昨日、沖縄県の米軍普天間飛行場の移設問題で注目を浴びた名護市長選があり、開票の結果、現職の稲嶺進さんが当選した。この稲嶺(いなみね)さんのことを、先日のNHKニュースで女子アナが「いねむりさん…」と言いかけ、すぐに「いなみねさん」と言い直したのを聞いてしまった。アナウンサーでも、むろんトチることはよくあるだろう。でも、いなみね→いねむり…はあまりにもギャグっぽくて、ご本人はさぞ恥ずかしかったろうな~と同情する次第である。
で、話はコロッと変わりますが…
大阪の落語家で誰が一番好きかと尋ねられたら、迷わず、桂米朝ですと答える。独演会にもよく足を運んだものだった。その米朝師匠も高齢になられ、今では現役としての落語が聴けないのがとても残念である。そこでEMIから出ている「特選米朝落語全集」というCDを集め、今はそれを聴いて往時を偲んでいる。あぁ、ええ人やったのになぁ…って、…まだ生きてはりますがな!
…と大変失礼なことを書きましたが、昨日CDで聴いた米朝師匠の「京の茶漬」という落語の冒頭で、こんな話が出てきましたので、ついつい…
危篤で危ない…というのを死んだと聞き間違えて、くやみに行ったあわてものの男の話ですが ↓
「とうとう、あかなんだそうですなぁ」と、その男。
「いえ、あの、まだ生きてますんですけど」と、家の人。
「あ、まだ死んではらしまへんの…?」
「まだ、生きてますんですけどね、お医者さんのお話では、もう今晩の10時までは、もたん、とかいうことで…」
「さよか。ほなまた、10時頃に寄せていただきます」
笑いましたわ~。
ま、落語の中の話だから面白いわけですが…
一方では笑えない実話もあります。かつて王貞治さんがソフトバンクの監督をしていた時、胃がんで入院されたことがありました。その時、温厚で知られた野球解説者のSさんが、テレビでこう言ったそうです。
「とにかく、ソフトバンクは選手が一丸になって戦って、試合に勝つことです。それが王監督に対する何よりの供養になります」
あのね。亡くなられたわけじゃないんですから。ほんと、笑えない話です。
この失言に比べれば、女子アナの「いねむりさん」などは可愛いもんですよね。