晴れときどき風

ノンキな主婦が時に風に吹かれながら送る平凡な毎日。

私の中の漫画 Ⅱ

2005年05月26日 16時58分22秒 | 趣味
前回は 小学生くらいまでの漫画の記憶について書きました。
今日は その続きを・・。

小さい頃よく漫画に描かれていたバレエ物は「薄幸、病弱」な美少女が、お金持ちの女の子にいびられながら、バレエリーナを夢見て健気に頑張る、というものでした。
山岸涼子先生の「アラベスク」はそういうバレエ漫画とは少し違う。
まず線が、なんかギクシャクしている。 やたらと細い、でも骨はしっかりしてそう(?)な登場人物が、少女というより女性で、ちゃんとバレエリーナの卵として頑張っている。
夢見るバレエ漫画ではなく、バレエリーナの厳しさを描いていました。 バレエの基本的な動作も名称付きで説明されていたりして。 これはとても好きでした。

萩尾望都先生が登場したのもこの頃でしょうか。
とても繊細で綺麗で華やかな絵をかく方で、内容も、SFやソドミアン。本当に好きな漫画家さんです。
「ポーの一族」。 処女の血を恐ろしい顔で吸う吸血鬼のイメージではなく、吸血鬼であることに罪悪感を抱きながらも最愛の妹を守りつづける少年や一族のお話。
「トーマの心臓」は男子学校の寄宿舎のなかでのお話。これ深津絵理さん主演で映画化されていたの御存知ですか?
そしてSF「11人いる」「スターレッド」・・・。どれも大好きなものばかりです。

このころ世間的に圧倒的な人気を誇っていたのが「ベルサイユのバラ」と「エースを狙え」でしょうか。
もちろん両方好きでした。
「ベルサイユのバラ」はオスカルの運命を史実のなかに組み込んで見事に描ききり、池田理代子先生は天才だと思いました。
でもより好きだったのは「エースを狙え」。 お蝶婦人や加賀のお蘭などキャラの濃さが目立つ脇役の中で、平凡で目立たない丘ひろみが鬼コーチ宗方仁によって鍛えられ、世界に通用するテニスプレーヤーに成長していく。でも私、続編読んでないんですよ。 なので宗方コーチを失って抜け殻のようになった「ひろみ」がどのように立ち直っていったのか知らない。 そのうちに全巻買いしてやるぞ!と思いながらそのままになっています。

とても記憶に残っている作品はこのくらいでしょうか。
もちろん、もっともっと語りたい漫画家さんは居ます。
「いらかの波」の河あきらさん、「つらいぜ!ボクちゃん」の高橋亮子先生、大矢ちき先生、大和和気先生、文月今日子先生、陸奥A子先生、井出ちかえ先生、金子節子先生・・・・思い出せば沢山の先生の漫画でいろんな一瞬や青春を擬似体験させていただきました。 とても楽しい体験です。
あ、忘れてた! 槙村さとる先生の「ダンシングゼネレーション」「N・B」(こう書いたかな? ニューヨーク・バードなんだけど)これも大好き! 慎が素敵でした。

私は何故か「セブンティーン」やファッション紙に進む事はありませんでした。 大人になってもレディコミは読まない。 なんか現実的すぎたり、大人の醜さを目の当たりにするようで好きではありません。
そのかわり、高校生あたりから少年漫画にも触手を伸ばしていったのです。
長々書いてまいりました。そのあたりの事はまた後日に。