曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

米朝首脳会談の感想

2018-06-15 23:38:55 | 社会
米朝首脳会談とその後の状況、変化が速すぎて、いつ感想を書けばいいのか分からない。と、思ってるといつまでも書かないので、ちょっと書いてみる。



何も具体的なことが決まらなかった。共同声明も包括的すぎた。が、トランプと金正恩が実際に会っただけで大変な事だ。二人がコラ画像でもなく手を取り合う光景を目にする日が来るとは。「老いぼれ」「ちびのロケットマン」とののしりあっていた二人が、だ。悪い冗談が夢に出てきたみたいな映像だった。いや、多分いいことなんだけど。

金正恩は、一応、面と向かって非核化への決意を述べたのだろう。トランプは、直接「体制の保証」を約束したのだろう。具体的にどうするかは置いておいて。

会談が終わった直後~共同声明の段階では、内容が曖昧すぎるが、会ったことが大事。でも政敵を高射砲で吹き飛ばすような狂人独裁者と抱き合うとは何事か、的な感じだった。

北朝鮮国民はどうだったのだろう。かの地のテレビ放送では、政治的な話は報道されていないが、金正恩がシンガポールで楽しそうに過ごしているところと、トランプと会うという報道はされていたらしい。今まで米帝憎しで教育されてきた国民は、それを見てどう思ったのだろうか。案外割り切っていて、うちのボスがアメリカの大統領を引っ張り出したぜ、と評価が上がったという話も聞いたが。

ここまでは、

北朝鮮に時間稼ぎをされる

日米他は制裁を続ける

この雰囲気に乗じて中国とロシアは北朝鮮と貿易するかも


と思っていた。

しかし。

トランプが単独の会見で、米朝の交渉中は米韓合同演習を中止すると言い出した。ニュースサイトによっては米高官が「無期限停止」と発表したと報じているところもあった。

まだ北朝鮮から何も引き出していないのに、こちらのカード、しかも一番強いやつを切ってしまった。

トランプの「ディール」は、最初に無茶なこと(関税を大幅に上げるとか日本も核を持てとか)を持ち出してけん制し、そのあと手を緩めながら妥協点を探るというスタイルだ。

しかし、タダで演習中止をくれてやるなんて、いくら何でも阿呆すぎる。ディールもクソもなく、彼は深く考えることなくその場の思い付きで言ってしまうだけなんだなと僕は思う。つまり、トランプはその気でも、アメリカとしてはそうはしない(そしてトランプの不興を買った高官が辞める)。

だが、今回の放言はすでに中国やロシアから歓迎の意を表されてしまった。やっぱナシね、というわけにいかないかもしれん。

というところまでは記事として考えていたのだが、つい先ほど我らがgooのニュースで「米大統領、正恩氏と電話会談へ」「拉致「すでに解決」と北朝鮮ラジオ」というのが見えてしまった。また状況が変わった。トランプは電話で「演習中止はおおげさだった。規模縮小で頼む。拉致についてはシンゾーに頼まれてるから解決済みってのはやめてくれ」とでも言うのだろうか。

とりあえず世界は、トランプの言うことにいちいち一喜一憂しないほうがいいと思う。

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