、血栓が出来るのを防ぐ薬をずっと飲んでいる。
これは、死ぬまで飲み続けなければならない。
一度、脳梗塞や一過性脳虚血発作にかかると、再発率は高い。
そのことを、僕は、医師からイヤというほど聞かされ続けてきた。
だから日常生活に気をつけて、薬は必ず続けるように…と。
そこで西城秀樹の話に戻るけれど…
西城秀樹が最初に脳梗塞で倒れたのは、僕より3年前、
つまり2003年のことだけれど、倒れた日が6月22日だった。
僕がその症状に襲われたのも、年は違うが6月22日だった。
月も日もまったく同じ、6月22日。
別に何の意味もないけれど、僕としては不思議な因縁を感じていた。
そして去年12月に 「西城秀樹、脳梗塞再発」 のニュースに接したのだ。
彼は再発を防ぐための生活をきちんとしていたのだろうか…?
などと思いをめぐらせ、自分ことのように心配をした。
やはり、脳梗塞は再発率が高いのだなぁ、と改めて認識した。
心房細動を抱えている自分は、さらに要注意なのだと肝に銘じた。
飲酒の量を減らすとか、生活管理の改善が必要だと、改めて思った。
(でもねぇ…。いつもそう思っていながら、ついつい…。 とほほ)
今も時々、右の目尻のあたりがピクピクッとするときがある。
そんなときは、ぞ~っとして、生きた心地がしない。
6年前のおぞましい感触が、よみがえってくるのだ。
そんな不安と、耳鳴りから来るストレスもあって、
抗不安剤 (安定剤) のデパスの服用も毎日欠かせない。
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最近の新聞にも、脳梗塞にかかる人が増えていると報じられていた。
西城秀樹のように、二度も罹患しながら復帰を果たす人もいるけれど、
これはむしろ例外と考えた方がいいと思う。
プロの歌手だから、ステージに立って歌う…という、
命を掛けた大仕事があるのが、彼の回復を支えたのだと思う。
リハビリは、回復への気持ちが強いほど、成功率も高いのだろう。
西城秀樹は若い頃からサウナで汗を流すのが大好きだったそうだ。
そういう習慣も脳梗塞につながったのでは、と一部で言われていた。
いろいろ、気をつけなければならないことが多い。
このブログを読んでくださっている皆様方も、
くれぐれも気をつけてくださいね。
(まあ、どう気をつけていいのか、むずかしいですけど…)
今さらですが … やはり、健康に勝るものはありませんものね。