2週間前の土曜日。
モミィがエレクトーン教室でレッスンを受けている間、同じ館内にある図書館で本棚を眺めていたら、面白いタイトルの本が目に入りました。
長いタイトルですけど、
「仕事と私どっちが大事なのって言ってくれる彼女も仕事もない」
僕はゲラッと笑ってその本を手に取りました。著者は「処之助」という一般の男性です。そしてサブタイトルが「わが妄想のツィッター録」とあります。つまり小説やエッセイではなく、これまでのツィッターでのつぶやきを1冊の本にしたもののようで、処之助さんによると「2010年頃からつぶやきはじめ、その内容がネット上で面白すぎると話題になったけれど、その内容が会社にばれてクビになって現在は無職」ということなのだそうです。
表紙に描かれている猫は、処之助さんが可愛がっている猫で、名前は「のぼる」といいます。僕と同じ名前ですわ(笑)。
本の中身は短い文章がず~っと続くのですが、思わず笑ってしまう部分も多くあり、新書版の大きさで260ページほどあったので、立ち読みだけでは物足りなくなり、家でゆっくり読もう…と、この本を借りました。
文面は、同じような内容が並んでいて、真面目に読んでいると疲れる部分もありますが、笑えるところも多くありました。
ここにいくつか紹介しますと、
☆おれのこと観察してる宇宙人を混乱させるためにこんな生き方してる。
☆おれが手に職を持たないのは、この手で君を抱きしめるためなんだよ。
☆冤罪がこわくて痴漢できない。
☆働きたくないんじゃない、苦労したくないだけなんだ。
☆他人の足を引っ張ってるときが一番輝いてる自信あるから、おれが他人の足を引っ張ってるとこ女の子に見てほしい。
☆高所恐怖症だから阪神が順位の一番上にいるのがこわい(彼は阪神ファン)
☆安倍首相! 徳政令発動して阪神の借金チャラにしてくれ。
☆(年末に)みんなもう仕事納めした? おれは5年前にしたで!
☆小人になって(卓球の)伊藤美誠ちゃんのおでこから滑り落ちて死にたい。
☆石川佳純ちゃん最高! 卓球台に穴あけてそこから顔だけ出して石川佳純ちゃんのスマッシュ小一時間ほど浴び続けたいくらい最高!
☆何かを始めるのに遅すぎるなんてないから、まだ始めなくていいよね。
…というような短い文章が延々と続きます。
ここにはあまり取り上げませんでしたが、女性に対するストーカー的妄想というのが結構多く、そのへんは共感しづらかったですが、とにかくダメ男ぶりをまき散らすつぶやき集としては、まあまあ面白かったです。特にタイトルに笑いましたもんね。
ツィッターというのは身の回りにあったことや思いつきを短く載せればいいというので何となく楽な気もします。僕はブログを書くときは、これでもいちおう起承転結を考えます。(考えるだけでちゃんと反映されてませんけど。ぐすん)
その点、ツィッターとかフェイスブックなんかは短文ですからね。ところがまた、それがむずかしいといえばむずかしい。文章は短ければ短いほどむずかしいという側面もあるわけで…。
思うに、ツィッターもブログも、文脈より発想が大事なんでしょうね。
で、自分のブログを振り返ってみると、なんだか発想に乏しいなぁ。
発想力の訓練としてツィッターをやってみようか、と思ったりもしますが、肝心のそのやり方を僕は知りません。今、よく言われているインスタグラムというのも、何のことやらさっぱり。
しかし一念発起してツィッターをやるぞ~と仮定して、その場合のタイトルを考えてみました。面白いタイトルでなければね。
発想力に乏しい僕だから、なかなか思い浮かびません。
そうだ、処之助さんのタイトルを真似してみよう。
大昔に「お座敷小唄」という歌がヒットしましたよね。
「♪ 富士の高嶺に降る雪も京都先斗町に降る雪も~」
というあの歌ですが、あの中にこんな歌詞がありました。
♪ お金も着物もいらないわ~あなた一人が欲しいのよ~
これをもじって、
「お金も着物もほしいけど あなた一人がいらないの」
というツィッターのタイトル。どうでしょうか?
あきませんか?
う~む。
やっぱりね。
僕にはツィッターは無理ですね。