僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

新しい担任の先生

2013年05月17日 | モミィの成長日記

早いもので、モミィが2年生になって、もう1ヵ月半が経った。
ここの小学校は1年生から6年生まで、すべて2クラスである。
全学年でクラス替えがあり、モミィも1年生の時に同じクラスでの
大の仲良しのお友だちと2年生では離れてしまい、がっかりしていた。


担任の先生も、女性のM先生から男性のA先生に変わった。
女性のM先生は、50歳前後のシャキシャキとした先生で、
クラスの子どもたちはモミィも含めて「コワい先生や~」
という評判であったが、僕らから見れば頼もしい先生だった。


だいたい先生というのは、子どもから「やさしい」と言われるよりも、
「コワい」と言われるほうが、教育上好ましいだろうと僕は思っている。
その女の先生は、廊下を走る子がいたら「走るな!」と大声で叱るなど、
悪いことをしたら「鬼みたいに」「怒りまくる」という噂だった。
でも、小さい時からケジメをつけさせるのは、当然のことだと思う。


子どもたちが書く字に対しても、ハネるところをハネなかったり、
まっすぐ下ろさなければならないところを曲げていたりしたら、
字は合っていても、きちんと書くようノートに指示されていた。
要するに、細かいけれど大切なところはしっかり押さえていた。


ところが今の男の先生は、そういうところにはあまりこだわらない。
字として間違っていなければハネ方まで指摘しない…という感じだ。
「今年は家でしっかり勉強させなければ隣のクラスと差がつくかも」
と、妻が言っていた。隣のクラスの担任は元モミィの女先生である。


…とこう書くと、男性のA先生を批判しているようだけど、
前述したことは、言ってみれば一つの側面で、全てではない。
先日、家庭訪問に来られた時、とてもお人柄が良さそうだった。


幼稚園の時も、小学1年生の時も、先生の家庭訪問では、
妻と僕の2人が応対するのだけれど、妻はお茶を運んで、
そのあとは、僕の後ろに座って、黙って話を聞いている。
先生との話はもっぱら僕の役だ。だから家庭訪問の日は、
「今日はどこへも出かけないでね」と妻が僕に必ず言う。


A先生はまだ若い。30歳にもなっていないかも知れない。


先生は、
「モミィちゃんのことについて、何かお聞きになりたいことがあれば…」
と言ってくれたので、いつも気になっているモミィの発言力について、
「授業中、大きな声で、ハキハキと物を言ってますか?」と尋ねた。
「あ、それにつきましては…」と先生は、
「モミィちゃんの席は一番後ろなんですけど…」と静かな口調で、
「教壇までよく届く声で、しっかり発言しています」
…あぁ、それを聞けば、ひと安心である。
家では大声でよくしゃべるモミィだけれど、
幼稚園の頃から、やや内弁慶の傾向があったので…


ひとしきり堅い話を交わした後、A先生との雑談になった。
モミィから聞いていたが、先生は「自転車の名人」なんだそうだ。
自転車好きの僕は、先生がどういう「自転車の名人」なのか…?
とにかくその話を、この機会に聞きたかったのだ。
「自転車がお好きだそうですね」と僕。
「はい。以前は選手をめざしていました」と先生。
「選手」…というのは何…? 競輪の選手だろうか?
まぁ、そこまでは聞かなかったけれど、
大怪我をした…というようなことは言われた。


元アスリート・A先生は最後まで生真面目な表情を崩さず、
「ではこれで失礼します」と丁寧に挨拶して出て行かれた。


そのあと間もなく授業参観があったので、妻と2人で出かけた。
平日だったので、教室にはほとんど男の保護者の姿はなかった。
僕たちは最後列に座っているモミィのすぐ後ろに立った。
そこがちょうど教室の真ん中に位置する場所だったので、
A先生から見て、他のお母さんたちより目立ったと思う。


国語の授業だった。
先生が、「これ、わかる人」と言うと、
児童たちが「は~い」と、いっせいに手を挙げた。
先生はしばらく児童たちを眺めながら、
「では…〇〇さん」と、モミィを当てたのだった。


おかげでモミィが立って答えるシーンを、
直接目の前で見ることができたのである。

A先生、ありがとうございました~

 


*追伸  最近ではモミィも「A先生、怒ったらコワいでぇ」と言う。
      「ほんまはコワい先生やったんや」と…。それでええねん。

 

 


 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする