暑い。
8日・9日と、モミィを連れて妻と3人で「お出かけ」をした。
しかし、この暑さは尋常ではない。
それでも万博公園は木々が生い茂り、木陰には涼しい風が吹き抜ける。
万博公園を歩いたのは、何年ぶりだろうか…?
「人類の進歩と調和」をテーマとしたあの懐かしい大阪万博は、
1970年(昭和45年)に開催され、去年、40周年記念イベントが行われた。
大阪万博は、3月中旬から9月中旬まで半年間開催されたけれど、
僕は終盤の8月、つまり今ごろと同じ季節に行ったのを覚えているが、
こんなにむちゃくちゃ暑かったという記憶はまるでない。
やはり昔の地球というものは、今ほど暑くなかったに違いない。
万博の前年の1969年7月に、アポロ11号が月面着陸した時、
地球へ持ち帰ったという「月の石」がアメリカ館で展示されていた。
しかし、あまりの長蛇の列に恐れをなして、僕はその前を素通りした。
そんなことは、鮮明に覚えている。
そして、あれから41年もの歳月が流れたのだ。
まさに、 Wow! Time Flies! である。
むろん、その間も万博公園へは何度も来ているが、
最近は長い間ご無沙汰をしていた。
久しぶりにお目にかかった太陽の塔も、元気そうにしていた。
万博公園の自然文化園の中で、「ひまわりフェスタ」が行われていた。
「22品種約1万株」というひまわりの群が、花園を埋め尽くしていた。
その迫力には圧倒されたが、なにせ暑いし、その辺には日陰がない。
人影もまばらで、ひまわりの派手さと正反対に、周囲はひっそり。
病み上がりのモミィに炎天下を長く歩かせるのも心配だったので、
ひまわりを見ただけで、またぶらぶらと歩き、入り口へ戻った。
モミィは途中で買ったソフトクリームを食べると、急に元気溌剌となる。
チョコ味のクリームをかぶりつき、鼻と口のまわりにチョコがついた顔は、
まるでタヌキの顔そのもので、笑わずにはいられなかった。
やっぱりモミィは花より団子。ひまわりよりソフトクリーム…なんだ。
ひまわりのそばを、小さな川がキラキラと光を反射しながら流れていた。
地図によると、その川の名前は「もみじ川」とあった。
ふ~ん。もみじ川なぁ…
万博公園からモノレールに乗って千里中央まで行き、
千里阪急ホテルに入り、「あ~、暑かったなぁ」と身体を伸ばす。
モミィは心配したような疲れた様子はなく、
持参したプリキュアのシールブックや、プリキュアのDS、
ぬり絵、お絵かきなど、次々と出してきて遊んでいた。
その間、僕はガーデンプールに行こうとちょっとのぞいて見たが、
予想に反して、ほとんど人がいなかった。
泳ぐより、プールサイドでビールを飲むのが似合う雰囲気だ。
でも、一人でそんなこともできないし…
プールをやめ、部屋に戻り、用意していたジョギングスタイルに着替え、
ホテル裏口から遊歩道を走って800メートル先の千里中央公園へ行き、
緑に囲まれたジョギング&ウオーキングコースをゆっくり走った。
ほとんど木陰のコースを走ることが出来たので、快適だった。
部屋に戻ってシャワーを浴び、冷蔵庫の冷えたビールを飲んだ時…
もう死んでもいい…
とまでは…思わなかったが、天国に舞い上がった心地だった。
ホテルは、その日の夕食も翌日の朝食もバイキングだったが、
モミィは完全に調子を取り戻したのか、食べまくっていた。
ちなみにホテルの料金は、五歳児のモミィも大人と同じ料金である。
病み上がりとは思えないものすごい食欲で、
モミィは十分にモトを取った。はっはっは。あっぱれ~。
太陽の塔は今も相変わらず元気一杯である。
モノレールを眺めるモミィ。
ひまわりはお暑いのがお好き。こんなたくましさが自分にも欲しい~。
こんな風景を見ると、必ず映画「ひまわり」を思い出す。
何度見て、何度涙を流した映画だっただろうか。
この映画を最初に見たのも、1970年の万博の年だった。